【プロの庭師おすすめのバークチップ11選】虫・雑草の対策をしながらお庭や花壇をおしゃれに!
2023/11/24
マルチング材としての役割だけでなく、見栄えのよさからもプランターや庭木のまわりなどでもよく見る、バークチップ。おしゃれだからという理由で敷いている人も多いですが、土の乾燥を防いだり虫や雑草対策になったりと、ガーデニングを楽しむうえで、メリットがたくさんあります。
そこで今回は、バークチップのメリット・デメリットや選び方をまとめました。プロの庭師がおすすめするバークチップも紹介していきますよ。
バークチップを使う時の注意点や、よくある質問も解説しているので、バークチップを使ってみたい人や何も考えずに使っていたという人も、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
バークチップとは?松の樹皮を砕いて丸く加工したチップ
バークチップとは、松の樹皮を粉砕して丸く加工したチップのことで、マルチング材の一種です。マルチング材は、土表面に敷く資材のことで、土の保護をしたり雑草や害虫を防いだりといろいろな役割があります。
自然素材なので、植物や周りの風景との相性もよく、見た目がおしゃれなことから、観葉植物や花などの鉢植えやプランターに使われたり、花壇や庭木のまわりなどに敷き詰められたりと、使われる場所も多様です。土だけよりもクッション性があることから、ドッグランにも使われています。
S、M、Lサイズといったようにサイズもいろいろあり、用途や環境によって使い分けが可能です。状況によっては、混ぜて使うこともありますよ。
バークチップの4つのメリット
まずは、バークチップのメリットを、4つ挙げてみました。
バークチップのメリットとは
- 土を保護できる
- 泥はね、土の流出を防げる
- 雑草の成長を防げる
- 庭の見た目をがらっと変えられる
それぞれ、詳しく解説していきましょう。
土を保護できる
バークチップを土の表面に敷き詰めることで、過湿や乾燥から土を保護する効果があります。土が健康な状態を維持できることにより、植物もしっかり根付いて育つことができるのです。
バークチップは、特に真夏や真冬に活躍してくれます。暑さや寒気から守ることで、保温や保湿効果が得られるからです。
バークチップの層が、真夏の直射日光を遮ることで、土が乾燥して硬くなったり、ひび割れたりがありません。また、冬の寒さからも保護してくれるため、土の乾燥や凍結を防げます。
泥はね・土の流出を防げる
バークチップの層は、土の泥はねや流出も防いでくれます。
黒点病は、植物がかかる病気のひとつで、植物に泥がつくことで発生します。バークチップを植物の根元に敷くことで、水やり時や雨天時の泥はねを防ぎ、病気の予防もしてくれるのです。
また、土のままだと、大雨が降った時に土が大量に流れていってしまいます。土が流出してしまうと、周囲が泥だらけになるだけではありません。植物の根が表面に出てしまったり栄養素が流れてしまったりして、植物の生長の妨げにもなります。
土の泥はねや流出を防ぐことで、植物が健康に育つサポートもしてくれるのです。
雑草の成長を防げる
バークチップには、雑草の繁殖を防ぐメリットもあります。
雑草が繁殖するのには、日光が必要です。バークチップは、土の上に敷いて日光を妨げることで、雑草の発芽や生育を防止してくれます。
しかし、隙間から雑草が伸びてくることもあるため、雑草が繁殖しないようにするには、土の上に防草シートを敷き、その上にバークチップを敷き詰めるのがおすすめです。
庭の見た目をガラッと変えられる
バークチップを敷くことで、景観が美しくなるのもメリットです。落ち着いたブラウンのチップが敷き詰められることで、おしゃれな雰囲気に様変わりします。
ナチュラルな色で丸みのあるチップは、インテリア性も高いため、観葉植物の鉢なども見栄えががらっと変わりますよ。
お庭をおしゃれに見せたい時は、植木の周りや花壇、ちょっとしたすき間などに敷くだけで、かなり雰囲気が変わるのでおすすめです。
バークチップのデメリット
バークチップのデメリットとしては、次の3つが挙げられます。
バークチップのデメリット
- 湿気がこもりやすい
- 隙間に虫が入り込むことがある
- 永久的に使えるものではない
それぞれ、詳しく解説していきましょう。
湿気がこもりやすい
バークチップを敷くことで、土の多湿や乾燥を防ぐことができますが、バークチップ自体が湿気ることで、カビが生えることがあります。日が当たらない場所や風通しの悪い場所は、特に湿気がこもりやすいので注意しましょう。
カビを防ぐには、日当たりのいい場所に敷くか、カビやすい場所なら濡れた時は一旦取り出して乾燥させるのがおすすめです。
隙間に虫が入り込むことがある
バークチップは木くずですが、白アリの心配はほとんどありません。しかし、隙間に入り込む習性があるアリやダンゴムシなどが、住みつく可能性もあります。
バークチップはある程度の大きさがあるため、敷き詰めても暗くて虫が過ごしやすい隙間ができてしまうからです。いろいろなサイズのチップでなるべく隙間をなくすか、殺虫剤をまくのもひとつの方法になります。
永久的に使えるものではない
自然素材であるバークチップは、年月の経過とともに土に還っていきます。ゴミは出ないものの、ずっと使えるものではないので、これもデメリットと言えるでしょう。
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バークチップの選び方
次に、バークチップの選び方を3つ紹介します。
使い方に合わせてサイズで選ぶ
ひとつめは、使い方に合わせてサイズを選ぶことです。バークチップは、おおよそS、M、Lの3サイズに分けられます。
それぞれのサイズによって使いやすい場所が異なるので、どこに使うのか考えてサイズを選ぶようにしましょう。
植木鉢やプランターには「Sサイズ」
Sサイズのバークチップは、屋内の観葉植物や花鉢におすすめです。ベランダのプランターにも、使いやすいでしょう。
Sサイズのバークチップは、大きさの目安が1~4㎝程度で、小さい分だけ軽いのも特徴です。そのため、庭のプランターや花壇など風が通るところだと、強風で飛ばされることがあります。
敷きやすい狭い空間で、風の影響を受けにくい場所がちょうどいいです。
ミニサイズの観葉植物や多肉植物には、SSサイズのバークチップもあります。鉢の大きさに合わせて、使い分けるといいでしょう。
庭や花壇には「Mサイズ」
Mサイズのバークチップは、屋外の大きめの鉢や花壇におすすめです。サイズは4~6㎝程度で、10号くらいの鉢や1㎡くらいの花壇によく使われます。
ちょうどいいクッションになって犬が歩きやすいため、ドッグランにもMサイズのバークチップを使うことが多いです。
サイズに迷うなら、汎用性の高いMサイズを持っておくと使いやすいですよ。
広い範囲に敷きたいなら「Lサイズ」
Lサイズは、広範囲に敷きたい時におすすめです。大きな庭木の根元や、アプローチのような広い場所、遊歩道などにもLサイズが使われています。
ただし、大きいと隙間ができやすく、虫が入り込みやすくなるため、隙間を埋めたい時は大きさの違うバークチップを混ぜるといいでしょう。
植物や雰囲気に合わせてカラーで選ぶ
バークチップは松の樹皮を粉砕したものですが、松の種類によって色が異なります。
バークチップを敷く面積が広ければ広いほど、色が雰囲気や印象を左右するため、バークチップを選ぶ時は色も気に掛けるといいでしょう。
落ち着いた雰囲気を演出できる「黒系」
黒松を使ったバークチップは、黒っぽい茶色なので、落ち着いた雰囲気になります。
シックな雰囲気にしたい、スタイリッシュに見せたいという場合は、黒系のバークチップを選ぶといいでしょう。
黒系は高級感もあるので、大理石などの豪華でクールなイメージにも合いますよ。
温かみのあるイメージには「赤系」
赤松などの明るい色の松を使うと、赤系の温かみのある雰囲気になります。
ナチュラルな雰囲気や、より自然な感じに見せるなら、赤系のバークチップがいいでしょう。
かごの鉢カバーや、明るいグリーンの観葉植物には、より温かみがでるのでおすすめです。
プロの庭師おすすめのバークチップ11選
ここからは、プロの庭師がおすすめするバークチップを、ランキング形式で紹介していきます。
バークチップをどこに使いたいか、どんな目的で使いたいかなど、すでに述べた選び方も念頭に置いて、使いやすいバークチップを選んでいきましょう。
1.リーベ パインバークチップ
サイズ | S、M、L |
内容量 | 50L |
カラー | 赤系 |
たっぷりサイズで使いやすい
たっぷり50L入った、リーベのパインバークチップ。サイズは、S、M、Lの3種類あり、1袋で約1㎡くらいを敷き詰められます。
Sサイズは1~3㎝程度で小さめの鉢に、Mサイズは3~7㎝程度で花壇やプランターに、Lサイズは7~10㎝程度でお庭の雑草対策やドックランに最適です。どのサイズも価格が一緒なので、用途に合わせて選べます。
色は落ち着いた茶色で、植物やお庭の見栄えも良くなるでしょう。アプローチなど、一目に付く場所の美観を保つのに便利ですよ。
2.プロトリーフ バークチップ
サイズ | S、M、L |
内容量 | 12L |
カラー | 赤系 |
落ち着いた色味で鑑賞用にも
スペイン産の赤松樹皮を使った、プロトリーフのバークチップ。12L入りは10号鉢5個分程度入っていて、サイズがS、M、Lの3種類から選べます。
赤松の色が強く、落ち着いた暗めの色が特徴的です。屋内の観葉植物の装飾だけでなく、バラやブルーベリーのマルチング材などにも、幅広く使われています。
3.山崎機工 マーブルバーク
サイズ | S、M、L |
内容量 | 50L |
カラー | 赤系 |
マーブル模様で鑑賞性も高い
マーブル模様の木目と、丁寧に面取り仕上げをした、鑑賞性の高い高級バークチップ。模様があることで、単色ではないグラデーションが、見栄えよくしてくれます。
サイズ展開は、S、M、Lの3種類。50Lでおよそ1㎡敷くことができるので、ちょっとした花壇やプランターに十分使えます。
4.共和開発 インテリアバーク
サイズ | Mサイズ |
内容量 | 6L |
カラー | 赤系 |
ワイルド感のあるインテリアバーグ
少量使いに便利な、6Lのバークチップ。赤松による松の香りと、オーク調の落ち着いた色が特徴です。
丁寧に面取りした商品と違い、多少粗削りなワイルド感も自然の風合いがあり、ドライガーデンやロックガーデンの装飾にもおすすめ。
5.花実樹 天然素材 バークチップ
サイズ | 4~7㎝ |
内容量 | 50L |
カラー | 赤系 |
肉厚でグランドカバーやマルチングに
タイワンアカマツの樹皮を使った、バークチップ。4~7㎝程度に粉砕したチップが、たっぷり50L入っています。
一枚一枚が肉厚なため、庭やアプローチなどのグランドカバーや、マルチングにおすすめです。大きな鉢植えの保湿や保温にも、使いやすいですよ。
6.自然応用科学 バークチップ
サイズ | SSサイズ |
内容量 | 660g |
カラー | 黒系 |
小さい鉢のマルチングに最適
ミニ観葉植物や多肉植物だと、通常のバークチップでは大きすぎてうまくカバーできません。その点、このSSサイズは1個が約5~10㎜とかなり小さめ。小さい鉢や狭い場所でも、きれいにカバーしてくれます。
色は黒系のダークブラウンで、かなり落ち着いた色。濃いめのグリーンも、おしゃれに映えますよ。
7.チェリーベル バークチップ
created by Rinker
CHERRYBELL(チェリーベル)
サイズ | Lサイズ |
内容量 | 50L |
カラー | 明るい茶 |
大きめのバークチップがたっぷり
3㎜~8㎜程度のバークチップが、たっぷり50L入った商品。厚みも5㎜~25㎜と幅広く、ガーデンの装飾やドッグランにも使いやすいサイズです。
防腐剤や防虫剤不使用なので、小さなお子様やペットがいる家庭でも気にせず使えます。
8.evo 鉢植えをキレイに見せるバークチップ
サイズ | – |
内容量 | 2L |
カラー | 赤みのある茶色 |
植物をより元気に育てたい時に
本物志向の方におすすめのガーデンアイテムを取り揃えるevo(エボ)による、バークチップ。土中の微生物を活性化させる腐植を配合したバークは、見栄えだけでなく土の環境を整える効果も。
通常のマルチング材としての役割だけでなく、植物をより元気に育てたい方におすすめです。
9.リーフ 発酵バークチップ
サイズ | 約9㎜~12㎜ |
内容量 | 5L |
カラー | 黒系 |
洋ランの栽培用にも最適
ニュージーランド産のパイン樹皮を発酵させた、発酵バークチップ。発酵によりタンニンが除去されたことで、保湿効果が格段にアップしています。
マルチングやグランドカバーだけでなく、洋ランの栽培用にもおすすめです。
10.花ごころ コンテナガード
サイズ | S、M |
内容量 | 3L |
カラー | 明るい茶 |
乾燥、病気、雑草の予防に
コンテナの植物を美しく引き立たせるために作られた、コンテナガード。明るいブラウンが、葉や幹を見栄えよくしてくれます。植物が育ちやすい環境づくりにも最適です。
商品の裏面には、詳しい使い方も。水やりの仕方や肥料の撒き方も書いてあるので、安心して使用できます。
11.花ごころ 洋らんバーク
サイズ | – |
内容量 | 5L |
カラー | 濃い茶 |
洋ラン栽培用にブレンドされたバーク
発酵したバークチップに、ココナッツハスク(繊維)を混ぜた商品です。ココナッツハスクは、通気性や液肥の保水力に優れています。
発酵バークの保肥力と、ココナッツハスクの通気性と液肥の保水力が、洋ランの生育に効果的です。洋ランを丈夫に育て、豪華な花を咲かせるのにおすすめ。
バークチップの敷き方
バークチップは、土の表面に一定の厚みを持たせて、隙間なく敷いていきます。小さな鉢なら1~3㎝くらい、広めの鉢やプランターなら3~5㎝くらいがいいでしょう。
花壇や庭木の周りの場合は、5~10㎝程度が適切です。ドックランや遊歩道のように、クッション性を求める場所は、厚めに敷くのがおすすめです。
バークチップは同じサイズでも幅があるため、一つの袋にいろいろな大きさが混ざっています。隙間なく敷くためには、いろいろな大きさを重なり合わせて、隙間を埋めるように敷いていくようにしましょう。
バークチップのトゲに注意!軍手・手袋はマスト
バークチップは砕いた松のかけらを、角を丸く加工したものですが、中には表面や側面がとげとげしていることもあります。
乾いた樹皮は硬く、素手で不用意に触るとケガをすることも。バークチップを触るときは、軍手や手袋を使うのを忘れないようにしましょう。
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バークチップに関するよくある質問
最後に、バークチップについてのよくある質問を紹介します。
バークチップとウッドチップの違いは?
バークチップとウッドチップは、使っている材料が違います。バークチップは黒松や赤松などの松の樹皮を砕いたもので、ウッドチップは杉やヒノキ、楠などのさまざまな樹木を丸ごと粉砕したものです。
どちらもマルチング材として使われ、雑草や虫対策、土の保護、泥はね防止、景観の向上といったメリットは、どちらもそれほど変わりません。違いとしては、ウッドチップは木の種類によって香りが異なり、なかには防虫効果のある木材もある点です。
また、チップのサイズの違いによっても、使い勝手が異なります。バークチップはウッドチップより大きいため、同じ面積でも少ない量で敷き詰められます。
さらに、バークチップは色が濃く、ウッドチップは色が薄いという違うもあり、見た目の雰囲気でもどちらを選ぶかが異なるでしょう。
バークチップが原因でゴキブリが発生する?
バークチップは、ゴキブリが発生する原因にはなりません。もし、ゴキブリがいたとしたら、別の原因が考えられます。
ゴキブリが発生するのは、水と食べ物がある場所です。バークチップ自体は虫を寄せるにおいもなく、餌にもなりません。
ほかの虫がいた場合も、バークチップに寄ってきたというよりは、土の中に住みついていたか、バークチップにすき間があって入り込んだかのどちらかでしょう。
まとめ:バークチップでお庭をカスタマイズしよう
松の樹皮を粉砕したバークチップは、マルチング材として人気の商品です。土の上に敷くことで、保湿や保温効果があったり、雑草や虫の予防になったりと、メリットがたくさんあります。
また、天然素材で植物を引き立てる茶色が、観葉植物や花壇をおしゃれに見せてくれるため、景観を美しく保つ目的でも使われます。
湿気ってカビが生えたり隙間に虫が入り込むのを防げば、取り立ててデメリットもありません。
今回は、プロの庭師がおすすめするバークチップも一緒に紹介してきましたが、使う場所の広さやどう見せたいかで選ぶ商品は異なります。
自分のお庭や植物たちにぴったりのバークチップを見つけて、カスタマイズを楽しんでくださいね。
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