【ウバメガシの剪定方法】正しい時期や育て方で美しい生垣にしよう!

一見、あまり馴染みのない植物のように思えますが、実は身近な存在の「ウバメガシ」。どんぐりの木の一種で、庭木や生垣としても人気の植物です。美しい樹形を保つためには剪定が不可欠ですが、思い通りに剪定できずお悩みではありませんか?

本記事では、ウバメガシの上手な選定方法や美しい生垣にするための育て方について詳しく解説します。


この記事を読んで、「ウバメガシ」の植栽や剪定、年間管理を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

目次

ウバメガシの特徴

ウバメガシは濃い緑が印象的な葉だけでなく、花や実も楽しめる植物です。この章では、ウバメガシの特徴についてご紹介します。

ウバメガシの基本情報

学名Quercus phillyraeoides
別名ウバメ、イマメガシ、ウマメガシ、バベ、姥目樫
分類ブナ科コナラ属 (常緑低木~亜高木)
原産地本州(千葉県以西)太平洋側・四国・九州・沖縄・朝鮮(済州島)・中国
用途庭木・生垣・薪炭

ウバメガシは、小さくて丸い厚みのある葉が特徴です。濃い緑色をした葉は、排気ガスや潮風の影響も受けにくく、街路樹や生垣として多くの場所で利用されています。

どんぐりの木の一種であるため、幼少期に遊んでいたどんぐりの実がひょっとしたらウバメガシの実だったかもしれません。

ウバメガシの花

ウバメガシは、春先の4月~5月になると雄花と雌花に分かれた特徴的な花を咲かせます。雄花は、長く垂れ下がった黄色い房状の小さな花で、すぐに見つけられるでしょう。咲き終わった雌花は、そのままぽろっと落ちていきます。

一方の雌花は、新枝の先に2つの花を咲かせます。雄花と異なり見つけにくいため、発見するのも楽しみのひとつです。

ウバメガシの実

ウバメガシの実は、いわゆるどんぐりの実です。秋になると次第に実が付きはじめますが、初めはきれいな緑色をしています。時間をかけて成長するため、2年目の秋にやっと茶色く熟してどんぐりらしい姿を見せてくれるでしょう。

茶色く熟すまでに風で落下してしまうことも多いウバメガシの実ですが、成長を見守ることでさらに愛着が沸き、育てるのが楽しくなる植物です。

ウバメガシの剪定時期は年2〜3回

ウバメガシの剪定時期はいつ?

4月~6月・9月・10月~11月の年2~3回です。

成長が遅いとされるウバメガシですが、健康に育てるためにも年に2~3回は剪定を行いましょう。基本の剪定時期は、新芽が出て来る4月~6月と成長期が落ち着きを迎える9月頃です。通常は2回の剪定で事足りますが、樹形の崩れが気になる場合は10月~11月に軽く剪定するときれいに保てます。

ウバメガシの成長期にあたる真夏の剪定は、余計に枝を伸ばしたり、弱ったりする恐れがあるため避けましょう。また、ウバメガシは寒さにも弱いため、冬場の剪定も好ましくありません。

ウバメガシの剪定道具は6つ用意しよう

ウバメガシを剪定するためには、6つの道具が必要です。

ウバメガシの剪定道具

  • 剪定ばさみ
  • 刈り込みばさみ
  • 手袋
  • 脚立
  • 掃除道具
  • ゴミ袋

剪定に必要な剪定ばさみ、刈り込みばさみのほか、怪我を防ぐために手袋も用意しましょう。そのほか、背丈が高くなった場合は脚立も必要です。剪定後の掃除道具やゴミ袋もあらかじめ準備しておくとスムーズに作業できますよ。

ウバメガシの剪定方法

ウバメガシの剪定方法は?

「透かし剪定」と「刈り込み剪定」です。

ウバメガシの剪定方法は、「透かし剪定」と「刈り込み剪定」の2種類です。この章では、具体的な剪定方法を解説します。

不要な枝を間引くなら透かし剪定

まずは、不要な枝を間引いて風通しを良くするために「透かし剪定」を行います。剪定のポイントは、枯れ枝や成長し過ぎて突き出ている枝、絡んでいる枝、重なっている枝を中心に剪定することです。下向きや内向きに伸びている枝も剪定して、全体的に枝の量を調整しましょう。

枯れ枝の中には枝先だけが枯れていることもあるため、その場合は枯れた部分のみを切り落としてください。向こう側が透けて見えたら剪定は完了です。

乱れた樹形を整えるなら刈り込み剪定

ウバメガシの樹形を整えるために行うのが「刈り込み剪定」です。事前にどのような形にしたいのか決めてから、剪定を始めましょう。刈り込みばさみでの剪定する前に、太い枝がある場合は剪定ばさみで切り落とします。その後、表面が均一になるよう刈り込みばさみで整えてください。

理想の樹形に近づけるためには、全体のバランスを見ながら作業を進めることがポイントです。

ウバメガシの育て方

せっかくウバメガシを育てるなら、健康的に育てたいですよね。この章では、生き生きとしたウバメガシに育てるためのポイントをご紹介します。

育て方の前提知識

ウバメガシは、大気汚染に強いことから生垣にも適した植物です。また、他の植物に比べると成長が遅いため剪定頻度も少なく、初心者でも育てやすいとされています。

ただし、成長は遅いものの葉が密集しやすいため、定期的な剪定など必要最低限の手入れは行いましょう。

日当たり・風通しのよい環境を選ぼう

ウバメガシは寒さに弱いため、寒冷地には適しません。元気に育てるためには、日当たりが良くて暖かい場所で育てましょう。また、ウバメガシは葉が密集しやすいため、害虫や病気を防ぐためにも風通しのよい環境を選んであげてくださいね。

水やりは地植えは不要、鉢植えはたっぷりと

地植えをしているウバメガシの場合は、一度根付けば基本的に水やりは必要ありません。ただし、日照りが続いて表面が乾燥している時は水をあげましょう。

一方、鉢植えで育てている場合は、土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと水をあげてください。

肥料は2〜3月と9〜10月の2回

根を張るスペースが十分ある広い場所に地植えしているウバメガシは、しっかりと張った根から養分を吸収できるため、特別肥料を与える必要はありません。スペースが狭い場合には、新芽が出る2~3月と冬に備える9~10月の2回肥料を与えましょう。

また、ウバメガシが弱っている時は、花が咲き終わる夏前にも肥料を与えてあげると良いですよ。肥料は化成肥料がおすすめですが、与え過ぎると根腐れを起こす恐れがあるため量には注意してください。

枯れる原因は病害虫や根が根付いていないこと

ウバメガシが突然枯れる原因として考えられるのは、害虫や病気のほか、根がしっかりと根付いていないことです。植え痛みによってしっかりと根から水分や養分を吸収できなくなると、葉が枯れてしまいます。

根が原因の場合は、剪定して枝葉の数を減らし、新しい根がしっかりと根付くのを待ちましょう。

ウバメガシで注意すべき病害虫

ウバメガシを元気に育てるためには、下記の病害虫に注意しましょう。

注意すべき病害虫

  • うどんこ病
  • てんぐ病
  • マイマイガ

病気:うどんこ病

うどんこ病は名前の由来の通り、ウバメガシの葉にまるでうどんの粉のような白いカビが発生してしまう病気です。葉で光合成を行って必要な栄養分を吸収しているウバメガシにとって、うどんこ病は成長の妨げになります。

うどんこ病が悪化して白いカビの範囲が広がると、ウバメガシは葉に十分な日光をあてられず弱ってしまうため、予防のために風通しと日当たりの良い場所で育てましょう。また、定期的に葉水を与えることも大切です。

万が一うどんこ病になってしまった場合は病気の箇所を切り取るか、水で薄めた重曹または酢をカビが発生している部分に吹きかけて自然治癒を促してください。

病気:てんぐ巣病

てんぐ巣病は、病気にかかった箇所がこぶ状になったり、無数の細い枝が生えてきたりする厄介な病気です。原因となるカビなどの菌が発生しないよう、風通しの良い場所で育てることで予防できます。

てんぐ巣病を発見した場合は、これ以上被害が拡大しないように病気の箇所を切り取ってください。

害虫:マイマイガ

ウバメガシに寄生する害虫で注意したいのは、マイマイガの幼虫です。幼虫は、ウバメガシの葉を食い荒らしてしまうため、早めに駆除しなければなりません。マイマイガは9月~3月頃に卵を産み付けるため、お手入れの際に定期的に卵がないか確認しましょう。

マイマイガの卵を見つけた場合はガムテープで取り除き、孵化した幼虫を発見したら、殺虫剤を吹き付けるか1匹ずつ割り箸で取り除いてください。

ウバメガシの手入れで悩んだら専門業者に相談しよう

ウバメガシの剪定は自分で行うことができますが、時間がない場合や美しい樹形に整えたい時は専門業者に依頼するのもおすすめです。この章では、専門業者を選ぶ際のポイントをご紹介します。

ウバメガシの剪定の料金・費用相場

ウバメガシの剪定を専門業者に依頼する場合、庭木か生垣か、また高さによって料金が異なります。

庭木の剪定費用の相場は下記を参考にしてください。

高さ費用
3m未満3,000円~4,000円
3m~5m6,000円~7,000円
5m~7m15,000円~17,000円
7m以上個別見積もり

また、生垣の剪定を依頼する場合の幅1mあたりの単価相場は下記の通りです。

高さ費用(幅1mあたりの単価)
1m未満500円
1m~2m1,000円
2m~3m2,000円
3m以上個別見積もり

剪定業者を選ぶポイント

せっかくお金を払って依頼するからには、仕上がりにこだわりたいですよね。剪定業者を選ぶ際は、下記のポイントを意識しましょう。

剪定業者選びのポイント

  • 親身に相談に乗ってくれるか
  • 実績が豊富にあるか
  • 良い口コミ・評判があるか
  • 追加料金がかからないか
  • 事前に見積もりを出せるか

親身に相談に乗ってくれるか

剪定業者を選ぶ際のポイントとしてまず大切なのが、親身に相談に乗ってくれるかどうかといった人柄や対応です。たとえ腕の良い業者でも、どのような形にしたいか要望を聞き入れてもらえなければ満足度は下がってしまいます。

理想通りの形に剪定してもらうためにも、まずは相談しやすい雰囲気の業者を選びましょう。

実績が豊富にあるか

どれだけ人柄が良くても、技術があるかはわかりません。まったく情報のない状態で、大切なウバメガシの剪定を依頼するのは不安ですよね。不安を和らげるためにも、依頼する剪定業者を決める際には実績があるか確認しましょう。

実績を見れば、どのような分野を得意とする業者なのかも把握できます。できるだけ実績が豊富な業者を選ぶと安心ですよ。

良い口コミ・評判があるか

口コミがすべてではありませんが、実際に利用した人の声も業者選びの参考になります。捉え方や感じ方は個人差があるため、良い口コミもあれば悪い口コミもあるでしょう。

しかし、あまりにも悪い口コミが目立つ業者はあまり良くありません。良い口コミや評判があるか確認することも大切です。

追加料金がかからないか

中には、作業を終えてから追加料金を請求されるケースもあります。たとえば、剪定料金以外にもゴミの処分費用が追加で発生したり、料金体系が時間制の場合は作業時間を過ぎると延長料金が発生したりと、剪定料金以外にも追加料金がかからないか事前に確認しておきましょう。

事前に見積もりを出せるか

信頼できる剪定業者を選ぶ上で、事前に見積もりを出してくれるかどうかも重要なポイントです。曖昧な回答できちんと見積もりを出してくれない業者は注意しましょう。

見積もり内容に不明な点がないかどうかを確認し、信頼できる剪定業者に依頼してくださいね。

ウバメガシの剪定は「庭革命」にお任せください!

庭革命では、ウバメガシの剪定も承っております。高い技術を誇る庭づくりのプロが理想通りの樹形に整えますので「どの業者に依頼したらいいのかわからない」という場合は、ぜひ庭革命にお任せください!

まとめ:正しい剪定方法で美しい生垣にしよう!

ウバメガシは、濃い緑の葉だけでなく花や実も楽しめる植物です。成長スピードも比較的遅いため、初心者でも手入れしやすいでしょう。ただし、葉が密集すると弱りやすいため、年に2~3回は剪定を行って元気なウバメガシに育ててくださいね。


この記事を読んで、「ウバメガシ」の植栽や剪定、年間管理を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

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