【旧古河庭園】日本庭園と洋風庭園が調和した大正ロマン!

東京都北区西ケ原の都立庭園『旧古河庭園/きゅうふるかわていえん』は、日本庭園と西洋庭園が一カ所で楽しめる都立公園です。

日本庭園だけでなく、洋館を背景に咲き誇るバラの庭園は見事の一言。
和洋が見事に調和したこの庭園は、東京屈指のバラの名所として多くの見学者が訪れています。

今回は、国の名勝にも指定された旧古河庭園の魅力をご紹介いたします。

この記事を読んで、「旧古河庭園」の様な庭園を、ご自宅に作ってみたいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次

旧古河庭園とは?

旧古河庭園の特徴は?

武蔵野台地の地形を活かした作りとなっており、低地には日本庭園、小高い丘には洋館を、その斜面に洋風の庭園となっているのが特徴です。

大正時代には、鹿鳴館や旧岩崎邸を設計したイギリス人建築家ジョサイア・コンドルによって西洋館・洋風庭園が造られました。その後、京都の名庭師・小川治兵衛によって日本庭園が造られました。

戦後の財閥解体によって国の管轄となり、1956年から都市公園「旧古河庭園」とて一般公開されています。

旧古河庭園の5つの見どころ!

大正初期の建築様式、文化を残した旧古河庭園は、2006年には国の名勝に指定大正ロマンに出会える場所、旧古河庭園はフォトスポットや見どころが満載です!

1【西洋庭園】一番の見どころバラ園!

イタリア式庭園とフランス式庭園が融合した西洋庭園は、イギリス人建築家ジョサイア・コンドルが手掛けたもの。約100種200株近いバラを鑑賞することができます。

ジョサイア・コンドルは日本庭園にも造詣が深く、その後誕生する日本庭園と調和するために、ツツジ園を設計。これによって和洋の融合が実現することになりました。

2【洋館】歴史ある建物の中を見学できる

西洋庭園と同じ時期に作られた洋館は、ジョサイア・コンドル最晩年の作品です。洋館でありながら、中に和室を内包。その広大な屋敷は、関東大震災の際、被災者約2000人を収容したそうです。

戦後、英国大使館付きの武官が滞在する宿舎として利用され、その後、ホテルニューオータニの祖・大谷米太郎氏が洋館を利用した大谷美術館を計画。

平成元年からは、旧古河邸(大谷美術館)として一般公開がスタートしました。大谷美術館は自由に入ることはできず、1日3回、ガイドツアーで内部を見学することができます。

3【日本庭園】7代目小川治兵衛が作庭した日本庭園!

西洋庭園の後作られた日本庭園は、近代史を代表する日本庭園の先駆者「植治(うえじ)」こと7代目小川治兵衛によるものです。

大正6年にジョサイア・コンドルによって和洋庭園の調和を予定して作られ、大正8年に小川治兵衛の日本庭園によってその流れが完成。日本庭園と西洋庭園が一体化した、大変珍しい公園となっています。

4【大滝】10m程度の迫力ある滝

出典:tokyo-park.or.jp

七代目小川治兵衛の手掛けた池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)は、池を中心に様々な見どころがあります。

その1つ「大滝(おおたき)」は、武蔵野台地の地形を活かしたもの。斜面を削って崖として、十数メートルの人工的な滝を造り上げました。

屈曲した水の流れは、数段の小さな滝へ、そして深い滝つぼへと導かれていきます。滝を覆う樹林は渓谷を表現するという、「植治」のこだわりが実を結んだ傑作です。

5【心字池】心の字に似せて作られている池

心字池とは?

心字池(しんじいけ)とは「心」の字を象った池で、日本の複数の庭園に存在しています。

雪見灯篭や石組み、人工的に作られた山(築山/つきやま)の他、心字池と大滝の間に茶室ありと、完成された日本の美を、心字池を中心に鑑賞するつくりとなっています。

毎年春と秋には、茶室での抹茶のおもてなしも人気です。

旧古河庭園は四季で楽しみ方が変わる!

日本庭園は四季で咲く花が変わり、一年を通して違う表情を楽しませてくれます。春夏秋冬で楽しめる、旧古河庭園の代表的な植物をご紹介いたします。

【春】バラの見頃!ライトアップイベントも魅力的

バラの名所と言われるだけに、「バラフェスティバル」は旧古河庭園のハイライトの1つ。

5月中旬には夜のバラと洋館のライトアップがあり、雰囲気たっぷりな洋館とバラのコントラストを愛でることができます。

バラフェスティバル中の洋館前の芝生では、音楽会も開催されています。

【夏】ハナショウブの見頃!

バラ園を抜けた先の日本庭園では、6月には花菖蒲(ハナショウブ)が咲き始めます。しとやかな花菖蒲は、紫陽花とともに、この時期の心字池を彩る存在。

バラフェスティバルは終了しているものの、バラは6月も咲いているため、バラと花菖蒲、紫陽花を一度に楽しむことができます。

【秋】紅葉やバラを楽しめる一番おすすめの時期!

紅葉

秋バラの見ごろに合わせて、春同様に「バラフェスティバル」が開催されます。

この時期は秋の紅葉も見ごろ。見事に咲き誇る秋バラの気品と、風流な紅葉は何枚写真を撮っても足りないはず!

バラ園と日本庭園の美しさが極大となったこの時期は、旧古河庭園の最もおすすめな時期とも言えます。

【冬】緑が少なくなり庭園の雰囲気もガラッと変わる

雪吊り

バラと紅葉が終わり、華やかな庭園は次第に趣の異なるものへ。盛りを過ぎた枯れもみじが池の水面や滝に落ちる様は、風流の一言と言えるでしょう。

緑は少なくなったものの、冬にしか見ることができない「雪吊り」は、雪から花木を守るための庭園技術。芸術にも見える繊細な縄の技術は、この時期しか見ることができないものです。

2月には梅、ツバキが開花し、冬らしい彩りを見せてくれます。

旧古河庭園の基本情報

現存する近代庭園の中でも、特に大正時代の趣を伝える旧古河庭園。洋館内はツアーでなければ見学できないため、ご注意ください。

旧古河庭園の入場料

入場料
・一般:150円
・65歳以上:70円
・小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
・無料入園日:みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)

洋館のみ別途入館料が必要
・一般400円
・小学生以下無料
・その他団体割引、年齢による割引はありません

旧古河庭園の営業時間

開園時間:午前9時

閉園時間:午後5時(最終入園は午後4時半まで)

休館日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)

旧古河庭園へのアクセス

電車を利用する場合
・JR京浜東北線 上中里駅から徒歩7分
・東京メトロ 南北線 西ヶ原駅から徒歩7分
・JR山手線 駒込駅から12分
・都電荒川線「飛鳥山」から徒歩18分

バスを利用する場合
・北区コミュニティバス(王子・駒込ルート)20分間隔
JR駒込駅より5分・JR王子駅より20分
「旧古河庭園」下車

駐車場
専用駐車場はございません。

旧古河庭園を詳しく知りたいならガイドボランティアを利用しよう

ガイド

旧古河庭園では30名以上のボランティアガイドが、旧古河庭園の魅力を教えてくれます。

活動日は8月を除く土・日・祝日。状況により中止する場合があるため、ガイドを利用したい場合は、当日、旧古河庭園サービスセンターにご相談ください。

旧古河庭園のまとめ

古河財閥の本邸として大正時代に作られ、令和の現代へ。

当時の原形を残し、日本庭園と洋風庭園を一カ所で見ることができるのは、文化が入り交じる大正という時代に作られたものだからこそ。

日本庭園と洋風庭園が調和する旧古河庭園、国の名勝にも指定されたその庭園美の融合は必見です。

この記事を読んで、「旧古河庭園」の様な庭園を、ご自宅に作ってみたいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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