【庭を彩るマホニアコンフューサの育て方】剪定の方法や時期、切り方、特徴を徹底解説

マホニアコンフューサはスタイリッシュな細葉と鮮やかな黄色の花が魅力の常緑低木。ヒイラギナンテンの仲間ですが、葉のとげはやわらかく、痛くないので扱いやすく初心者でも育てやすい樹木です。

年中葉をつける常緑樹は庭木の中でも重宝されますが、葉色が濃く重たい印象になりがち。さわやかな緑色のマホニアコンフューサは和洋問わず庭木として人気があります。

この記事では、剪定方法や適切な時期、育てる時の注意点などを解説をします。


この記事を読んで、「マホニアコンフューサ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

目次

マホニアコンフューサの特徴

マホニアコンフューサはメギ科でヒイラギナンテンの仲間。土質を選ばず生長がゆっくりで自然樹高も1m前後と比較的育てやすいです。

寒冷地の地植えには不向きですが、-10℃まで耐られるので多くの地域で庭木として植えることができます。さわやかな色の葉と鮮やかな黄色の花、そして花後には青い実を付ける鑑賞時期が長い常緑低木です。

マホニアコンフューサの主な特徴を、下記一覧表にてチェックしておきましょう。

学名Berberis confusa
旧学名Mahonia confusa
科属名メギ科マホニア属
別名業平柊南天(ナリヒラヒイラギナンテン)、コンフーウサナンテン、ホソバヒイラギナンテン
原産地中国
樹高1~2m
開花時期4~5月、10~12月
耐寒性-10℃まで

【庭木におすすめ?】マホニアコンフューサの7つの魅力

マホニアコンフューサは鑑賞時期が長いことに加えて、主張しすぎない雰囲気はどんなお庭にも合わせやすく、まわりの植木との相性も抜群です。

マホニアコンフューサは、主に下記一覧のような魅力があります。

マホニアコンフューサの7つの魅力

  • 省スペースに最適
  • 洋和どちらにも合う
  • 黄色い花が咲く
  • 青い実がおしゃれ
  • 冬でも殺風景にならずgood
  • 鬼門に植えて難を転じる
  • シンボルツリーとの組み合わせはバツグン!

花の少ない秋冬に鮮やかな花を咲かせるなど、お庭への活かし方も豊富。庭木におすすめのマホニアコンフューサの7つの魅力をご紹介します。

魅力①大きくなり過ぎないので狭いスペースにも最適

マホニアコンフューサの自然樹高は1m前後とコンパクトにまとまります。上に向かって伸びる性質があり、横に広がりにくく大きくても2m程度に収まるため、限られたスペースの庭づくりに活躍します。

半日陰でも育つため、家の陰になってしまう場所にも植えられるのも魅力的。緑が寂しくなりがちな場所でも明るい印象の空間に仕上げられます。

魅力②シックな細葉で洋風・和風どちらにも合う

シックでスタイリッシュな細葉は、洋風・和風どちらにも合わせやすいです。和風庭園でよく使われる柊南天(ヒイラギナンテン)とは違い、葉先がチクチクしていないのが特徴。「青龍」という、より葉が細い品種もあります。

主張しすぎない存在感がよりマホニアコンフューサの美しい姿を際立たせてくれるでしょう。おしゃれな雑貨店やカフェなどの店舗にもおすすめです。

葉の色は新芽が明るく、徐々に濃い緑色になるため変化を楽しむこともできます。風でやさしく揺れる細葉はどんなお庭にも取り入れたいアイテムです。

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魅力③秋冬に鮮やかな黄色い花が咲く

開花期は4~5月頃の春と、10~12月の晩秋から冬。春の開花期は他の花に紛れて目立ちにくいのですが、花の少ない晩秋~冬に鮮やかな黄色い花を咲かせるのには目を引かれます

秋はチューリップなど春に向けての植え込みがメインになりがち。鮮やかな花は夏に多いので晩秋~冬の時期に咲いているだけで目立つ存在になれます。

魅力④青い実がおしゃれ

花が咲いた後はブルーベリーに似た青い実をつけます。青い実はシックで落ち着いた雰囲気を漂わせるので、おしゃれな庭づくりにおすすめです。

青い実は食用にはできませんが、観賞用として楽しむことができます。実を目当てに鳥が来てくれることがあるので、庭の楽しみが広がりそうですね。

魅力⑤常緑の庭木は冬でも殺風景にならずgood!

常緑の庭木は冬でも葉を付けているので、寂しくなりがちな冬でも殺風景になるのを防いでくれます常緑樹の葉は厚くて重たい印象になる木も多いですが、マホニアコンフューサの葉は薄く明るい印象です。

葉の色が明るい緑から濃い緑に変化する楽しみもあります。日の光を入れるのには落葉樹も必要ですが、常緑の庭木も取り入れて冬でも緑を感じられる庭にしたいですね。

季節問わず美しい姿を見せてくれるマホニアコンフューサは、これからお庭づくりを考えている方におすすめです。植木を選ぶ際にぜひ検討してみてください。

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魅力⑥風水では鬼門に植えて難を転じる

風水ではヒイラギナンテンと同様で、「魔除け」として鬼門(北東)あるいは裏鬼門(南西)に植えるのが吉。とされています。風水を取り入れる時には、家の間取りと照らし合わせてみましょう。

鬼門は北東なので、家の中心から見て北東の方角に。裏鬼門は南西になるので、家の中心から見て南西の方角に植えると良いでしょう。

魅力⑦名脇役!シンボルツリーとの組み合わせはバツグン!

葉が細く一年中葉を付けるマホニアコンフューサは、様々なシンボルツリーと合わせやすいです。アオダモなど、冬は葉が落ちて寂しくなりがちな落葉広葉樹の足元に植えるのもおすすめ。シマトネリコやオリーブの根締めにも効果的です。

鮮やかな黄色の花や細い葉はヤシ、ソテツとの相性も良く、アジアンリゾート風に仕上げることもできます。同じ常緑低木としてオタフクナンテンも同じ用途で使われることがありますが、オタフクナンテンの実の色は赤く和風庭園寄りの印象です。

【剪定の時期は?】マホニアコンフューサの剪定は3月が最適!

マホニアコンフューサの剪定の時期はいつ?

剪定時期は、葉が芽吹く前の3月。開花後の6月には枯れた実を取り、風通しが悪ければ少し透かす程度の剪定を行います。

花芽が形成される夏頃に剪定をすると花が咲かなくなってしまいます。剪定の判断に自信がない場合はなるべく春先の3月に剪定を済ませておくのがおすすめです。

【12月はNG?】マホニアコンフューサの冬剪定をおすすめしない理由

マホニアコンフューサに限らず、冬でも葉を付ける常緑樹は冬剪定をすると樹勢が弱る可能性があります。切りたい枝があった場合でも、春まで待った方が無難です。

樹勢が弱ると翌年の花付きが悪くなり病害虫が付く原因にも。冬剪定はなるべく避けるようにしましょう。

マホニアコンフューサの剪定・3つのポイント

生長が遅いので放任でも問題ありませんが、枝が込み合って不均一になってきたら剪定をします。樹高を抑えてこじんまりとした自然樹形に整えましょう。

剪定3つのポイント

  • 樹高を抑える
  • 自然樹形の株立ちにする
  • 下葉を整理する

スタイリッシュな印象を演出できるのがマホニアコンフューサの魅力。古くなった枝や葉を取り除いて全体的にスッキリさせるイメージで剪定をします。

ポイント①樹高を抑える

主幹が上にまっすぐ伸びやすいので、バランス良く樹冠を整えます。特に半日陰に植えている場合は徒長して2m程にまでなることも。1m前後に抑えるイメージで樹高を抑えます。

自然の樹高におさえることで結果的に仕上がりが良くなります。「これ位の高さにしたい」と事前に決めておくのも剪定の時に迷わなくなるのでおすすめです。

ポイント②自然樹形の株立ちにする

株立ちとは?

根元から数本の枝が出て1本の木として形成されている樹形のこと。枝が増えると込み合った印象になるため、不要な枝や脇芽をかいて整えます。

均一な込み具合のこじんまりとした株立ちが本来の自然樹形です。正面からの見栄えや裏からも見える場合は、全体を見ながら株を整えます。

ポイント③下葉を整理する

上に向かって生長するので下葉から順に枯れこんできます。下葉を取りすっきりさせると同時に幹を少し見せるとスタイリッシュになります。

スッキリとした幹はマホニアコンフューサの魅力のひとつ。足元に下草を植える場合は、風通しを良くするためにも下葉の処理は大切です。

マホニアコンフューサの剪定の仕方は3つ!

マホニアコンフューサの剪定とは?

間引き剪定、切り戻し、傷んだ部分をカットする3種類の方法があります。

マホニアコンフューサの剪定は主に3種類あります。株全体を見ながら必要な剪定をしていきましょう。

マホニアコンフューサの剪定方法

  • 間引き剪定
  • 切り戻し(摘芯)
  • 傷んだ部分をカット

高さと樹形を意識しながら剪定を行う方法を解説します。軽い剪定であれば園芸バサミや手でも可能ですが、古くなった枝は固く切りづらいので剪定バサミを用意しておきましょう。

マホニアコンフューサの剪定①間引き剪定

葉が生い茂り、混みあった部分を透かしていきます。足元を見ると数本の枝が出てきているのが分かるので、この数本の枝の中から付け根付近で間引いて透かします。枝を切り取ることで新しい枝が伸びてきます。

基本的には古い枝から間引くことになりますが、全体のバランスが第一。切り取ったあとの樹形を想像しながら間引く枝を選定していきましょう。

マホニアコンフューサの剪定②切り戻し(摘芯)

上に伸びすぎると樹形が崩れてしまうので、高さを維持するために切り戻し(摘芯)をします。脇芽が出ている葉の少し上で切ると切り口が目立ちにくいです。

切り口が目立ってしまい自然な見た目に仕上がらない場合は、思い切って付け根から剪定をするのも手です。少し離れたところからも見ながらバランスを整えていきましょう。

マホニアコンフューサの剪定③傷んだ部分をカット

傷んだ下葉はハサミで切り取るか、手で下に向かってかき取ります。葉先だけ黄色になっている葉は、葉ごと切り取るとバランスが悪くなるようなら黄色部分のみを切り取ります。

また、いつまでも古くなった葉や実をつけていると樹勢が弱ります。鑑賞期間を終えた実は早めに切り取りましょう。

【初心者でも簡単】マホニアコンフューサの育て方

マホニアコンフューサの育て方はとても簡単。鉢植えでも庭植えでも育てられるので初心者にもおすすめです。寒冷地は最低気温が低いので庭植えは不向きですが、鉢植えなら育てることも可能です。

こちらでは、マホニアコンフューサの好む環境や水やりの方法、病害虫対策について解説をします。

マホニアコンフューサは日陰でも育つ?好む環境は?

日当たりは日なた~半日陰が適地。丈夫なので日陰に植えた場合でも育ちますが、枝が徒長して自然樹形を保てなくなることも。午前中の日の当たる半日陰が好ましいです。

シンボルツリーの足元など、明るい日陰に植えるのがおすすめ。適度な日当たりがあり、風通しが良い場所に植えると管理もしやすくなります。

マホニアコンフューサの鉢植えの植え替えはいつ?

植え替えは春か秋が適切ですが、冬の寒さが厳しい寒冷地では春に行います。また、初心者の場合も根が付きやすい春の植え替えがおすすめ。植え替えたあとはしっかり水を与えます。

根が詰まると水切れの原因に。鉢植えの中では樹高1mは大きい部類になるので、大きめの鉢に植え替えると後々の管理がしやすくなります。

マホニアコンフューサの水やりの仕方は?

鉢植えの場合は表面の土が乾いてきたらたっぷりと水やりをします。乾燥を嫌うため水切れに注意しましょう。

地植えの場合は水やりをしなくても問題ありませんが、根がしっかり張るまでの1年目は注意が必要です。土が乾燥して葉先が黄色くなっていたら、水やりをすると回復してくれます。

マホニアコンフューサの肥料は?

寒肥として2~3月頃に緩効性肥料を与えます。寒肥とは名前の通り、冬に与える肥料のこと。緩効性肥料はゆっくり地面に入り、春になる頃に栄養となって土に行きわたります。春の開花のためにもしっかり与えてあげましょう。

マホニアコンフューサの病害虫は?

丈夫で病害虫はほとんど付きませんが、まれにカイガラムシ、うどんこ病、立ち枯れ病になることがありあます。

カイガラムシ害虫。殻に入っていると薬が効かないのでブラシなどでそぎ落とす。
うどんこ病全体に広がる前に白くなった葉を取り除く。下に落ちている葉からも移るので注意。
立ち枯れ病茶色く変色する。見付けたらすぐに取り除く。

マホニアコンフューサに病害虫が付くことはまれですが、樹勢が弱っていたり、風通しが悪く湿気がこもったりすると発生しやすいです。虫や病気に気付いた場合は早めに取り除くようにしましょう。

【要注意】マホニアコンフューサで失敗しないための3つのポイント

害虫もほとんど付かず丈夫で育てやすい、魅力的な部分が多いマホニアコンフューサ。しかし、突然枯れてしまったり、予期せぬトラブルに見舞われたりすることも。マホニアコンフューサ育てるならどこに気を付けたらよいのでしょうか。

マホニアコンフューサで失敗しないための3つのポイント

  • 葉が枯れる原因は水切れ
  • スズメバチを呼ぶ花
  • 寒冷地では鉢植えがおすすめ

後悔しないためにもコツを押さえておきたいですよね。それでは、マホニアコンフューサで失敗しないための3つのポイントを詳しく見てみましょう。

ポイント①マホニアコンフューサの葉が枯れる原因は?

葉が枯れる原因のほとんどは水切れ。葉が枯れると見た目が悪くなるだけでなく、樹勢が弱り病害虫を呼びやすくなります。葉先が黄色くなってきたら水切れのサインなのでしっかりと水やりをしましょう。

鉢植えの場合は土が乾いた時の水やりを忘れずに。基本的に水やりが不要の庭植えでも、植付け1年目や雨が降らない日が続いた場合には注意します。

ポイント②マホニアコンフューサはスズメバチを呼ぶ?

色鮮やかな黄色の花は香りがありスズメバチを呼びます。ウッドデッキや開け閉めの多い窓際など植える場所には注意しましょう。

花が多いと寄ってくる可能性も高くなるので、気に入ったからといって生垣のように何本も植えるのには不向きです。たくさん花が咲いた年には花茎を数本を切り取り、切り花にして室内のインテリアとして楽しむのも良いですね。

ポイント③マホニアコンフューサは寒冷地では鉢植えがおすすめ?

耐寒性は最低気温-10℃まで。-5℃以下になる地域では冬は室内に取り込める鉢植えがおすすめです。日陰は冬の地温が下がりやすいので、寒冷地に近い地域で心配な場合は、冬の日当たりがしっかり確保できる場所に植えると安心です。

鉢植えであれば冬に玄関先などに取り込むことができます。冬でもさわやかな葉は玄関先のインテリアとして活用するのも良いですね。冬に室内で管理する場合は、暖かい日中、時々でも日に当てられる場所が良いでしょう。

【まとめ】どんな家にも合うマホニアコンフューサでおしゃれな玄関アプローチを!

マホニアコンフューサは、花の少ない晩秋~冬に鮮やかな花を咲かせ、冬でもさわやかな緑色の葉を付けるので、1年を通して楽しむことができる常緑低木です。和風から洋風、アジアンリゾートテイストまでどんな家にも合わせることができ、おしゃれな庭づくりを楽しめます。シンボルツリーの足元など使い方も様々。他の植物との相性も抜群です。

剪定は春先の3月が最適。冬の時期の剪定は避けて、なるべく1m前後の自然な樹勢を保つのがポイント。太くなった枝は切りにくいこともあり、株立の本数が多いと全体のバランスを整えるのに苦戦してしまうこともあるかもしれません。

「自分で剪定する自信がない」「プロに庭木の剪定を依頼したい」という場合はぜひご依頼ください。庭革命ではマホニアコンフューサの剪定が出来る業者をご紹介します。


この記事を読んで、「マホニアコンフューサ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。

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