【モミジの正しい剪定方法を解説!】正しい剪定時期やモミジの増やし方も紹介
2020/08/01
秋の紅葉を楽しむ風物詩として親しまれているのがモミジです。定期的に正しい剪定を行わなければ美しい姿をたもってはいられません。モミジの正しい剪定方法のほかに適切な時期や病気、モミジの増やし方など徹底解説いたします。
この記事を読んで、「モミジ」などのお手入れを、業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
目次
モミジの特徴
モミジは秋になると鮮やかな色に紅葉することから、風物詩として多くの人から愛されてきました。季節の変化に合わせて紅色や黄色など移ろいゆく色味は美しいですよね。庭木のほかに観光地の植物や盆栽など鑑賞用として育てている方も多いです。
一般的に多くの人々がたのしんでいるモミジは、イロハモミジのことをさしています。紅葉するという言葉をそのまま当てられているほど色合いの変化が愛されている樹木なのです。
モミジの種類は?
モミジと一言で言っても実は様々な種類があることをご存知でしょうか?多くの人が目にし、公園などでも植えられているのがイロハモミジです。
また盆栽などでも扱われることが多いヤマモミジもイロハモミジのことを表しています。
野生種のほか園芸用の品種などにも、モミジの種類はたくさんあります。
植えられている地域によっても見た目に変化が生まれるので、世界では約160種類も自生しているそうです。その中でも、日本では約30種類自生しています。
モミジの剪定時期
モミジを庭木として育てるためにはしっかりと剪定時期を把握しておく必要があります。気になる枝などがあっても、その都度剪定してしまっていいわけではないのです。
モミジがより健康的で綺麗な形のまま育つように、適している剪定時期を把握しておきましょう。詳しく解説いたします。
【11〜3月】冬の終わりまでの剪定がベスト!
基本的にモミジの剪定は11月〜3月の冬の終わり事までがベストとされています。しかしながら昨今は3月でもある程度暖かくなりつつあるので、できれば2月までに剪定を済ませてしまうのがおすすめです。
冬の時期はモミジの葉が抜け落ち、剪定すべき枝が見えやすくなります。剪定や管理がしやすい時期でもあるので暖かくなる前に済ませてしまいましょう。
またこの時期は、切った枝から栄養が漏れてしまう心配もないので適した時期なのです。
【4〜6月】強剪定は避ける!
基本的に寒い時期にモミジの剪定を行う理由は、モミジが休眠状態になっているからです。
もし暖かくなってきた4月〜6月に剪定を行う場合は、強剪定は避けましょう。切った枝から吸収した養分が漏れてしまうのを防がなければなりません。
樹形を大きく変えてしまうような剪定は避けて、枯れている枝や余分な葉など全体のバランスを整える程度に抑えておいてください。細かい枝などを軽く剪定し、風通しをよくする程度にします。なるべく7月までには手入れを終わらせましょう。
【7〜10月】夏場は弱ってしまうので剪定はしない
夏場のモミジの剪定は基本NGとされています。夏場に剪定をおこなうとモミジが弱ってしまう可能性があるのです。多くの庭木は夏場での剪定を進められますがモミジの場合はあまり好ましくないのです。
夏はモミジの成長がピークになる秋に向けて栄養分を蓄えている時期で、その時期に剪定をしてしまうと弱らせる危険性があります。剪定した枝から養分が流れてしまうので避けてください。
またモミジはデリケートですの弱らすだけではなく枯れたり病気にかかる心配があります。
モミジ(植木)の剪定方法
モミジは意外と繊細な樹木です。剪定と聞くとハサミを使うイメージがありますがモミジの剪定において必要なのはハサミではありません。
ホームセンターなどで軍手を用意しましょう。太い枝などは無理して手で剪定する必要はありませんがメインは手です。モミジを剪定する際に抑えておきたい剪定のコツをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
細い枝は手でむしるようにする
手で折れる程度の細い枝はむしるようなイメージで剪定していきます。刃物を好まない樹木ですので優しく除去していきましょう。この時、太枝はなるべく残しておくのがコツです。
葉刈りという細い枝だけを手でむしっていく方法で剪定しましょう。風通しがよくなるように意識して剪定し過ぎないように注意してくださいね。
モミジは昼と夜の寒暖差がある方がきれいに色づく樹木です。昼間により日当たりがよくなるよう、込み合っている枝を除去します。
形を整えたいときは間引きか切り戻しをする
樹形を整えたい場合は間引きや切り戻しをするのがベストです。重なり合っている部分をみつけたら不要な枝を間引いていきましょう。手でむしることができないような場所は剪定用のハサミを使用してください。
普通のハサミではなかなか切れませんし、モミジ自体を傷つける心配がありますので剪定用に作られているハサミを使うのがベストです。
モミジは基本的にどんどん枝が伸びていくので枝がぶつからないように空間を作りましょう。切り口には癒合剤を塗って保護すると雑菌が入らないのでおすすめです。
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モミジ(盆栽)の剪定方法
モミジは庭木としても定番ですが、盆栽としても親しまれている樹木です。盆栽と庭木との剪定方法は異なります。盆栽の場合、小さいのが特徴的なので好き放題育ってしまうと困りますよね。
盆栽のモミジを剪定するときは、木の先端を切るように意識するのがコツです。上に伸びるエネルギーがストップしてくれるので横に広がるように成長していくのです。幹の部分が太くなり必要以上に上に伸びなくなります。
モミジの増やし方
モミジの増やし方は品種によって異なりますが、一般的なヤマモミジなどは、種まきをして鉢植えで増やすことができます。主に11月頃、モミジから種を採取し重ならないように注意して赤玉土にまいていきましょう。
しっかりと水やりをしていると、春ごろには発芽してきます。葉っぱがだいたい3枚から4枚ほどついたら直径8cmくらいの鉢に植え替えましょう。
ちなみに挿し木によって増やすことができるのは、ネグンドカエデなどの品種です。
モミジが枯れる原因は?
せっかくきれいに育っているのにモミジが枯れてしまった、なんてことになったら悲しいですよね。モミジがなぜ枯れてしまうのか、その原因に迫りました。枯れてしまう原因を知って、しっかりと対策していかなければなりません。
主に考えられるモミジが枯れる原因は、害虫などによる被害と雑菌の侵入です。それぞれ注意したいポイントを詳しく解説いたします。デリケートな樹木ですからチェックしておかなければなりません。
アブラムシなどの害虫被害
まず枯れる原因の一つがアブラムシなどの害虫被害です。アブラムシのほかにカイガラムシなどもモミジにはよく発生します。アブラムシはモミジの樹液を吸いモミジの成長を妨げてしまうため大量に発生すると厄介です。
カイガラムシも同様に樹液を吸って成長を妨げてきます。これらの害虫が大量に発生してしまうとモミジが枯れてしまいますから、専用の薬剤などを使用して駆除しましょう。
定期的な剪定も害虫の発生を防止してくれます。
剪定の切り口などから雑菌混入
剪定の際には切り口をそのままにしてしまうのはあまり好ましくありません。枝枯れの原因に繋がります。切った枝から雑菌が侵入してしまいそこから枝が枯れてしまうのです。ほかの庭木などに比べてモミジはとてもデリケートです。
雑菌が侵入してしまうことで枯れることも珍しくありません。癒合剤を活用して剪定した後の枝をコーティングしてあげましょう。怪我した部分に人間が絆創膏を貼るのと同じですね。
困ったら業者に頼むのもオススメ!
何度か述べているようにモミジはデリケートな樹木です。はじめてモミジを庭木として育てる場合はなかなか難しいと感じることもあるでしょう。
庭木の育成が初めての人にとっては慣れるまで時間がかかるかもしれません。
困ってしまったら剪定業者などプロにお願いするのがおすすめですよ。モミジの育成において何に気を付けたらいいのか、剪定方法の注意点など見て学ぶこともできます。コツがつかめるようになるまでは業者にお願いしましょう。
モミジの剪定まとめ
秋には美しい紅葉を見せてくれるモミジですが、実はとてもデリケートな樹木です。庭木や盆栽でも親しまれていますが、しっかりと管理してあげないと、枯れてしまうでしょう。
虫や病気に注意しながら、自分らしくモミジを育てていきましょう。慣れていない間はプロに剪定をお願いして徐々に学んでいくのがベストですね。
この記事を読んで、「モミジ」などのお手入れを、業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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