【プロの庭師おすすめの道具入れ9選】道具袋や腰袋の選び方も徹底解説
2024/03/22
造園業の職人に欠かせない道具入れ。剪定やお手入れ作業に必要な道具を一度に持ち運び、すぐに取り出せます。
本記事では、これから造園業を志す方や道具探しをしている方に向けて、庭師のマストアイテム「道具入れ」の選び方を紹介します。記事後半ではプロが実際に使用しているおすすめの道具入れ(道具袋・腰袋)を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
庭師の道具入れの主な種類
- 道具入れとは?
造園業の普段の作業で必要な道具を収納できます。腰からぶら下げて両手がフリーになるタイプもあれば、ほうきや柄の長い刈り込みバサミなどの柄の長い道具を収納して壁やトラックの荷台フックから吊るせるタイプなど、種類は豊富です。
造園業の職人道具は、作業で必要なときにすぐに取り出せるように道具入れに収納して持ち運びます。
庭師の道具入れの主な種類
- 道具袋
- 腰袋・ガーデニングポーチ
ウエストに装着するタイプや、装着せずにたくさんの道具を収納できるタイプなど、道具入れにも種類があるので、作業内容やその人の作業スタイルによって選びましょう。
ここからは上記の道具入れの種類について詳しく解説します。
道具袋
腰に装着して使う道具袋もありますが、装着しない大型タイプの道具袋もあります。ここでは、腰に装着しないタイプを紹介します。
道具袋は、長いものが収納できるよう縦に長い袋状になっており、柄の長い刈込鋏や手ぼうき、ミニ熊手などを数本収納でき、持ち運びやすいのが特徴です。
厚手の生地や防水生地を使用し、刃物で破れないよう底には板が入っているタイプもあります。紐やカラビナで軽トラのフックから吊るしての保管も可能です。
腰袋・ガーデニングポーチ
ベルトや紐で腰からぶら下げて使うタイプで、剪定ばさみを収納したり小型のノコギリをぶら下げて持ち運べます。作業中も必要な道具を腰元からさっと取り出せるため便利です。
小物を入れるポケットや仕切りのついたタイプもあります。腰からぶら下げるため、腰の負担を減らす軽量タイプもあれば、長く使える本格革製品も人気です。デザインや見た目、ポケットや仕切りの収納など、選ぶポイントはたくさんあります。
【庭師向け】道具入れの選び方
道具入れは、何をどれだけ収納したいか、作業中に身に着けて使用したいか、どんな環境で作業したいかなど、使う人によって選ぶポイントが変わります。
庭師用道具入れの選び方
- 収納する道具に合わせてサイズ・収納力で選ぶ
- 素材で選ぶ
- 防水性能もチェック
ここからは、上記の選び方について解説します。
収納する道具に合わせてサイズ・収納力で選ぶ
道具袋でも腰袋でも、作業に必要な道具が全て収納できる大きさが基本です。袋が道具でぎっしり詰め込まれていると、使いたい時に出しにくく、道具の落下や紛失にも繋がります。
腰袋タイプでは、ポケットが鋏がしっかり収納できる深さでなければ作業中に道具落下の恐れもあり危険です。ガーデニング用であれば、金属製で重い道具も多くなります。
「これから使う道具が増えていくだろうし、具体的に何を入れるか決めていない」という方は、深く大き目のポケットが複数あるものを選びましょう。
素材で選ぶ
道具入れの素材は、耐久性・重さ・見た目に影響します。
素材で選ぶ
- 強度を求めるなら「高密度ポリエステルや本革」
- 軽さを求めるなら「ポリエステルやナイロン」
造園業は屋外作業となるため、道具を雨濡れから防ぐためにも防水や耐久性を条件にする方は多いはず。
何を重視するかで素材を選びましょう。
強度を求めるなら「高密度ポリエステルや本革」
- 高密度ポリエステルとは?
繊維がぎゅっとつまった高密度の化学合成繊維で、水の浸透を防ぐほどの機能を持っています。風を通しにくく、丈夫で撥水性も高いことから軍服にも採用される生地です。
金属製の道具や先のとがった道具を収納するためには、強度のある素材選びも重要です。その点で、耐久性の高い高密度ポリエステルや本革は、長く使えて安心。作業中に袋が破れて道具を落とす危険もありません。
ただし、革製品は丈夫な反面、硬くて重いというデメリットもあります。高密度ポリエステルも、密度がある分、生地が硬く、手触りを気にする方には向かない商品もあります。
軽さを求めるなら「ポリエステルやナイロン」
ナイロンやポリエステルは、革製品に比べて軽く扱いやすいのがメリット。生地が軽くて柔らかい分、道具が取り出しやすく、作業時の負担になりません。道具を出し入れするときの素材の硬さにストレスを感じる方やできるだけ軽いものを使いたい方におすすめです。
軽く扱いやすい反面、耐久面では高密度ポリエステルや本革には劣ります。
防水性能もチェック
造園業は屋外作業が基本です。作業中に突然雨に降られることもあれば、季節や納期によっては雨の中でも作業を続ける日もあります。雨濡れは道具の錆びにもつながるため、道具を長持ちさせるためにも道具入れの防水性能は重視したいものです。
高密度ナイロンやターポリン生地など、撥水性・耐水性の高い素材であれば、道具入れの中身を雨濡れからガードしてくれます。
また、ガーデニングや外構工事など、水が必要な作業の際にも防水機能があると安心です。
プロの庭師おすすめの道具入れ9選
造園用・ガーデニング用の道具入れはたくさんの製品があります。選びきれないという方に向けて、ここからはプロの庭師がおすすめする実際の製品を紹介します。
道具入れ選びで迷っている方は参考にしてください。
1.TOURBON レザーツールベルトバッグ
ガーデニングや農業・大工仕事にもおすすめの本革性ツールベルトバッグ。サイズの異なる8つのポケットがあり、さまざまな道具を整理して収納できます。
ガーデニングツールの保管に特化しており、大切な庭師道具の酸化錆をしっかりガード。ウエストベルトで両手が解放されるため、作業中の効率アップにも貢献します。
ハンマーやノコギリをぶら下げるホルダー・フックもついているので、収納できる道具も豊富です。
サイズ | 124cm x 25cm;0.611kg |
素材 | 本革 |
防水性能 | – |
2.TOURBON ガーデニングポーチ
レザー製のガーデニングポーチです。ツールホルダーにはさまざまな小型から中型の工具を収納可能。側面にはDリング付きで、鍵やミニポーチ、小型ノコギリなどを吊り下げできます。
剪定バサミ、シャベル、癒合剤を入れても余裕がある大きさです。腰に巻きつけて左右に回せるので使いやすいのも特徴。
330gと軽量で腰に優しく沿うする形状です。重さが分散され、腰や背中への負担も軽減されます。
サイズ | 118.5 x 22 x 0.25 cm; 330 g |
素材 | レザー |
防水性能 | – |
3.CMD 多機能腰袋
厚い牛皮を使用しており、雨の影響を受けず、道具の錆びもしっかりガード。軽量かつ丈夫で、耐摩耗性、刃物の切断にも強い多機能ウエストポーチです。
メインポケット内には複数の仕切りがあり、整理しての収納が可能。腰のベルトは長さ調節可能なクリップタイプで、さまざまな体型にフィットします。
サイズ | 29.1 x 23 x 6.1 cm; 400 g |
素材 | レザー |
防水性能 | あり |
4.高儀 ガーデニングポーチ TGP-LLK
園芸道具で有名なTAKAGIのガーデニングポーチです。園芸作業やガーデニング作業に特化した作りで、剪定ケース・手袋ホルダー・ポケット大・小付と、作業性に優れた収納力が特徴。
高密度ポリエステルの厚手の生地は丈夫で、折り畳みのノコギリも出し入れ簡単です。ミニサイズの竹ボウキ・熊手、手袋、剪定ばさみなど、道具を整理して収納できます。
サイズ | 25.5 x 23 x 7.5 cm; 260 g |
素材 | ポリエステル, ポリプロピレン |
防水性能 | – |
5.Sacra フローリストケース FL-306
ハサミ用の国産レザー・ケース・メーカーsacra製。3種類のレザーホルダーがセットされているのが最大の特徴で、鋏の種類によって使い分けできます。
天然素材を使用しており、年月が経つにつれて美しい風合いになるのもポイント。使いこむほど雰囲気がよくなるため、長く愛用できる相棒となるはずです。
付属のベルトだけでなく、他の市販のベルトにも対応しており、ベルトの太さも2通りに調整可能。使用範囲の広さもメリットです。
サイズ | 17×15cm |
素材 | レザー |
防水性能 | – |
6.HERITAGE LEATHER ツールポーチ 495
耐久性抜群のソフトでしなやかな本革製のツールポーチです。2個のメインポケットのほか、道具を分けて収納できるツールポケット、筆記用具等を差し込めるサイドポケットもあり。
ハンマーや手袋を固定できるホルダーもあるので、これ1つで機能面は十分です。
口コミでも「ベルトが不要、しっかり止まるのでズレない、物がたくさん入る、カッコいい。 色違いも欲しいなと思っています!」と高評価でした。
サイズ | 34.1 x 25.5 x 6.4 cm; 455.99 g |
素材 | レザー |
防水性能 | – |
7.ベストツール 道具袋(大) CB-102N
現場を支えるプロの職人の声やアイディアを基に造り続ける「極匠シリーズ」の道具袋です。
通気性がよく強度の高い帆布生地を全面に使用しており、雨濡れから道具を守る撥水性もプラス。ノコギリや鋏も貫通しない底板入りで、必要な道具をしっかり持ち運べます。
サイズ | 50×25×13cm;420g |
素材 | 綿帆布 |
防水性能 | 撥水性 |
8.TRUSCO 道具袋XL TDBXL-OD
丈夫で使い勝手の良い、万能道具袋です。刈り込みバサミの大・小、太枝切鋏、スライド式熊手、手帚等を入れてもゆとりがあり、底も厚く安定しているので袋が立つので便利。
水に強いパラフィン防水加工布を使用しており、雨濡れから道具の錆びを守ってくれます。
底板は弾力のある厚い合成樹脂板で、底抜けも防止。シンプルで使いやすい道具袋を好む方におすすめです。
サイズ | 54.5×29.5×15.5cm;350g |
素材 | パラフィン防水加工布 |
防水性能 | あり |
9.アストロプロダクツ ハンディツールトート
ハンドルを握って持ち運ぶタイプの道具箱です。ポリエステル製の丈夫なオープンタイプで、金属製の持ち手や肩に掛ける為のベルト付なので持ち運びも簡単になっています。
収納ポケット数は内側×3、外側×8とたっぷりで、長尺物収納用面ファスナー付き。道具を整理して収納できます。
ショルダーベルト付属なので、肩から掛けて持ち運びも可能。底面には滑り止めもついているので、軽トラの荷台などでの設置も安定します。
サイズ | 24.5×41.5×21.5cm;1kg |
素材 | ポリエステル |
防水性能 | – |
まとめ:庭作業には道具入れが必須
道具入れはお庭作業には欠かせないツールのひとつです。剪定バサミや折りたたみノコギリを腰から下げて使いたい時にすぐに取り出せるタイプから、現場までの持ち運びに便利な大容量タイプまでさまざまな製品があります。
また、作業中に使いたいのか、現場への持ち運びで使いたいのかによって、選ぶサイズ・種類も異なります。もちろん、耐久性や重さ、耐水性なども選ぶポイントです。
道具を便利に使うだけでなく、道具を整理して錆びや傷から守る機能面も考慮しておきましょう。長く使いたいのか、数年で交換しながら軽くて負担の少ないものがよいかによって、価格や使い勝手変わってきます。自分の目的に合わせて選んでください。