【木蓮(モクレン)の剪定】正しく剪定をして紫色の高貴な花を咲かせよう!木蓮の剪定時期や方法を解説
2021/01/25
春になると紫色と白色の花を高貴な花を咲かす、木蓮(モクレン)。大きな花が美しく、庭を一気に華やかにしてくれる樹木です。
しかし、木蓮は成長の速度が早く放置するとどんどん枝を伸ばします。剪定自体は難しくありませんが、樹高をコンパクトに保ちたいなら剪定は必要不可欠です。
この記事では、木蓮の剪定時期や方法について解説します。花が咲かない原因についても解説するので、最後までご覧ください。
この記事を読んで、「木蓮」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次
木蓮(モクレン)の特徴
木蓮はモクレン科・モクレン属の樹木で、原産国は中国です。
木蓮の種類は紫木蓮(シモクレン)やマグノリア・金寿(キンジュ)などがありますが、一般的に木蓮というと紫木蓮を指すことが多いです。
成長が履い木蓮は、剪定が必要不可欠です。
植えてから数年で樹高4~5メートルほどまで成長します。花の開花時期は5月~6月頃。外側が濃い紫で、内側が白色の高貴な花を咲かせます。
花言葉は、「自然への愛・持続性」。コブシ(辛夷)やハナミズキとよく似ていますが、別物です。
木蓮(モクレン)の剪定時期
- 木蓮の剪定時期はいつ?
木蓮の剪定に適した時期は、11月~2月にかけてです。
冬の寒い時期は成長速度がゆっくりになる休眠期で、枝を切ってもダメージが少なく済みます。
また、冬は葉が落ち花も咲かないので、剪定しやすいというメリットもあります。
木蓮は5月~6月に花を咲かせますが、花芽を切ってしまうのが心配な方は花が咲き終わってから剪定をしてもよいでしょう。
このとき、切り過ぎると弱ってしまうため、注意が必要です。
8月に入ると次の花芽を形成し始め葉芽がつくため、夏の剪定は花が咲き終わってすぐと覚えておきましょう。
木蓮(モクレン)の剪定方法
- 木蓮の剪定方法とは?
木蓮の剪定は、間引き剪定が基本です。必要なときだけ、強剪定を行いましょう。
木蓮の剪定は、さほど難しくありません。剪定の時期と切るべき枝さえ間違わなければ、初心者でも難なく行えるでしょう。
ここでは、木蓮の剪定方法について解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
徒長枝や不要枝を切る「間引き剪定」
木蓮の剪定の基本は、「間引き剪定」です。細い枝や枯れた枝・混み合っている枝を剪定して間引くことで、風通しがよくなります。
風通しをよくし日が当たるようにすることで、害虫被害や病気の予防になります。また、長く伸びすぎてしまった枝(徒長枝)も、切りましょう。
徒長枝には花芽がつきにくいため、優先して剪定をします。
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ヤゴ(ヒコバエ)は根元から切る
ヤゴ(ヒコバエ)は、株の根元から生えてくる枝のことです。放置するとどんどん伸びてしまい、樹形を崩すだけではなく木蓮全体の成長を妨げます。
また、つまづくなど危ないので、剪定をします。剪定するときは、根元から切るようにしてください。
ヤゴを剪定することで、栄養を花芽や葉芽に行き渡らせることができます。
樹高をコントロールするなら「強剪定」
樹形をコントロールしたいときや、木の若返りを図りたいときに「強剪定」をします。
切る場所は、枝が分かれているところから5~10センチほど離れた場所を切りましょう。太い枝を切ることになるため、剪定のこぎりを使うのをおすすめします。
強剪定は、樹木へのダメージが大きいです。強剪定する時期は冬の休眠期にし、剪定しすぎないよう必要最低限に抑えましょう。
剪定した後は、切り口に癒合剤を塗って保護してくださいね。
木蓮(モクレン)の育て方
木蓮は、あまり神経質に手入れをする必要がないのも嬉しいポイントですね。水やりも肥料も、特別なものはいりません。
鉢植えで育てる場合は鉢替えという作業が必要ですが、難しくはありません。ここでは、木蓮の育て方について解説します。
水やりや肥料の頻度とタイミング
木蓮の水やりは、鉢植えの場合は土の表面が乾いたら与えましょう。鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷりと与えるとよいでしょう。
地植えの場合は、植え付けてから2習慣は土が乾いたら水やりをしてください。その後はとくに与える必要はなく、雨水だけでまかなえます。
肥料は、植え付ける際に緩効性化成肥料を土に混ぜましょう。その後、鉢植えで育てる場合は3月~6月の間に月1~2回のペースで、粒状の化成肥料を根元に与えるとよいです。
地植えの場合は、5・9・1月に粒状の化成肥料を根元に与えましょう。
鉢替えのタイミングと方法
地植えの場合は必要ありませんが、鉢植えの場合は鉢替え(植え替え)という作業が必要です。鉢替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます。
鉢替えのタイミングは、1~2年に1回程度行います。適切な時期は、花が咲き終わった6月頃です。鉢替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に土をいれて準備をしておきます。
木蓮の株を抜いたら、根についた土を手で優しくほぐしながら落とします。新しい鉢に植え替え、土を足してあげましょう。
木蓮(モクレン)の花が咲かない原因と対策
木蓮の花を、毎年たくさん咲かせたいですよね。剪定を行っていても、花が咲かないことがあります。
その原因は、剪定の際に花芽を切り落としてしまっていることが考えられます。
木蓮は花が咲き終わって8月頃に花芽をつけます。夏に剪定すると花芽と葉芽の見分けがつかず、花芽を切り落としてしまいかねません。
冬の休眠期に剪定すれば、花芽と葉芽の違いも分かりやすいため間違えて剪定してしまうことは少なくなるでしょう。大きい蕾が花芽で、小さい蕾が葉芽になります。
また、木蓮は短めの枝に花をよくつけます。短い枝はできるだけ切らず、長く伸びてしまった徒長枝を剪定しましょう。
木蓮(モクレン)が枯れる理由
初心者にも育てやすいといっても、まったく枯れないというわけではありません。比較的手入れは楽な方ですが、怠ると害虫被害や病気によって枯れることがあります。
また、剪定の時期や剪定カ所を失敗しても、木を弱らせて枯らしてしまうこともあります。ここでは、木蓮が枯れる理由について解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
害虫被害や病気によって枯れる
木蓮につく害虫は、カミキリムシとカイガラムシです。
カミキリムシは茎や幹に卵を産み、孵化した幼虫が食害を起こします。幹に小さな穴があいておりオガクズのようなカスがついている場合はカミキリムシの被害を疑いましょう。
カイガラムシは樹液を吸い、樹木全体を弱らします。カミキリムシもカイガラムシも、見つけたら殺虫剤で駆除してください。
剪定時期や剪定カ所を失敗した
細かい枝や枯れた枝の剪定は、夏に行ってもかまいません。しかし、剪定しすぎると回復がおいつかず、木を弱らせてしまいます。
また、花芽を誤って切り落としやすくなるため、冬の休眠期の剪定をおすすめします。
太い枝や幹を切る強剪定は、必ず冬に行いましょう。剪定時期や剪定カ所を失敗しなければ、枯れてしまうことはまずないでしょう。
木蓮(モクレン)は挿し木で増やせる!
木蓮は、挿し木で株を増やすことができます。挿し木をつくるのに適した時期は、6月~7月にかけてです。
挿し木のやり方は、若い枝を10~15センチほど切ります。切り取った枝の上の方だけ葉っぱを残してあとは取り除きます。
枝の切り口を斜めにカットし、30~60分ほど水につけます。
水から枝を取り成長調整剤を切り口に塗りましょう。あらかじめ用意しておいた土を入れた鉢に挿します。たっぷり水を与えたら、風の当たらない日陰に置いて管理しましょう。
土が乾かないように水を与え、根が育てば完成です。鉢や地面に植え替えて、育ててください。
木蓮(モクレン)の剪定をプロに依頼した場合の費用は?
木蓮の剪定自体はそれほど難しくはありませんが、大きく成長すると樹高は背丈を超えるため、初心者には手に負えなくなるかもしれません。
そんなときは、プロの業者に頼ってみてはいかがでしょうか。
気になる費用ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。
樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円。5メートルまでなら7,000円。7メートルなら15,000円。
それ以上になると、実物を見て見積もりを出す業者が多いです。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ
見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。
見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。自宅に来てもらう場合や持ち込みなど、状況によって金額が異なるからです。
見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。
なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください。
木蓮(モクレン)の剪定のまとめ
木蓮の剪定時期や方法、育て方について解説しました。
空に向かって枝を伸ばし花を咲かせる木蓮は、成長が早く育てがいのある樹木です。紫色の花が高貴な雰囲気で、うっとりするほど美しいですよね。
そんな綺麗な花を毎年安定して咲かせるには、正しい剪定をすることが大切です。花芽を残し余分な枝を剪定して、美しく丈夫な木に育ててくださいね。
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