【アナベルの剪定方法】挿し木の方法や費用相場について徹底解説!

暑さ寒さに強く、初心者でも育てやすい「アナベル」。初夏にグリーンの花を咲かせるアナベルは、庭を爽やかに彩ります。地植えでも鉢植えでも育てることができ、庭木として人気の植物です。

とくべつな手入れをしなくても育つアナベルですが、安定して花を咲かせ木の健康を保つために剪定を行いましょう

この記事では、アナベルの剪定時期や方法・育て方などを解説していくので是非参考にしてくださいね。

この記事を読んで、「アナベル」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次

アナベルの特徴

アナベル

アナベルは、アジサイ科アジサイ属の落葉性低木です。原産は北米で和名は「アメリカノリノキ」といい、「西洋アジサイ」「ハイドランジア」と呼ばれることもあります。

暑さ寒さに強くとくべつな手入れをしなくても花を咲かせてくれるため、初心者にも育てやすい樹木です。

アジサイ(紫陽花)とよく似た花を咲かせますが、アナベルもアジサイの一種。アジサイは前年の夏に花芽がつきますが、アナベルは春に花芽がつき同年の夏に花を咲かせます。

開花時期は6月〜7月。花の色はグリーンで、だんだんと白色に変化します。20~30センチほどの大きな花はブーケやドライフラワーにされることが多く、清楚で可憐な印象です。

花言葉は、「ひたむきな愛・辛抱強い愛」。ピンク色の花を咲かせる種類もあり、ピンクの花は「寛容な女性」です。地植えでも鉢植えでも育てることができます。

アナベルの剪定時期は花が終わってから冬まで

アナベルの剪定時期はいつ?

アナベルを剪定するのに最適な時期は、花が咲き終わってから冬までに行えばよいです。

アナベルは4月頃に花芽をつけるため、遅くても2~3月頃までに剪定すれば問題ありません。

剪定時期は、「花が咲き終わってから涼しくなるまでは自由」と覚えていきましょう。剪定可能な時期が長いというのも、アナベルが育てやすい理由のひとつです。

アナベルの剪定方法

アナベルの剪定方法とは?

樹形を整え大きな花を咲かせたいなら「強剪定」をし、花の数を増やしたいなら「弱剪定」をするとよいでしょう。

アナベルは剪定することによって、花の大きさや数をコントロールすることができます。

ここでは、アナベルの剪定の仕方について解説します。

【強剪定】樹形を整えたいなら

樹形を整えたい場合は、強剪定をします。地際から2~3節あたりでバッサリと切りましょう。強剪定をすると春に伸びる枝の数が減るため、花の数が少なくなります

しかし、枝に勢いが出るためひとつひとつの花が大きくなりますよ。

ベランダなど限られたスペースで育てるなら、コンパクトなサイズを保つために2~3年に一度は強剪定をして樹形を整えてあげてくださいね。また、強剪定することで株を若返らせることができます。

雪が降る地域は、強剪定をしましょう。雪の重みで枝が折れるのを防ぎ雪囲いをする必要がなくなります。

【弱剪定】花数を多くするなら

花の数を増やしたい場合は、弱剪定をします。アナベルの弱剪定は、花が咲いた後に花だけを切ります。秋から冬になったら、生えた脇芽の上を弱剪定しましょう。

古い枝を残して、そこから新しい枝がたくさん生えてきますよ。

枝の数が多いため、養分が分散されてひとつひとつの花は小さくなります。しかし、より多く咲かせることができますよ。

アナベルの剪定した枝を挿し木で再利用しよう!

挿し木

アナベルは、挿し木で株を増やすことができます。剪定で切った枝は、挿し木で再利用しましょう。

挿し木の仕方は、新しく生えた枝を10センチほどの長さに切ります。このとき切り口は、斜めにカットしておきましょう。育苗ポットに赤玉土を入れ、斜めにカットした切り口を下にして3センチほど挿します。

土が乾いてしまわないよう、水をたっぷりと与え日陰で管理しましょう。1ヶ月ほどで発根し、庭植えの場合は地面に、鉢植えの場合は鉢に植え替えて完成です。

アナベルの挿し木を作る最適な時期は、6月〜7月頃です。

アナベルの育て方

アナベルは、初心者でもカンタンに育てることができます。しかし、まったく手入れをしないというわけにはいきませんね。

ここでは、アナベルの肥料・水やり・病害虫の対策について解説します。アナベルが枯れたり元気をなくす前に、正しい育て方で栽培してくださいね。それでは、さっそく見ていきましょう。

肥料・水やり

アナベルの肥料は、寒肥と礼肥と年に2回です。寒肥は1月から2月に与え、礼肥は花の咲き終わりの7月から8月頃に与えるとよいでしょう。

肥料は、緩効性化成肥料や油かすなどの有機肥料がおすすめです。肥料を与える際は、株の根元ではなく枝先の真下あたりの地面を10センチほど掘って土に混ぜるとよいですよ。

水やりは、鉢植えの場合と地植えの場合で異なります。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいたっぷりと与えましょう。

水切れをさせないというのが、ポイントとなります。真夏は朝夕の1日2回、冬場は2日に1回程度に水やりをするとよいでしょう。

地植えの場合は、基本的に水やりをする必要はありません。葉に元気がない場合や雨が長期間振らない場合のみ、水を与えましょう。

病害虫の対策

アナベルにつきやすい害虫は、カミキリムシやハダニです。とくに注意したいのはカミキリムシで、成虫を見かけたら枝のなかに幼虫が発生している可能性があります。

枝を観察して小さな穴が開いており、その周りに黒いつぶの糞がついていたらなかに幼虫がいます。針金などで掻きだして駆除してください。

ハダニは葉の裏についていることが多いです。害虫を見つけたら、殺虫剤で速やかに駆除しましょう。

害虫がつかないように予防することも、大切です。剪定で風通しをよくし蒸れを防ぐと、害虫の被害や病気を防ぐことにつながります。剪定で、木全体を健康的に育てていきましょう。

アナベルの剪定を依頼した場合の費用相場

アナベルを育てるのに、さほど難しい技術は必要ありません。しかし、剪定はハードルが高い…と感じる方もいるでしょう。

剪定を業者に依頼した場合の費用相場は、一般的に1~3メートルまでの高さの木なら1,000円~5,000円程度となります。地域や作業内容によって費用は異なりますし、出張費や剪定後の処理が別料金となる場合もあります。

アナベルの剪定はプロの業者に依頼するのがおすすめ

アナベルの美しい花を毎年、綺麗に咲かせたいですよね。剪定することで樹形を整え木を健康にし、花の大きさや咲く量をコントロールすることができます。

アナベルは比較的カンタンに育てることができますが、上手に育てるために剪定はプロの業者に依頼するのがおすすめです。プロの業者なら、木の状態に合わせて剪定を行ってくれますよ。

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