【クスノキの正しい剪定時期と方法とは?】枯れた時の対策方法必要な道具を庭師が解説!
2023/04/27
クスノキは日本の伝統的な庭木として親しまれており、その美しい姿は庭の景観を彩ります。しかし、正しい剪定が行われていないと、成長に歪みが生じたり、伸びすぎて枯れたり原因にもなります。
本稿では、クスノキの正しい剪定時期と剪定方法について解説します。また、クスノキが枯れてしまった場合の対策方法や、必要な道具についても紹介します。正しい剪定を行うことで、健康的な成長を促し、美しい姿を長く楽しむことができます。
この記事を読んで、「クスノキ」剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。
目次
クスノキとは
クスノキは、日本固有の針葉樹であり、全国各地に自生しています。その最大の特徴は、美しい姿勢と美しい枝ぶりであり、季節の移り変わりに合わせて色が変化する点にあります。春には新芽が鮮やかな緑色に染まり、夏には深緑色の葉を茂らせ、秋には黄金色や赤色に染まる美しい景色を見せてくれます。また、クスノキは非常に丈夫で、病害虫にも強い木です。そのため、広く公園や庭園などに植えられ、観賞用としても重宝されています。
クスノキは、樹高が20m~30mにもなる大きな木です。地上から高い場所に分布しており、深い森の中に生息していることが多いです。また、その木肌は硬く、非常に緻密なため、古代から漆器や家具、建築材料としても利用されてきました。さらに、クスノキの実である「くすのき実」は、食用としても利用されており、種子を粉末状にしたものは「クスノキ粉」として知られています。
クスノキは、日本の森林の中でもとりわけ美しい樹木のひとつであり、四季折々の姿に多くの人々を魅了しています。そのため、近年ではクスノキの保護や育成に力を入れる動きが広がっています。
クスノキの管理は意外と大変!その理由とは
クスノキは、その美しい姿勢と美しい枝ぶりから庭木としても非常に人気です。しかし、あまりにも簡単に育てられる樹木として一般的に認識されてしまっているため、クスノキの育成や管理についての誤解が生じています。
そのため、クスノキを管理することは、思った以上に大変な作業であることが多いです。その理由を詳しく見ていきましょう。
クスノキの管理が大変な理由①あっという間に巨木に成長する
クスノキは、樹高が30mにも達する大型樹木です。また、成長が非常に早いことでも知られており、あっという間に立派な巨木に成長します。
しかし、その大きさと生長力が強いため、場所や環境によっては他の樹木や建物を圧迫してしまうこともあるため、適切な剪定や管理が必要です。
クスノキの管理が大変な理由②落ち葉が多い
クスノキは、葉が大きくて厚みがあるため、落葉量が多いという特徴があります。そのため、秋になると一斉に葉が落ちるため、周囲を汚してしまうこともあります。
また、葉が落ちると栄養素が周囲の土壌に戻されるため、土壌が養われます。しかし、落ち葉が多いため、定期的な清掃が必要です。
クスノキの剪定の適期とは?
クスノキを小さく育てるためには、剪定が必要不可欠です。しかし、剪定のタイミングを誤ると、成長が阻害されたり、剪定傷から病気や虫害が入り込んだりすることがあります。
クスノキの剪定は、主に春と秋の2回行います。春の剪定は、芽吹き前に行う「伸ばす剪定」が主な目的となります。枝の成長を促し、枝先に花が咲くように整えることができます。秋の剪定は、落葉前に行う「手入れ剪定」が主な目的となります。枯れた葉や病気に感染した枝を切り落とすことで、冬の間に病気や虫害に侵されることを防ぎます。
クスノキの剪定は、季節や剪定する箇所によって頻度が異なります。伸ばす剪定は、1年に1回程度、手入れ剪定は、2~3年に1回程度行うことが推奨されています。過剪定は、花や実の付きが悪くなったり、成長が止まったりするなど、逆効果になることがあるため、適度な頻度で剪定するようにしましょう。
クスノキの剪定に必要な道具
クスノキの剪定には、適切な道具を用意することが大切です。以下に、クスノキの剪定に必要な道具を箇条書きでご紹介します。
剪定鋏 | クスノキの細い枝を切るために必要なバサミです。刃先が細くなっているものを選ぶと、細い枝も綺麗に切れます。 |
ノコギリ | 太い枝を切るために必要な道具です。クスノキの場合、太い枝も多く生えてくるため、刃が長めで、軽くて持ちやすいものがおすすめです。 |
手袋 | 太い枝を切るために必要な道具です。クスノキの場合、太い枝も多く生えてくるため、刃が長めで、軽くて持ちやすいものがおすすめです。 |
木鋏(ハサミ) | 古い木を切ったり、枝を細かく切ったりするために必要な道具です。剪定鋏よりも切れ味がよく、力が入れやすいです。 |
これらの道具を用意することで、クスノキの剪定作業がスムーズに進みます。ただし、道具を使う前に必ず手入れをし、切れ味を確認してから作業に取りかかるようにしましょう。
【剪定鋏おすすめ11選】選び方やメーカー・植木屋に人気の剪定ばさみランキングも紹介 植木屋仕事に欠かせないのが「剪定鋏」。太い枝も軽い力でカットできる剪定ばさみですが、切れ味や重さ・持ちやすさ・長時間の使用も疲れない仕様など、様々なタイプの…
クスノキの正しい剪定方法
クスノキの剪定は、春と秋に行われます。春には新芽が出始める前に行い、秋には落葉する前に行います。剪定によって枝が増えすぎるのを防いだり、健康な木を維持できるでしょう。
まず、古い枝や病気にかかった枝、交差している枝など、問題のある部分を切ります。健康な枝については、長く伸びた部分を適度に短くし、枝葉の均等な分布を促すようにします。
枝を切る位置については、側枝の上にある「節」の直下が適切です。太い枝を切る場合は、3段階に分けて行うと良いでしょう。まず、下から1/3の位置で軽く切り込みを入れます。次に、中央部分を切ります。最後に、残りの上部を切り完了です。
剪定後は、切り口に剪定剤を塗ると、病気の予防にもなるのでおすすめです。また、剪定した枝は適切に処理することも忘れずに。自治体によって処分方法が異なるため、確認してから処理しましょう。
巨木になったクスノキの剪定・伐採は業者への依頼がおすすめ
クスノキは大きくなると高さや幅が数メートルにも及ぶことがあります。そのため、剪定作業が難しくなり、危険性が高まります。特に、高い場所に生えている場合は、自分での剪定は危険です。
巨木になったクスノキの剪定は、専門的な技術や知識が必要です。また、専用の道具や機材も必要です。そのため、業者に依頼することがおすすめです。業者に依頼することで、安全に剪定作業を行い、健康な木を維持することができます。
業者に依頼する場合は、信頼できる業者を選ぶことが大切です。口コミや評価を確認したり、複数の業者に見積もりを依頼して比較することをおすすめします。また、剪定作業には一定の期間が必要なため、早めに依頼することが望ましいです。
クスノキの剪定・伐採・管理なら庭革命がおすすめ
クスノキの剪定や伐採、管理を考えている方には、日本屈指のプロの植木屋である庭革命に依頼することもおすすめです。庭革命は、適切な手順でクスノキを扱い、健康的な状態を維持することができます。
また、剪定や伐採だけでなく、肥料や病気対策など、クスノキの管理にも詳しいため、長期的な視野でのケアも安心して任せられます。費用相場も他社よりもお手頃価格なので、ぜひこの機会にお試しください。
庭革命株式会社の評判は?【口コミ・料金表、特徴までご紹介】 庭革命は、日本最大級の植木屋メディアの運営をするIT×植木屋ベンチャー。植木屋・造園の情報発信するとともに、一都三県のお庭のお手入れでも活躍中です。 植木屋とし…
クスノキが枯れる理由とは?
クスノキは、丈夫で長寿な木であり、多くの場合、健康的で繁茂しています。しかし一方で、突然枯れてしまうこともしばしあります。枯れる原因は様々ですが、最も一般的な原因は水不足です。クスノキは、特に夏場に多くの水を必要としますが、十分な水を与えられない場合、枯れる可能性があります。
また、根腐れや病気、害虫の被害も原因の一つとして考えられるので覚えておきましょう。
クスノキが枯れた場合、周囲の状況や植え替え時期によって、蘇生させることができる場合もありますが、場合によっては伐採する必要があります。クスノキを健康的に育てるためには、十分な水や日光を与え、定期的な剪定を行うことが重要です。また、枯れたり病気になった木は、早期に発見して対処することが大切です。
クスノキが枯れた時の対策方法
クスノキが枯れてしまった場合、原因を特定することが重要です。枯れた原因としては、前述した病気、水不足、栄養不足、土壌の問題、害虫の被害などが考えられます。以下の表を参考に適切な対処法を検討しましょう。
病気の場合 | 病原菌によって発生することが多いため適切な薬剤で対処 |
水不足や栄養不足の場合 | 水や肥料を十分に与えて対処 |
土壌の問題が原因の場合 | 土壌改良で対処 |
害虫の被害が原因の場合 | 適切な薬剤で対処 |
以上のように、枯れてしまった場合は原因を特定し、それに合った対策を取ることが大切です。ただし、枯れた木は取り扱いが難しいため、専門業者に依頼することをおすすめします。業者による適切な処置で、今後の庭の健康を守ることができます。
まとめ:巨木になる前に剪定は終わらせておこう
クスノキの剪定は春と秋に行われ、健康な木を維持するために重要です。剪定前には、古い枝や病気にかかった枝、交差している枝など、問題のある部分を切り取ります。健康な枝については、適度に短くし、枝葉の均等な分布を促します。
また、太い枝を切る場合は3段階に分けて行うと良いでしょう。剪定後は、切り口に剪定剤を塗ると病気の予防になります。また、クスノキが巨木になった場合は、剪定・伐採ともに業者に依頼することをおすすめです。
この記事を読んで、「クスノキ」剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
庭革命では、お庭造り・剪定・植栽などの、見積もりを無料相談することができます。その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。