【プロの庭師おすすめの軽トラ用荷台ボックスの固定ベルト9選】コメリや使いやすく工夫された商品もご紹介
2024/03/19
庭師道具の整理や輸送中の雨濡れを防ぐ役立つ軽トラ用荷台ボックス。しかし、強風や悪路などのコンディションの悪い環境では、輸送中に荷物が傷ついたり、荷台から落下したりする危険もあります。そんなときに必要なのが固定ベルトです。固定ベルトは荷台ボックスの落下を防いでくれます。
本記事では、軽トラ用荷台ボックスの固定ベルトの選び方や具体的な固定方法、後半ではプロの庭師が実際に使用しているおすすめ商品を紹介します。
目次
軽トラ用荷台ボックスの固定方法
荷台ボックスはそのままトラックの荷台に置いただけでは、走行時の揺れや強風で動き、最悪の場合は荷台から落下してしまいます。そのためにも、荷台ボックスの固定は必須です。
荷台ボックスによっては、固定用の金具やベルトが付属している商品もあります。ない場合は、別途固定用道具の用意が必要です。
ボックスを荷台に固定するためのアイテムとして、軽トラ用荷台キャリアやネット、トラックベルトなどがありますが、おすすめは固定ベルト(ラッシングベルト)です。
軽トラ用荷台ボックスの固定ベルトの選び方
- ラッシングベルトとは?
トラックの荷台で荷物が動かないように固定するためのベルトです。ベルトは幅が広く、バックルと金具でしっかりと積み荷を固定し、荷崩れを防ぎます。運送業に限らず、トラックの積み荷を守るために欠かせないアイテムです。
固定ベルトは、ベルトの幅や素材、パーツによって強度も使い勝手も異なります。自分の好み・スタイルに合うベルトを選びましょう。
軽トラ用荷台ボックスの固定ベルトの選び方
- ベルトの長さで選ぶ
- ベルトの幅で選ぶ
- ベルトの厚みで選ぶ
- ベルトの織り方で選ぶ
- 末端の金具で選ぶ
- 使用荷重や破断強度をチェック
ここからは、上記で挙げた固定ベルトの選び方について解説します。
ベルトの長さで選ぶ
ベルトは短いものでは3m~、長いものは10mサイズのものもあります。「大は小を兼ねる」で長ければいいというわけではなく、長すぎれば余って使いにくくなります。固定したい荷台ボックスの大きさや荷台の幅によって選んでください。
長すぎた場合はカットし、バックルで調整可能という商品もあります。少し長めにしておくとよいでしょう。
ベルトの幅で選ぶ
ベルトの幅が太いほど、積み荷の固定は安定します。ベルトと積み荷との設置面積が大きいほどしっかりと固定できるためです。しかし、その分扱いにくく、価格は高くなります。
比較的軽い荷台ボックスであれば軽荷重用の25mm幅や、中荷重用の35~45mm幅を、50mmの重荷重用であれば破断荷重5tの商品もあります。
幅が細いほうが扱いやすいものの、20mm以下は自転車の積み荷向けとなり、軽トラには不向きです。
ベルトの厚みで選ぶ
ベルトは1.2~5mmの製品があり、分厚いほど強度も高くなります。しかし、ゴムと同じで太い・厚いほど固く、扱いが難しいことも知っておきましょう。
大型の荷台ボックスにスコップや電動工具など重量のあるものを収納・固定する場合は、安定のためにも厚みのあるベルトがおすすめです。
ベルトの織り方で選ぶ
ベルト生地の織り方によって、摩擦強度・引張強度が異なります。
ベルトの織り方2種類
- 引張・摩擦強度が高い:平織り
- 伸縮性に優れている:綾織り
ここからは、上記の2つの織り方について、それぞれの特徴を解説します。
引張・摩擦強度が高い「平織り」
- 平織りとは?
織り方の中でも最も基本的なもので、経糸と緯糸が交互に交差する織り方です。
糸同士が交差する点が多い分、硬く丈夫で摩擦に強い特徴を持っています。そのため、引っ張りや摩擦にも強い点がメリットです。
伸縮性に優れた「綾織り」
- 綾織りとは?
経糸と緯糸を2本ずつ開けて交差する織り方で、生地の表面に斜線ができたように見えます。別名「斜文織り(しゃもんおり)」です。
斜線の反射によって光沢があり、伸縮性としなやかさでシワになりにくい特徴があります。ただし、糸同士の交差点が少ないため、平織りよりも耐久性は落ちます。
末端の金具で選ぶ
末端の金具とは、ベルトとトラックを繋ぐ部分です。
末端の金具2種類
- リングタイプ
- フックタイプ
上記のほかにも、ラッシングレール専用のワンピースタイプの金具もあります。ここからは、リングタイプとフックタイプの2種類について解説します。
リングタイプ
リングタイプは、文字通りベルトの末端金具がリング状です。輪の部分をトラックの荷台フックに引っ掛けて使用します。
リングの種類は、O型・D型(Dリング)・フラットリングなどがあり、好みやトラックフックとの相性で選ぶとよいでしょう。
フックタイプ
フックタイプは、前述のリングタイプのリング部分がフック形状になった製品です。
形状がZ型になったゼットフックや、S字型、ダブルフックになったもの、フック型とリング型の特徴を併せ持つクロスフック型などがあります。
使用荷重や破断強度をチェック
- 使用荷重とは?
1本の固定ベルトが許容できる最大負荷のことです。
使用荷重はあくまで直接的に負荷をかけた時の荷重となります。
- 破断強度とは?
ベルトが破れるまでの荷重を破断強度と呼びます。
仮に、使用荷重200kg・破断強度600kgの記載がある場合は、そのベルトを安全に使うための許容範囲は200kgまでです。
プロの庭師おすすめの軽トラ用荷台ボックスの固定ベルト9選
ここからは、実際にプロが使用している固定ベルトを紹介します。現役庭師も使う商品なので、固定ベルト選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。
1.アストロプロダクツ ラチェットタイダウンセット 2.5m RT230
締め付けが強いラチェット式のベルトなので、しっかりと荷台へ固定できます。力を使わない大きなレバーが特徴で、固定、締める、緩めるなどの操作は楽々。リリースレバーで、ロック解除も簡単です。
先端のフックは、ラバーコーティングで対象物に傷を付けにくくなっています。
ベルトの長さ | 2.5m |
ベルトの幅 | 25mm |
ベルトの厚み | – |
ベルトの織り方 | – |
末端の金具 | フックタイプ |
使用荷重 | 150kg(1本) |
破断強度 | – |
2.gaoxin ラチェット式タイダウンベルト4本セット
しっかり固定できる高強度鋼製造ラチェット式ベルト4本セット。ラバー素材付きハンドルを採用しており、ハンドル操作時の手への負担を軽減してくれるので便利です。
破断強度:800kg、最大使用荷重:300kgと強力で、軽トラックやトラック輸送時の荷台への荷物の締めつけ、パレットや台車への荷崩れ防止のほか、運送、運搬、倉庫、港湾作業などのハードな荷運びにも耐えてくれます。
ベルトの長さ | 4m |
ベルトの幅 | 25㎜ |
ベルトの厚み | – |
ベルトの織り方 | – |
末端の金具 | ラバーコーティングS字フック |
使用荷重 | 300kg |
破断強度 | 800kg |
3.コンドーテック 軽トラ用ラッシングベルト kt-re-25k
軽トラ用に設計されたラッシングベルトです。荷台とアオリ(荷台の囲い部分)の間を通せて、簡単スピーディに荷物を固定できます。(※車種によっては通らないものもあり)
使用荷重は200kg、長さ4mと、軽トラへの荷台固定ベルトにちょうどいい仕様です。
ベルトの長さ | 4m |
ベルトの幅 | 25mm |
ベルトの厚み | – |
ベルトの織り方 | – |
末端の金具 | – |
使用荷重 | 200kg |
破断強度 | – |
4.藤原産業 SK11 ラチェット式ベルト荷締機 RT-32LB
荷崩れ防止・転倒防止・固定用のラチェット式ベルト。両端アイ加工(ループ加工)済みで、トラックのフックにかけるのも簡単です。エンドホルダー付(巻取部のみ)で、一人でも楽に作業ができます。
ベルトの長さ | 4.5m |
ベルトの幅 | 32mm |
ベルトの厚み | 1.4mm |
ベルトの織り方 | – |
末端の金具 | – |
使用荷重 | 180kg |
破断強度 | 900kg |
5.藤原産業 SK11 自動巻取式ラチェットベルト荷締機 RTA-25SBL
引き出すだけで長さ調節が可能。自動巻取式で荷締め作業が簡単・早く行えるラチェット式ベルトです。
バネの力で自動でベルトが巻き取られ、使用後は本体に収納できるのでコンパクト。S字フックを使用しているため、引っ掛けやすく、作業効率アップに貢献します。
ベルトの長さ | 2.4m |
ベルトの幅 | 25mm |
ベルトの厚み | 0.9mm |
ベルトの織り方 | – |
末端の金具 | S字フック |
使用荷重 | 100kg |
破断強度 | 500kg |
6.KOKITEA ラチェット式荷締めベルト
ラチェット式なので締め付け・緩める作業は簡単かつスピーディ。S字フックはラバーコーティングされているので、荷物に傷がつくこともありません。
ベルト部分には高強度&耐久性のポリプロピレンを採用しており、ハードな使用にも耐えてくれます。
ベルトの長さ | 6m |
ベルトの幅 | 25mm |
ベルトの厚み | – |
ベルトの織り方 | – |
末端の金具 | ラバーコーティングS字フック |
使用荷重 | 300kg |
破断強度 | 800kg |
7.Ohuhu ラッシングベルト
ラチェット式ベルト4本セット。高品質ポリエステルを採用したベルトで、固定側に補強ステッチが施されているため、最大荷重500kg&破断荷重1500kgと倉庫や港湾作業にも活躍する強力さが特徴です。
ストッパー付きS字フックもポイント。一人での作業も楽々です。また、滑りにくいゴムコーティングハンドルで、荷締め作業の手への負担を軽減します。
ベルトの長さ | 4.6m |
ベルトの幅 | 38mm |
ベルトの厚み | 鍵付き |
ベルトの織り方 | – |
末端の金具 | ストッパー付きS字フック |
使用荷重 | 500kg |
破断強度 | 1500kg |
8.コーナン オリジナル ラチェット式荷締めベルト5m EKM-02-0061
スピーディーなラチェット式だから、積み荷作業も簡単です。ひときわ目立つ蛍光色で把握しやすく、耐久性も抜群。丈夫で長く使えます。
使用荷重100kg・破断強度350kgと、荷台ボックスの固定ベルトとしての強度は十分です。
ベルトの長さ | 5m |
ベルトの幅 | 25mm |
ベルトの厚み | – |
ベルトの織り方 | – |
末端の金具 | – |
使用荷重 | 100kg |
破断強度 | 350kg |
9.Azarxis 荷締めベルト ラチェット式ベルト 荷締機 固定ベルト
ラチェット機能付きで荷締め作業が簡単に、早く確実にできるSフックベルトです。2m・3m・5mとベルトの長さも選べるため、軽トラや荷台ボックスに合わせてカスタムできます。
ハンドルは手にやさしいゴムグリップ付き。高強度で耐食耐久性バッチリです。ベルト式のため積み荷を傷つけません。
ベルトの長さ | 2m・3m・5m |
ベルトの幅 | 25mm・38mm |
ベルトの厚み | – |
ベルトの織り方 | – |
末端の金具 | – |
使用荷重 | 400kg |
破断強度 | 800kg |
まとめ:固定ベルトで荷台ボックスを安定させよう
荷台ボックスを固定しないでおくと、揺れでボックスが落ちたり、荷物がぶつかって破損の原因になったりします。事故防止のためにも、固定ベルトを活用しましょう。
固定ベルトは金具やサイズなどさまざまな種類があります。幅があり厚みがあるほど強度は増しますが、その反面硬くて扱いにくいことも理解して選んでください。トラックの荷台幅や、フック間の距離を考えて選ぶと良さそうです。