【雪吊り】冬の庭園の風物詩・雪吊りの意味や名所を紹介！
2020/11/27
「雪吊り(ゆきつり)」は、冬の庭園の代名詞。雪が積もる地方の庭木を守るためのもので、雪深い地域では至る所で行われています。
庭木を保護が目的とはいえ、大木の雪吊りともなると、大量の縄や柱を使い、かなりの見ごたえ。
金沢の「兼六園」は、この雪吊りを見るために毎年多くの観光客が訪れます。 今回は、冬の代名詞「雪吊り」についてご紹介いたします。
この記事を読んで、「雪吊り」などの相談を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、お庭に関するご相談・見積もり相談を無料で受付中です。
その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
目次
雪吊りとは？意味を解説！
- 雪吊りとは？
雪吊り(読み方：ゆきつり)は、木の枝が雪の重みに負けて折れないように保護するためのものです。
雪吊りは、雪深い東北・北陸地方で11月～3月の間行われており、紅葉シーズンの11月頃は、紅葉と雪吊りを同時に見ることができます。
雪吊りの効果や目的
木の高さや種類によって、いろいろな雪吊りの手法があります。
金沢の「兼六園」で有名な雪吊りの1つ「リンゴ吊り」は、幹の近くに、その木より高い支柱を立て、そこから枝へと放射状に縄を張るもの。リンゴの実がたわわになったとき、その重さで枝が折れないために行ったことが由来と言われています。
低い木の場合、枝をまとめて縄で縛って保護する「小しぼり」や、3～4本の支柱をやぐら状に組み、それを繋ぐように縄を張るという方法もあります。
一般家庭でも雪吊りは必要？
雪吊りは大きな庭園でやるものかといえば、そうでもありません。
個人宅の庭木でも、雪が積もれば重みに枝が負けてしまうこともあります。支柱をいくつも使うほどではなくても、心配な人は、縄で保護してあげましょう。
雪吊りは冬のこの時期しかできないものなので、風情もあります。花の少ない冬のおしゃれとして、お庭を風情たっぷりにしてくれる効果もありそうですね。
雪吊りはいつまで必要？
雪吊りが行われるのは、東北・北陸の雪質が重たい日本海側が多いです。雪が降りだす前の11月からスタートし、雪が終わる3月に外されます。
しかし、地方によっては3月も雪が降り続くところもあるため、地域によって差があるようです。
雪吊りが有名な庭園
- 雪吊りが有名な庭園といえば？
- 兼六園（松の雪吊り）
- 肥後細川庭園（観賞を目的とした雪吊り）
雪から枝を守るためのものとはいえ、大規模庭園の大木・巨木の雪吊りはそこにあるだけでド迫力！
花は少なくとも、雪吊りが見られるのはこの時期だけです。職人たちの技術に注目し、庭園の冬の装いを楽しんでみませんか？
兼六園｜松の雪吊り
雪吊りの代表格といえば、石川県金沢市の「兼六園(けんろくえん)」は外せません。園内で合計54カ所の雪吊りを見ることができます。
有名な「唐崎の松」は、高さ9m・枝張り20mという巨木。この立派な松に最大高さ16mの支柱5本と約800本の荒縄を放射状に張り巡らせた姿は、圧倒的とも言える迫力です。 800本の荒縄は冬空に映え、機能美を感じさせます。
11月に紅葉シーズンでは、職人たちによる雪吊り作業を見ることができるかもしれませんね。
肥後細川庭園｜観賞を目的とした雪吊り
雪吊りが見られるのは豪雪地帯だけではありません。なんと東京でも見ることができます！
東京都文京区目白台の区立公園『肥後細川庭園/ひごほそかわていえん』は、東京ドームグランドの約1.4倍以上という広大な日本庭園です。
肥後細川庭園では、鑑賞を目的とした美しい雪吊りが合計4～6カ所(年によって変わります)。池泉回遊式の庭園を歩きながら、どこからでも雪吊りを鑑賞できるようになっています。
雪吊りは初心者では作るのが難しい！プロに依頼するのが◎
枝を守るための技術とはいえ、本格的な雪吊りは初心者にはかなり難易度が高いもの。高い木や巨木ほど、扱いが難しくなります。
そんな時はプロの庭師に依頼しましょう。確かな技術、美しい仕上がりの雪吊りで、見た目も冬に相応しいお庭に仕上げてくれます。
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雪吊りのまとめ
雪吊りは、冬の木を守るという目的もありますが、現代では冬の風情を感じさせる「冬の庭のおしゃれ」的な側面もあります。
ピンと張られた荒縄は、冬の凛とした空に実に映え、1つの作品のようにも見せてくれますね。雪吊りで、大切なお庭の木を守りながら、冬を楽しんでみませんか？
この記事を読んで、「雪吊り」などの相談を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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