【清澄庭園】三菱創業者一族によって完成した庭園

『清澄庭園/きよすみていえん』は、三菱の祖となった明治の大富豪・岩崎弥太郎が手掛けた日本庭園です。

かつては隅田川の水を引いた回遊式林泉庭園で、周囲には全国の寺社から取り寄せた名石を配置。日本情緒あふれる庭園ながら、三菱創始者の自由な発想も取り入れられた近代庭園となっています。

今回は東京都江東区清澄の都立庭園・清澄庭園の魅力を紹介します。見どころを知ってから行くと、もっともっと楽しめますよ!

この記事を読んで、「清澄庭園」の様な庭園を、ご自宅に作ってみたいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次

清澄庭園とは?

清澄庭園
清澄庭園とは?

清澄庭園は、江戸時代に紀伊國屋文左衛門の屋敷があったと言われる場所で、東京都指定名勝第1号に指定されています。

維新後は、徳川慶喜の屋敷になったこともあり、三菱財閥創業者・岩崎弥太郎から三代かけて完成したという、歴史上の著名人たちの手を経てきた場所です。

池を中心とした回遊式林泉庭園で、全国から集められた名石が配置される様はさながら石庭のよう。石の由来を探しながら散策するのも楽しそうですね。

清澄庭園の5つの見どころ!

清澄庭園は、関東大震災時は避難所として多くの市民の命を救い、戦後には東京都の名勝第一号にも指定された日本庭園です。

隅田川や海にも近く、野鳥が遊びに来ることでも有名なスポットです。野鳥や鯉も間近に見られるため、家族連れにもぴったり。

ご紹介する見どころ5つを押さえて、より清澄庭園を楽しんでくださいね。

1【磯渡り】子供も楽しめる!

磯渡り

大人も子供も楽しめるのがこの磯渡り(いそわたり)です。

岩崎弥太郎が全国から集めた石を配置したうちの1つで、池に飛び飛びにおいた岩による橋。アスレチック感覚で楽しい気分になりそうですね。

池の眺めや鯉などの生き物が間近で見られるだけでなく、歩くたびに見える景色が変化するようにという、岩崎弥太郎の遊び心が取り入れられています。

2【泉水】雨水で造られた大きな池

スッポン

当時は隅田川の水を引いて人工的に作られた泉水(せんすい)は、現在は雨水で造られています。

水面に木々の影を映し出す様はまさに庭園の要。池にはスッポンや鯉が泳いでおり、野生動物を間近に見ることができるのも清澄庭園の人気の理由です。

池を一周すると、様々な季節の花木を楽しむことができます。

3【富士山】東京でも楽しめる富士山

清澄庭園の富士山

なんとこの江東区清澄でも富士山が見えちゃうんです!

富士山と言っても、清澄庭園の中で最も大きな築山(ちくざん=人工的に作られた山)のこと。

現在では山頂にも樹木が植えられていますが、関東大震災以前は、富士山にかかる雲を植木で表現するために、山頂付近はあえて植えなかったと言われています。

4【大正記念館】大正天皇の葬儀に用いられた葬場殿

泉水(せんすい)の脇にある大正記念館は、かつての大正天皇の葬場殿です。当時は新宿御苑にあったものを移築し、その後戦火で焼失。大正天皇の皇后の葬場殿の材料を使って再建しました。

現在あるものは平成元年に改築されたもので、集会施設としても市民も利用可能です。

期間限定でカフェがオープンしていることもあり、予約制でランチやお茶を楽しむことができるそうです。

5【涼亭】東京都選定歴史的建造物に指定されている建物

涼亭
涼亭とは?

涼亭(りょうてい)は、明治42年、国賓を迎えるために岩崎家が建築した数寄屋造りの建物です。

池のほとりに、浮かぶように建てられた風流な建物で、震災・戦火の被害にも合わず、当時の趣を残したまま現存し、2005年に東京都選定歴史的建造物に指定されました。

畳敷き・27畳の平屋で、貸し切り予約が可能です。通常は予約制ですが、秋の紅葉ライトアップ時には、特別に出入りできる日もあるそうです。

清澄庭園は四季で楽しみ方が変わる!

四季折々を楽しめるのが日本庭園の醍醐味!

明治時代を象徴する富豪・岩崎家が築いた回遊式林泉庭園。江戸時代に作られた大名庭園とは、また違うロマンを感じさせます。

ここからは清澄庭園の春夏秋冬の楽しみ方をご紹介いたします。

【春】桜を楽しめるのでデートスポットにも◎

桜

清澄庭園の西側は、絶好の花見スポット。20本の桜が植えられており、芝生広場もあるため、デートや家族でのお花見など、ゆっくりと過ごすことができます。

ツツジやハナミズキなど、春の花々もたくさん咲いているので、デートスポットとしてもおすすめです。

運が良ければ、職人の手によるマツのみどり摘みを見ることができるかも⁉5月5日は子どもの日イベントや親子工作教室も開催されています。

【夏】七夕飾りを楽しめる!

七夕飾り

6月末~7月7日までの七夕シーズンになると、園内に七夕飾りが出現します。用意された短冊に願いを綴り、園内の笹に飾り付け。家族連れの方はぜひ参加したいイベントですね。

広大な清澄庭園に、たくさんの七夕飾りが風にたなびく姿は、いつもとは違う清澄庭園を楽しませてくれます。

【秋】ハゼやモミジの紅葉が魅力的

清澄庭園は東京都内の人気紅葉名所の一つ。ハゼやイチョウの紅葉が鮮やかに深まる秋を教えてくれます。

夜のライトアップは昼とは違った幻想的な風景。池の紅葉が浮かび上がるようにライトアップされる様は、とってもロマンチックで、夜のデートにもぴったりですね。

ライトアップの期間は、通常予約制の池のほとりにある茶室・涼亭に自由に入ることができることもあるようです。

【冬】冬鳥や冬飾りが見れるのはこの時期だけ

野鳥

冬の庭園の定番は、雪吊り。花木が雪の重みに負けないように、縄で補強するもので、この時期にしか見ることができません。

また、川・海に程近い清澄庭園は、野鳥が訪れることでも知られています。年中来る野鳥もいれば、キンクロハジロやハクセキレイ、メジロなど、冬しか見られない野鳥もやってきます。

バードウォッチングが好きな人にもおすすめですね。

清澄庭園の基本情報

岩崎家三代が築き上げた歴史ある庭園・清澄庭園。程よくコンパクトな広さで、散策が疲れない点も人気の理由です。

清澄庭園の入場料

入園料
・一般:150円
・65歳以上:70円
・小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
・無料入園日:みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)

清澄庭園の営業時間

開園時間:午前9時

閉園時間:午後5時(最終入園は午後4時半まで)

休館日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)

清澄庭園へのアクセス

電車を利用する場合
・都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河」から徒歩3分

駐車場
・専用駐車場はございません。

清澄庭園を詳しく知りたいならガイドボランティアを利用しよう

外国人を案内するガイド

40名以上のボランティアガイドが在籍しており、土日祝の1日2回(11時~、14時~)に案内をしてくれます。

海外からの観光客向けの英語ガイドもあり。依頼に応じた特別ガイドもあるそうなので、ちょっとマニアックなガイドツアーもお願いできるかもしれませんね

清澄庭園のまとめ

大名屋敷を経て、明治に岩崎家三代によって完成した庭園・清澄庭園。

中央の池には3つの中島。そして岩崎家が全国から収集し配置された名石が、回遊式林泉庭園・清澄庭園の大きな見どころです。

ただの石に見えるものも、事前に知っておけば違う見え方で楽しめます。日本情緒豊かな名庭園を味わってくださいね。

この記事を読んで、「清澄庭園」の様な庭園を、ご自宅に作ってみたいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

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