【ベゴニアの剪定方法】正しい時期や育て方をわかりやすく解説!

豊富な種類があり、様々な色やで一年中美しくお庭を彩ってくれるベゴニアは、多くの人に愛されています。これからお庭でガーデニングを始めたいと考えている方の中にも、まずはベゴニアを育てようとしている方も少なくありません。

しかし、初心者からすると、「ベゴニアはどんな種類があるの?」「育てるのは難しい?」など、疑問や不安を抱えてしまうのではないでしょうか。本記事では、そんなベゴニアに関する様々な情報をお伝えします。

ベゴニアの基本情報や主な種類はもちろん、剪定方法や時期・育て方・注意すべき病害虫についての正しい情報をしっかりと把握し、お庭一面に美しく咲き誇るベゴニアをぜひ楽しんでください。

目次

ベゴニアの基本情報

ベゴニアは種類が豊富にあり様々な色の花を楽しめます。開花時期も一年中のため、季節に合わせて美しい姿を眺められるのも特徴で、お庭一面にベゴニアを育てている方も少なくないほど人気が高い植物です。

また、通常植物の葉は左右対称となっているものが基本ですが、ベゴニアは少しいびつな左右非対称の形で、このアンバランスさが人を惹きつけるベゴニアの魅力ともいえます。

そんなベゴニアの基本情報について、下記の表で確認しておきましょう。

学名Begonia
英名Begonia
科名シュウカイドウ科
属名シュウカイドウ属
原産地熱帯・亜熱帯※オーストラリアをのぞく
開花時期一年中
花色赤・ピンク・黄色・オレンジ・白・青・紫
適温発芽:20~25度
生育:18~20度

ベゴニアの最大の特徴は、「雌雄異花」という点です。雄花と雌花が別々に咲く性質のことをさし、ベゴニアはひとつの株の中に形の異なる雄花と雌花が咲きます。八重咲のものが雄花、一重咲きが雌花となるのが通常です。

豊富な種類のあるベゴニアは、花の違いはもちろんのこと、模様や色が多彩な葉も人気の1つといえます。観賞用として多くの方から支持されており、「ベゴニアを育てたいからガーデニングを始めた」という方もいるほどです。

ベゴニアの種類

ベゴニアの特徴は、その種類の豊富さです。細かく分類すると品種は数千にものぼり、世界中で多くの人々を魅了しています。ここでは、大きく5つに分類した下記の種類についてみていきましょう。

【ベゴニアの種類】
木立性ベゴニア
四季咲きベゴニア
根茎性ベゴニア
球根ベゴニア
エラチオールベゴニア

種類ごとに適した剪定方法などは異なりますが、ベゴニアは初心者でも育てやすく、花の観賞を長く楽しめます。茎が上に伸びていくタイプや、地面を這うように成長するものなど様々あるため、下記でそれぞれの特徴を確認しておきましょう。

木立性ベゴニア

球根や根茎を地下にはつくらず、茎が立ち上がり真っすぐに伸びていくタイプです。ベゴニアの中でも特に育てやすく初心者にもおすすめの種類で、美し花やきれいな葉など、多様な品種が魅力といえます。

花と葉の調和が美しく、一般的な緑葉のほかに、葉の表面にきらきらと優しく光る毛が生えることでビロードのような美しさを出すもの、光沢のある黒葉に筋や水玉模様が入っているものなどがあり、花が咲かない時期でも楽しめるのが特徴です。

1mを超えるような大型の品種から、小さな鉢植えで楽しめる手軽なタイプがあるため、生活スタイルや好みに合わせて選べるのも魅力の1つといえます。

四季咲きベゴニア

育てる環境によっては1年を通して花を楽しめます。別名「センパフローレンス」とも呼ばれており、鉢植えはもちろん、花壇で育てる植物としても人気があります。

基本は種から育つ種類です。豊富な種類がある木立性ベゴニアの1つで、丈夫で品種も多いことから1つの独立した種類として扱われるようになりました。学校の花壇に植えられていることも多くあります。

また、数多くの品種があるベゴニアは、栽培が難しいものも少なくありません。しかし四季咲きベゴニアはその中でも育てやすいとされており、コンクリートの照り返しにも耐えるほど強く手間がかからないのが特徴です。

根茎性ベゴニア

地面を這うように成長する種類で、太い茎が特徴です。葉を楽しむ種類として人気があり、2cm程度のものから30cmを超えるもの、妖艶で美しい紫色のもの、メタリック、ベルベットのような質感が魅力のものなど様々です。

直射日光をあまり必要としないタイプで、外の明るい日陰や室内栽培が適しています。空中湿度を好むため、テラリウム栽培に向いているのも根茎性ベゴニアならではの特徴です。

また、広く知られている「レックス・ベゴニア」は豊富な品種で独立した種類と思われがちですが、実は根茎性ベゴニアの一種です。花を楽しむより観葉植物に近い存在となる根茎性ベゴニアですが、花の優しく趣のある存在感も魅力といえます。

球根ベゴニア

冬場など、気温が下がると地上部分が枯れ、球根で寒い時期を過ごすタイプです。「ベゴニアの女王・世界で最も美しい花」ともいわれるほど豪華で華やかな花を咲かせますが、日本の夏の高温多湿を嫌っています。

暑さに弱くデリケートな球根ベゴニアは、管理や栽培がやや難しく、気難しい一面を持つことでも知られている種類です。その理由として、球根ベゴニアの原産地が冷涼な気候であることが挙げられます。

湿気がなく冷涼な環境を好む球根ベゴニアは、夏場の北海道や信州地方などでよく見かけられるため、簡単に育てられると思う方も少なくありませんが、上級者向けの種類となるため注意しておきましょう。

エラチオールベゴニア

エラチオールベゴニアは、「ベゴニア・ソコトラナ」「球根ベゴニア」の2つの交配で誕生した種類です。真夏の時期を除き、ほぼ一年中美しい花を楽しめるエラチオールベゴニアは、鉢花として人気があります。

冬に鉢花として美しい花を楽しんだり、贈り物としてもよく選ばれますが、実はエラチオールベゴニアは寒さに弱い性質があるため、初心者が栽培を始める場合は春の購入がおすすめです。

最も適した気温は20度前後で、暑すぎたり寒すぎたりする環境は注意しましょう。また、花が落ちやすいイメージを持つ方も多くいますが、落花防止処理が施されているため、環境を極端に変えない限り簡単に落ちる心配はないので安心です。

ベゴニアの剪定方法

植物を育てる場合、自然のまま育てるだけでは様々な不都合やデメリットが生じてしまい、最悪の場合花を枯らせるなど取り返しがつかない状態になってしまいます。

長く美しい状態を保つために必要なのが「剪定」です。「剪定」とは、茎や枝を切り見た目を整えたり、植物の生育を促すために必要な作業です。

ベゴニアの日々のお世話をするためには、下記3つのお手入れが欠かせません。

【ベゴニアの剪定方法】
切り戻し剪定
花がら摘み
摘芯

美しいベゴニアをいつでも楽しめるよう、それぞれの剪定方法についてしっかりと把握しておきましょう。

切り戻し剪定

伸びてしまった茎や枝を切り落とし、株を一定の大きさに保ちます。また、植物のバランスを整える目的とし手も重要な剪定方法です。基本的に、植物は切った位置の下から新しい枝を伸ばしていきます。

そのため、切り戻し剪定をする場合、作業後に伸びてくる枝や茎の方向を想定しつつ、芽の位置を確認しながら行う必要がありますので、適当に枝や茎を切り落としてしまうのは避けましょう。

また、切り戻し剪定は、剪定を行う時期やベゴニアの状態などを確認しつつ、「強剪定」「弱剪定」のバランスを取りながら行っていくことが大切です。「強剪定」「弱剪定」については下記表をチェックしておきましょう。

強剪定枝の付け根に近い場所を切る
強剪定を行うと、太く力強い枝が伸びてくる
※「強く切る」と表現される
弱剪定枝や茎の先端に近い部分を切る
弱剪定を行うと、細く弱い枝が伸びてくる
※「弱く切る」と表現される

花がら摘み

咲き終えた花を「花がら」といい、この花がらを取り除く作業が「花がら摘み」です。剪定とは少し異なる作業ですが、ベゴニアを育てる際には欠かせない重要な作業といえます。生育期の花がら摘みを行うと、その後もきれいな花が咲きます。

もちろん見た目を整えるためでもありますが、花がら摘みをすることによって枯れた花につく病気を防ぐ目的もあるため、見つけ次第すぐに取り除きましょう。そのまま放置してしまうと、花がらの湿気からカビが生えてしまうこともあります

また、咲き終わった花は種になりますが、種になるためにエネルギーが奪われてしまい、株全体が弱くなってしまうケースも少なくありません。長く花を楽しみたい場合は、花がら摘みをまめに行い、常に良い状態をキープできるようにしましょう。

摘芯

摘心(てきしん)は「ピンチ」とも呼ばれ、花がら摘みと同じように、ベゴニアを長く楽しむためには欠かせない大切な作業です。育成中の芽の先端を手で摘み取ります。その際、先端から2番目にあるわき芽のすぐそばを摘まむようにしてください。

そこから、新しいくきが伸びます。また、茎が伸びて新しい頂芽ができたら摘み、ベゴニアの育成を促していきましょう。また、摘心は生育を促すだけでなく、枝数を増やして花つきをよくする効果があります。

こんもりとボリューミーに花を咲かせたい場合、適切に摘心を行うことが重要です。また、たくさんの花を楽しみたい方は、摘心で枝を増やし美しいベゴニアを育て上げていきましょう。

ベゴニアの剪定時期

ベゴニアの剪定は、適切な時期に行うことが大切です。しかし、初心者やベゴニアの育成に慣れていない方の場合、ベゴニアの剪定時期の見極めが難しく、上手く栽培できないと悩んでしまうことも少なくありません。

ここでは、先ほどお伝えした3つの剪定方法それぞれの剪定時期について詳しく紹介します。美しく咲き誇るベゴニアを最高の状態で楽しめるように、ここでお伝えする情報を正しく把握、ベゴニアの魅力を最大限引き出す剪定を行いましょう。

【ベゴニアの剪定時期】
切り戻し剪定
花がら摘み
摘心

切り戻し剪定

切り戻し剪定は、ベゴニアの種類によって適切な時期が異なります。本記事でお伝えした5つの種類について、切り戻し剪定に適した時期を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

木立性ベゴニア

年間を通して切り戻し剪定が可能です。枝が伸びて草姿の乱れが目立ってきたら行いましょう。中でも5月の中旬から10月の上旬あたりは育成が旺盛となります。

そのため、この時期は多少切り詰めても問題ありません。しかし、真冬や真夏などの極端な時期の場合、徹底的に剪定を行ってしまうのではなく、刃や茎の調整程度にしておきましょう。

四季咲きベゴニア

基本的には木立性ベゴニアと同じで、育成が旺盛となる5月中旬から10月中旬に切り戻し剪定が可能となります。草姿の乱れが出てきたら行うようにしましょう。

しかし、真夏・真冬の時期は短く剪定しすぎてしまうと、株自体が弱ってしまう可能性が高くなります。そのため、混み入った茎や葉を揃える程度にとどめておくようにしてください。

根茎性ベゴニア

真夏や梅雨の時期など、高温多湿の時期に行います。混み合っている葉や茎を揃える程度にしておきましょう。形の整った姿にするためには、下から2番目くらいの葉芽の上を切って整えていきます。

また、古株となり、根茎がほふく状態となっているものの場合は、鉢より徒長している根茎部分を切り落とし、乱れてしまった株を整えていきます。

球根ベゴニア

球根ベゴニアは、気温が低くなってくると茎が枯れ、球根として冬を越します。夏のはじめとなる7月頃、球根ベゴニアの花が咲き終わった時後に、株を半分ほどの高さに切り落としましょう。

この切り戻し剪定を行うことで、秋にはまた美しい花をつけて楽しませてくれます。

エラチオールベゴニア

寒い冬の時期に花を咲かせ、株の草姿が乱れているものは、寒さが多少落ち着く3月の中旬から4月頃に軽く切り戻し剪定を行いましょう。

その後、5月下旬から6月の中旬ごろになると花が咲き終わるため、そのタイミングで株を半分の高さまで切り戻します。

花がら摘み

花が咲き終わったものから順番に行っていきましょう。1本の茎の先にいくつもの花をつけているベゴニアの場合、花が終わったものから折り取ります。

一方、茎の先に複数の花をつけているタイプは、1つずつではなくほとんどの花が咲き終わったタイミングで茎の付け根から切り落としましょう。

種類によっては自然に花が落下するものもあります。花がらが落ちていると見た目の美しさが半減してしまうでしょう。自らの手で剪定することはもちろんですが、落下したものを放置すると病気のリスクが高まってしまうため注意が必要です。

摘芯

ボリュームのある株にするために、苗の状態のタイミングで行いましょう。挿し木などを活用して増やしたベゴニアが、1ヶ月から2ヶ月程度で茎が伸びて5節ほどの節が出てきたころが最も適した剪定のタイミングです。

ベゴニアの剪定ポイント

ベゴニアの剪定方法などを把握できても、「どんな部分を切ればいい?」「天気は関係ある?」など、剪定する際のポイントについて把握できていない方は少なくありません。ここで、ベゴニアを選定する際に注意すべき5つのポイントについてお伝えします。

【ベゴニアの選定ポイント】
適切な枝・茎を選ぶ
わき芽を確認する
水やりの加減に注意する
良く晴れた日に剪定する
選定のプロに依頼する選択も

上記のポイントそれぞれの特徴や重視すべき点について、詳しく把握しておきましょう。

適切な枝・茎を選ぶ

剪定する上で大切なのは、不要な枝や茎を正しく選ぶことです。しかし、「どんな枝や茎を選べばいいか分からない」「地岸がないから適したものを選べるか不安」と考える方も多くいるのではないでしょうか。

ベゴニアに限らず、植物にはどんな枝や茎があるのかを事前に知っておけば、剪定すべき部分を判断しやすくなります。基本として知っておくべきなのが「徒長枝」「枯れ枝」の2つです。下記でそれぞれを詳しく確認しておきましょう。

徒長枝

その年に伸びた枝です。その中でも勢い良く伸びすぎてしまった枝が「徒長枝」になります。草花の場合、細長く弱々しい枝や茎、葉がほとんどつかず茎だけがヒョロヒョロと伸びてしまったものです。

ベゴニアの場合、放置してしまうと徒長しやすく、見た目の美しさが損なわれてしまいます。茎が伸びすぎると、見た目だけではなく花のつきも悪くなるので、しっかりと剪定してください。

枯れ枝

その名の通り、枯れて変色してしまった枝や茎です。ベゴニアの種類の中には、葉の観賞がメインとなるものも少なくありません。

枯れ枝を放置すると、見た目に大きく影響が出てしまいます。葉が傷んだり変色を始めてしまったら、茎の付け根から切り落としましょう。

わき芽を確認する

わき芽とは、茎の途中に出る芽のことで、ベゴニアの場合は刃の付け根部分についていることがほとんどです。剪定を行う場合は、このわき芽を必ず確認してください。

わき芽部分の少し上から切ることにより生育を促し、新しい茎が伸びるようになります。新しい茎が育つということは、そこから新しい芽がついて花や葉が増えることになるため、わき芽の確認はとても大切です。

水やり加減に注意する

剪定後は不要な枝や茎がなくなり、とても見た目がスッキリします。当たり前のことですが、剪定すればその分葉は減った状態です。その結果、葉から水分が蒸発する「蒸散」が減るため、これまでと同じ水やりでは水分量が多すぎてしまいます。

ベゴニアは湿度が好きな植物ですが、鉢内における過湿は苦手です。今まで通りの水やりでは土が乾きにくく、鉢内が常に蒸れた状態となってしまいます。

切り戻したとは水やりの量に注意してください。土の表面が乾いているかを確かめてから水やりするようにしましょう。

よく晴れた日に剪定する

剪定は、天気が良くからっと晴れた日に行ってください。茎や葉の切り口がしっかりと乾くような環境でなければ、病害虫の影響を受けやすくなってしまいます。

理想的なのは、天気が良い午前中に剪定を行い、日が陰ってくる時間帯には切り口が乾いている状態です。剪定を行う際には、ベゴニアの状態はもちろん、天気にも注意してください。

剪定のプロに依頼する選択も

ベゴニアは様々な種類があり、その剪定方法や適切な時期もそれぞれ異なります。そのため「自分で行う自信がない」「剪定しておかしくなっちゃったらどうしよう」と悩む方も少なくありません。

こういった場合、無理に自分自身で行うのではなく、剪定のプロに依頼するのも1つの手です。経験豊富なプロに依頼することで、ベゴニア本来の美しさを最大限引き出すことができます。

ベゴニアは基本的にそこまで大きく生長しないため、プロへの依頼は低木料金で行えます。大体の相場は1本当たり3,000円から5,000円、時間の場合は1時間あたり4,000円から5,000円程度です。

【ベゴニアの剪定をプロに依頼するメリット】
元も適した剪定を行ってもらえる
ベゴニアの美しさを引き立たせてくれる
見た目にも気を使って剪定してくれる
忙しく放置気味のベゴニアを生まれ変わらせる

プロへの依頼は当然費用が発生しますが、その分安心してベゴニアの剪定を任せられます。自分で行う自信がない方、放置気味でどうすればいいか分からない方は、ぜひプロへの依頼も検討してみてください。

ベゴニアの育て方

これからベゴニアの栽培を始めようとしている方のために、ベゴニアの育て方を紹介します。美しく花を咲かせるために、必要な作業ごとに知っておくべきポイントや注意点をしっかりと覚えておきましょう。

【ベゴニアの育て方】
水やり
肥料
環境
土づくり
植え替え
増やし方

ベゴニアの育て方で、上記6つには事前に知っておくべき大切なポイントがありますので、それぞれを詳しく紹介します。

水やり

先ほどもお伝えしたように、ベゴニアの水やりは、土の表面が乾いているかどうかが判断基準となります。土が乾いていたら、鉢の底から流れるくらいの水をあげましょう。

秋頃はそこまでの水は必要ではないため、水やりを控えて根腐れを回避しましょう。地植えのベゴニアは、基本的に水やりは不要です。しかし、夏場など雨が降らずに土が乾燥している場合はたっぷりの水をあげてください。

また、球根ベゴニアは秋ごろに地上部分が枯れ始めます。そういった状態となったら水やりを控えて根腐れを防ぎましょう。また、地上部分が完璧に枯れ球根のみとなった場合は水やりは不要です。

肥料

植え付けの際には化成肥料を混ぜておくようにしてください。春から秋はベゴニアの生長期となり、この場合は月に2回ほど液体肥料を与えるようにしてください。

しかし、真夏などに元気がないからといって株に肥料を与えてしまうと、肥料焼けを起こしてしまうリスクが高まるため、基本は控えるようにしましょう。

環境

葉焼けや乾燥の原因として挙げられるのは、強い直射日光です。そのため、強い日差しが直接あたるような場所を避けて植えるようにしてください。屋外に植える場合、1日の中で1時間から2時間ほどしか日が当たらない場所が最適です。

鉢植えでの栽培をしている場合、直射日光は当たらない窓際などに置いて花を愛でるのもおすすめの方法といえます。

土づくり

植物を育成する場合、植える土にも注意しなければいけません。ベゴニアに適しているのは、水はけがよいものです。鹿沼土・黒付き・赤玉土・真砂土などを混ぜ合わせ、それぞれの土地に合った最適なものを作り上げるようにしましょう。

づくりが難しい場合、複数の土があらかじめ混ぜられているタイプを選んでください。ベゴニアの育成が初めての場合には、こうした出来上がっている土を活用するのもおすすめです。

植え替え

鉢を使って育てている場合、最低でも2年に1回は植え替えるようにしてください。生長することにより、これまでの鉢では狭く窮屈になってしまうこともあります。

鉢が小さく場所が足りなければ根詰まりを起こしてしまいます。また、健康的な状態で育てることができなくなってしまうため注意しなければいけません。

さらに、長く使い続けていると土の養分が減ってしまうため、新しく栄養たっぷりの土にかえるという意味でも、ベゴニアの健康を維持するために植え替えをしていきましょう。

増やし方

ベゴニアの一般的な増やし方は、挿し木を利用した方法です。20度から25度の気温が特に発芽しやすい環境となるため、春や秋に行いましょう。

挿し木は10cmから20cm程の枝を使用するため、剪定したものを使う事も可能です。葉は上の方の部分を数枚残し、後は切り落としましょう。挿し木にする枝を水につけて2時間ほど待ちます。

挿し木を水から出したら、発根材を切り口に塗り、ベゴニアを植える土に差し込みます。根がしっかりと出るまでは、直射日光を避けて明るい日陰などで管理してください。

土が乾いたら水をあげます。しかし、水やりのタイミングを誤ったり、土が乾いていない状態で水青あげてしまうと、害虫が出てしまうため注意してあげましょう。

ベゴニアで注意すべき病害虫

ベゴニアを育てる上で、特に気を付けるべきは病害虫です。「ベゴニアが何となく元気がない」「きれいな花が上手く咲かない」など、トラブルが起きている場合は病害虫が原因というケースも少なくありません。

また、病害虫だけでなく、ベゴニアがかかってしまう病気にも気を付ける必要があります。それぞれに関する正しい情報をしっかりと把握し、ベゴニアの健康状態を守れるようにしておきましょう。

【ベゴニアがかかる病気・病害虫】
灰色カビ病
うどんこ病
カイガラムシ
ハダニ/ホコリダニ
ネコブセンチュウ

ベゴニアの病気

まずはベゴニアがかかってしまう病気を紹介します。主となるのは「灰色カビ病」「うどんこ病」の2つです。葉の色や枝がおかしくなってしまった場合には、まずこうした病気を疑いましょう。

灰色カビ病

茎や葉が灰色のカビに覆われてしまい腐ってしまう病気です。花に白い斑点が表れた場合にも感染が疑われるため、注意してください。灰色カビ病は、梅雨時期や秋から冬にかけた時期に発症しやすいのがポイントです。

この時期は、気温が低く湿度が高い状態となるため、病気の発症率が高くなります。水のやりすぎに注意して、風通しや日照不足を防ぐためにも、適切な剪定をしっかりと行っていきましょう。

うどんこ病

白い粉がかかったようなカビが、葉などに表れます。うどんこ病にかかってしまうと、葉から栄養がどんどん奪われてしまい、その結果ベゴニアが枯れてしまいます。

空気の乾燥が強い冬の時期や、十分な水がない状態となった際に発症しやすいため、土の乾燥を防ぐためにこまめに水やりを行ってください。

ベゴニアの害虫

次に紹介するのは、注意すべき害虫です。植物を育てるうえで虫はつきものですが、ベゴニアに害を与える種類に関しては適切に処理しなければいけません。

まずはどんな種類の害虫がいるかを知っておきましょう。

カイガラムシ

ベゴニアを好むのは、カイガラムシの中でも根につくコナカイガラムシです。巣は粉をまぶしたような見た目で、小判型の虫が根についている場合は注意しましょう。

もしもカイガラムシを発見した場合、そのまま放置するのではなく、しっかりと根を洗ってから殺虫剤で駆除するようにしてください。

ハダニ/ホコリダニ

通常ダニは目で見て見つけることはできません。肉眼で確認できるほどの大きさが「ハダニ」です。他の植物からうつってくることでベゴニアに付着し、生長点を傷つけます。

ハダニがついてしまうと茎が傷みやすくなってしまうため特に注意しなければいけません。

ネコブセンチュウ

根に寄生してベゴニアに必要な養分を全て奪ってしまいます。養分を吸い取られてしまうため、根腐れを起こしてしまうリスクがあります。葉の色が悪い場合、ベゴニアの健康状態に関して不安がある場合、まずは根を確認してください。

根の部分のこぶのようなふくらみを発見したら寄生されている証拠です。農薬を用いて徹底的に駆除するようにしてください。

まとめ:正しい剪定方法でベゴニアを楽しもう

いかがでしたか?ベゴニアの花を美しく咲かせるためには、正しい剪定方法をしっかりと把握しておく必要があります。剪定の種類や適した時期について、本記事でお伝えした情報を参考にしてください。

ベゴニアは、種類によっては初心者でも手軽に育てられるため人気も高く、どの時期でも美しい花を楽しめます。鉢で育てられるタイプも多くあるため、マンションやアパートでも楽しめるのも魅力に1つです。

ベゴニアの基本情報はもちろん、剪定方法や時期、気を付ける病気や害虫など、お伝えした情報を深く理解して、ベゴニア育成に役立たせてください。

目次