シュロの木の剪定の方法や伐採などを、正しい育て方を徹底解説【庭木におすすめ】
2024/08/02
シュロの木が伸びすぎて剪定が難しい」 「シュロの木を伐採したいけど、安全か心配」
シュロの木を育てている方は、このような悩みをお持ちではありませんか? オシャレ感を演出できて、観葉植物としても人気なシュロの木ですが、実は剪定や伐採には危険を伴います。
しかし、安心してください。 当記事では、安全に剪定と伐採を行っていただくために、詳しいやり方について徹底解説します!
この記事を読んで、「シュロ(棕櫚)」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、剪定などのお庭のお手入れのご依頼を、無料で見積もり相談することができます。
その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
目次
シュロ(棕櫚)の木の剪定・手入れについて
シュロの木は、南国風な雰囲気が特徴的なヤシの木の仲間。
世界に5種類以上存在しており、日本では「ワジュロ(和棕櫚)」という種類が多く見られます。
日本のシュロは耐火性、耐潮性、耐寒性に強いので、厳しい環境でも育つことができる強い植物です。管理が少なく、手間がかからないことから観葉植物としても人気とのこと。
野生のシュロの多くは、鳥が種子を運んで自然に生えた「ノラジュロ」と呼ばれるシュロとなっています。外出先で似たような植物を見かけたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな常緑高木で土地条件を選ばないシュロですが、その剪定や手入れ方法は非常に簡単です。
シュロ(棕櫚)の木の剪定・手入れをする上での注意点
シュロの木の剪定と手入れには、2つ注意点があります。
それは「高さ」と「病気」。シュロの木は、大きなもので10メートルにもなるので、登りながら剪定や手入れをすることは落下の原因となり大変危険です。
必ず初めに梯子を用意しましょう。バランスを保つためにシュロの幹に梯子をロープで固定すれば、安全に剪定と手入れをすることができます。
次に病気についてですが、シュロの木は毎年春先に新芽を出す植物です。そのために栄養分を上に押し上げていき、先に生えた下の葉から順番に枯れていくようになっております。
ここで枯れた葉に余分な栄養がいかないように切り落としておかないと、新芽に病気の影響を与えて枯れる原因となります。
光合成をさせるためにも新芽から健康な葉を10枚程度は残しておいて、他は切り落とすことがベストです。年に1回で構わないので、成長を確認するためにも剪定と手入れは毎年行いましょう。
きれいにシュロ(棕櫚)の木を剪定するための道具とは?
シュロの木は、幹がゴワゴワして葉は丈夫で固いので、自分自身が怪我をしないためにも道具選びは大切です。
まず、直接手でするのではなく「軍手」や「ゴム手袋」など手を守れる物をつけておきましょう。素手の場合、幹の繊維で手が傷ついてしまう恐れがあります。
次に幹や葉のカットについてですが、「剪定バサミ」、「植木バサミ」を使うのがオススメ。
上手くカットする方法は、手で引っ張りながら葉の元から切ると上手にカットできます。幹の繊維は自分の好みの長さにカットしてください。先端を細々切るのではなく、葉の元からキツのがポイントです。
「ハサミやノコギリでいいんじゃないか」と思う方もいらっしゃるとは思いますが、シュロの幹は細い繊維で包まれているので刃が絡みやすく事故の原因となります。
適した道具を使って安全に作業しましょう。
シュロ(棕櫚)の木は伐採するのもアリ
「シュロを育てているけど、いつの間にか予想以上に大きくなってしまった」
シュロの木を扱っているとこのような問題も少なくありません。大きくなり過ぎたシュロは、剪定や手入れが一苦労になるだけでなく、近くの電線や住民に被害を与える恐れがあります。
危険な事態になる前に、思い切って根っこから伐採してみましょう。育てたシュロの木を伐採するのは可哀想な気持ちもありますが、成長させたからには伐採する責任もあります。シュロの木を根っこから伐採をすることは、簡単そうでとても難しい作業。
また、「シュロの木はもういらない」「根を残したくない」という場合は抜根という方法もあります。しかし、抜根もかなり難しく専門的な技術を要するため、作業はプロにお任せするのがおすすめです。
ここでは、伐採についてをみていきましょう。
詳しい伐採方法についてご説明します。
シュロ(棕櫚)の木の伐採には危険が伴う
シュロの木はとても固く、初心者の方には伐採が難しい植物です。
伐採する時は、以下のポイントに気をつけてください。
- シュロの木が倒れる方向が安全か確認する
- 皮むきをしてから伐採する
- 一気にせず、徐々に切り落としていく
伐採の道具についてですが、シュロの木は繊維に覆われているのでチェーンソーやノコギリを使ってしまうと刃が引っかかってしまいます。
ナタや斧を使って徐々に切り落としていけば、繊維に絡まることもなく確実に伐採できるのでオススメです。初めの皮むきをするために手袋や高所用の梯子などもお忘れなく。
大きくなったシュロの木は重たく危険を伴うので、倒れる方向には十分に注意してください。もし1人で作業することが困難であれば、手助けしてくれる相手を見つけて2人以上で作業をしましょう。
伐採した後の幹の処理にも気を付けよう
シュロの木の幹は水分を多く含んでおり、重たくなっています。最終的に処分する際は、住んでいる自治体にゴミを出さなければいけないのでナタや斧で小さく切断しなければいけません。
成長した大きさにもよりますが、シュロの木を切断していくと相当の数になります。運ぶ際は身の回りを確認して気をつけてください。
重量のある幹を処理することはかなりの労力を使うので、プロに処理作業を依頼して手伝ってもらうのも一つの手段として考えてみると良いでしょう。
剪定や伐採が難しければ、プロに任せよう
シュロの木は、知らない間に背が高くなりすぎて、剪定や伐採が難しくなるケースがよくあります。
手が届く範囲なら自分で行ってもかまいませんが、梯子が必要なほど高いなら、危険なのでプロの業者に依頼することが望ましいです。
その理由として、大きいシュロの木を個人で剪定、伐採することは大きな労力と危険を伴うからです。プロの業者にお願いすれば、クレーン車などの重機を使って、シュロの木を楽に引き倒すことが可能に。
費用はかかりますが、毎回の作業や用意する道具費用を考えると、格段に安く効率的といえるでしょう。自分で剪定するか、プロに依頼するか迷ったら、プロに依頼するのがおすすめですよ。
さらに、先ほどもお伝えしたように抜根もプロに依頼しましょう。お住まいの場所によっては、自力での抜根ができないことも少なくありません。そのままの状態にしておくと危険だったり、邪魔になってしまう場合、プロに施行を依頼して対応してもらうことで、土地の形もきれいに保てます。
地域によっては伐採・抜根で出たごみを捨てるための手順などもあるため、安全に作業を進めるためにもぜひプロに頼ってください。
シュロ(棕櫚)の木の育て方
前述でもご紹介した通り、シュロの木は厳しい環境でも生き抜くことができる強い植物です。
多くの陽当たりを必要とせず、ゆったりとした成長速度なので育てる側も面倒がかからなくて済むのは良い点ですね。
大きくなると剪定や手入れが大変になってきますが、小さいサイズなら可愛い観葉植物としてオシャレ感を演出できます。ここでは、そんなシュロの木の水やりの方法や肥料の与え方にはついてご説明します。
水やりのポイント|水分の量が大切
成長速度が遅いシュロの木は、水分を吸収する時間もゆっくりです。
水やりのタイミングは鉢植えと直植えで異なるため、以下のポイントに注目してください。
- 鉢植えの場合:1週間に1度、葉を霧吹きでサッと吹きかける
- 直植えの場合:雨の降水だけで大丈夫なので、水やりは不要
シュロの木の水やりで一番気をつけないといけないことは、「水の与え過ぎ」です。
用土が水分を含んだ状態で水やりをしてしまうと、水分の吸収が追いついていないシュロの木は根から徐々に腐ってしまいます。
早く成長させたい気持ちも分かりますが、シュロの木はあなたが思うよりゆっくりと成長する植物。鉢植えの場合のみ、土が乾ききった時にだけ水やりを行うようにしておきましょう。
肥料のポイント|2~3月が目安
鉢植えと直植えに関わらず、2月から3月にかけてシュロの木の幹近くを円をかくように溝を掘って、肥料を施して土をかぶせます。
肥料は栄養満点の腐葉土や緩効性の固形肥料を施しましょう。
水はけの悪い土壌で育てる場合は、鹿沼と赤玉土を混ぜて土壌を改善することをオススメします。こちらも水やりと同様、肥料のやり過ぎは逆効果なので、年に1回程度にしましょう。
シュロの木はゆっくりなので、液肥 ではなく固形肥料にして成長速度を合わせることがポイントです。
シュロ(棕櫚)の木の使い道
大きくなれば伐採して処理するだけに思えるシュロの木ですが、実は日常生活で活用できる便利な使い道があったのです。
シュロの幹を皮むきした時に出る繊維「シュロ毛」は、水につけても腐らなくて伸縮性がある性質を活かして、「たわし」や「箒(ほうき)」として使われてきました。
さらに、シュロの木から生まれる実は食用にはなりませんが、燃えやしたり、乾燥させたり、煎じたりすると種類によって効果は違いますが、様々な治療薬としても効果を発揮する漢方薬へと変わります。
シュロの木は耐火性にも強いので、固く大きい幹は「火事から燃える心配がない」という意味を持たせて梵鐘の撞木(鐘を突く棒)として使われています。このようにシュロの木は、人間との関わりが深く無駄にするところがない植物なんですよ。
シュロ(棕櫚)の木のまとめ
いかがだったでしょうか。
今回はシュロの木の剪定と手入れについて詳しくご紹介させていただきました。
最後に当記事でご紹介した内容を簡単におさらいしておきましょう。
- 剪定は枯れた下の葉から切り落としていく
- 手入れは1年に1回新芽に使い10枚程度の葉以外を切っておく
- 伐採は危険なので、プロに任せることがオススメ
- 育て方は成長に合わせてゆっくり行う
シュロの木は大きな見た目以外にも、ダイナミックな花をつけることも隠れた特徴の一つ。
シュロの花には「勝利」「優勝」など勝つことをイメージした花言葉が多くあります。
勉学に励む受験生やスポーツをする人に喜ばれる風水を持っているので、多くの人に喜ばれる植物ですね!シュロの木は「繊維」「実」「幹」と全てにおいて使い道がある魅力的な植物です。
当記事を読まれたあなたのシュロの木の剪定・伐採のお役に立てたら幸いです。
この記事を読んで、「シュロ(棕櫚)」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、剪定などのお庭のお手入れのご依頼を、無料で見積もり相談することができます。
その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。