【プロの庭師おすすめの有機肥料13選】選び方や種類、メリット・デメリットについても紹介

「お庭や家庭菜園の植物がいまいち元気がない」「でも化学肥料は抵抗がある」…そんな方におすすめしたいのが、自然由来の原材料から作られた有機肥料です。

この記事では、ガーデニング初心者に向けて、有機肥料と化学肥料との違いやメリット・デメリット、正しい肥料の選び方を解説します。後半ではプロの庭師がおすすめする有機肥料を紹介するので参考にしてください。

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目次

有機肥料とは

有機肥料とは?

自然・生物由来の有機物を原料にして作られた肥料です。有機肥料には、魚粉・油粕・鶏糞・草木灰などがあります。

有機肥料の目的は、土壌改良と栄養補充の2つです。植物の生育に必要な養分(リン酸・カリウム・窒素などの無機物)を補います。

無機肥料とはどう違う?

有機肥料と無機肥料(化学肥料)との違いは、効果が出るスピードと持続力です。

有機肥料は、まず土中の微生物に分解され、養分となって植物に吸収されるため、効き目が出るのはゆっくり。その分、効果が長くなります。逆に、化学肥料は即効性があり、効果は短めです。

また、有機肥料は土中の微生物を増やし、土壌を団粒構造(作物が生育しやすい土)へと促します。団粒構造ができることで、土の通気性・保水性が高まり、結果的に土壌改良に繋がるのです。無機肥料(化学肥料)には、団粒構造を促進する効果は持っていません。

有機肥料のメリット・デメリット

「有機肥料は化学肥料よりは体に安全そうだけど、効果がいまいちなんじゃないの?」と、なんとなくイメージしている方も少なくありません。

有機肥料は化学肥料より効果が劣るわけではなく、そもそも性質や使う目的が異なるのです。有機肥料のメリット・デメリットを知って使用すれば、より高い効果が得られます。

有機肥料のメリット

有機肥料の大きなメリットとして、土壌改良効果が挙げられます。これは化学肥料にはない恩恵です。

土の中に住む微生物が有機肥料をエサとして活性化し、増殖します。これによって微生物の働きが活発化し、土壌が団粒構造(作物が生育しやすい土)に変化し、植物が育ちやすい土壌環境になるのです。団粒化によって、土壌は通気性・保水性・排水性・保肥性が高まります。

逆に、化学肥料だけを使用した場合は、微生物のエサが無いため数は増えません。逆に微生物の数が減少し、土壌の栄養状態も悪くなるのです。

有機肥料のデメリット

有機肥料のデメリットは、効果が出始めるまでに時間がかかることです。土壌微生物が有機物を分解することではじめて養分として吸収されるため、効果が微生物頼りとなります。

微生物は生き物なので、毎回同じ働きをするとは限りません。気温・天気・環境によっては、微生物の働きが活発化しないこともあるでしょう。期待した効果がすぐには得にくい点もデメリットです。確実に狙った効果を得たい場合は、即効性の高い化学肥料の使用をおすすめします。

有機肥料の正しい選び方

自然・生物由来の有機肥料は、さまざまな種類のものがあり、目的や原料によって使い分けます。

有機肥料の選ぶポイント

  • 原料の種類
  • 用途

エコ志向や好みなど、使う人によってこだわりが出てくるのも有機肥料のおもしろいところです。ここからは有機肥料の原材料の種類や用途ごとの選び方を解説します。

原料の種類で選ぶ

有機肥料は生物由来なので、肥料によっては動物の排泄物もあり、「匂いが苦手なので使いたくない」という好みもあります。

原料の種類による選び方

  • 植物性有機肥料
  • 動物性有機肥料

有機肥料は植物性由来と動物性由来のものがあり、それぞれ効果や特徴が異なります。内容を理解して、自分にとって使いやすいものを選ぶのもよいでしょう。

植物性有機肥料

植物由来の有機肥料には、米ぬかやナタネ油粕、ダイズ油粕、草木灰(枯草やワラを燃やしたあとの粉末状の灰)などがあります。 

種類特徴
米ぬか価格が安い
土壌中での分解が遅いため効果がゆっくり
他の有機肥料よりリン酸を多く含んでいる
ナタネ油粕窒素5%・リン酸2%・カリ1~2%を含み、土壌中の微生物を増えやすい
他の有機肥料よりリン酸が少ないため、骨粉や米ぬかなどの他の有機肥料と混ぜて使用する
ダイズ油粕米ぬかやナタネ油粕より窒素分を多く含み(7%)、有機肥料の中では効果が早く出やすい傾向
草木灰水に溶けやすいカリウムを多く含むため、即効性が高い
カリウムのほか、リン酸、石灰を含む
酸性に偏った土壌pHを調整するときにも使用

動物性有機肥料

動物由来の有機肥料には、豚や鶏の骨を乾燥させて砕いた骨粉や、イワシなどの魚類を乾燥させ、細かい粉状にした魚粉(魚粕)、家畜の糞を発酵させて作る家畜堆肥などがあります。

種類特徴
骨粉リン酸約20%、窒素約5%程度含み、ゆっくりと効果を発揮
ゆっくり効く分、元肥が向いている
魚粉(魚粕)リン酸約5%、窒素約8%を含み、追肥・元肥の両方に適する
家畜堆肥鶏糞は化学肥料に並ぶ即効性を持ち、価格も安価
鶏糞は窒素・リン酸・カリがバランスよく含まれており使いやすい

用途で選ぶ

肥料をどのタイミングで使用するかによっても、選び方が異なります。

肥料を与える用途

  • 植物を植える前に使用する「元肥」
  • 追加で栄養を与える「追肥」

元肥と追肥は、それぞれタイミングと目的が異なります。ここからは元肥と追肥の違いについて解説します。

植物を植える前に使用する「元肥」

苗を植える前に土に混ぜるのが元肥(もとごえ)。ゆっくりと効果を発揮する有機肥料は、元肥に向いています。

植え付けの前に、米ぬか・油かす・鶏糞などの有機肥料を土に混ぜるのが基本。土壌改良を進める効果を持つ「堆肥」と合わせて使います。

元肥をしっかりと用意しておくと、成長途中で肥料追加の手間を減らせることでしょう。

追加で栄養を与える「追肥」

追肥は、文字通り植物がある程度育ってから、生長に合わせて追加で施す肥料です。即効性の高い化学肥料が向いていますが、有機肥料の場合は分解の速い魚粉や鶏糞、草木灰がおすすめです。

水溶性の成分を多く持つため、追肥の後は水を与えることで、素早く吸収されます。

追肥の種類詳細
芽出し肥(めだしひ)良い新芽を育てるために春に与える。
置肥(おきひ、おきごえ)植え付け時に土の表面近くに置き、水やりの度に溶けて効果を発揮する。
お礼肥(おれいごえ)花が終わった後、果実が実った後に栄養補給して翌年に備える。
寒肥(かんぴ、かんごえ)冬の休眠中に根本から離れた場所に使用。休眠中にゆっくり吸収させ、土壌改良にも効果あり。

プロの庭師がおすすめ!有機肥料13選

有機肥料を選びきれない方には、プロがおすすめする有機肥料から選んでみるのもおすすめ。ここからは、庭師推薦のおすすめ有機肥料を紹介します。

自然応用科学 野菜と花のまくだけ有機肥料

撒くだけで簡単に使えるペレットタイプの有機肥料。撒くだけなので元肥・追肥の両方で使用可能です。

植物の生長に重要なアミノ酸をたっぷり配合しており、植物にもスムーズに吸収。穏やかな長く効果を発揮します。

ブランド自然応用科学(Applied Natural)
重量500g
形状粒状
適用植物野菜・草花など
肥料成分チッソ5、リン酸5、カリ5

ニッコン オーガニック肥料 大地の実りUT

農林水産大臣賞受賞の有機肥料。トウモロコシの皮を原料にした、環境に配慮した肥料として高く評価されています。

効果が緩やかに長持ちする分、肥料切れを起こしにくい特徴を持ち、追肥の手間を削減。今ある土と混ぜるだけで簡単に土壌を整え、栄養補給も行える優れものです。

また、アルカリ性の石灰を含み、土の酸性化も防止。追加で石灰を撒く手間がありません。

ブランドニッコン(日本コーンスターチ株式会社)
重量20kg
形状粉末
適用植物根菜、葉物野菜、果菜、果樹、園芸植物など
素材トウモロコシの皮

サンアンドホープ ぼかし完熟有機100%肥料

安心の国産有機肥料。魚粕や卵殻、ジュースの搾りかすなどの加工残渣を微生物に発酵・分解させたぼかし肥料です。発酵により微生物の働きがゆっくりとなり、肥料による障害が起こりにくく、充実したアミノ酸によって、花の色は鮮やかに、野菜の旨味もアップします。

元肥・追肥・お礼肥・置き肥にも使用でき、あらゆる植物に適しています。口コミでは「ペレット状(粒状)なので撒きやすい・使いやすい」という声がありました。

ブランドサンアンドホープ
重量1.2kg・5kg
形状顆粒
適用植物草花、野菜、観葉植物など
肥料成分チッソ4、リン酸4、カリ2

タクト 有機肥料 バイオゴールドオリジナル

厳選天然材料を時間を掛けて純菌発酵・熟成させた有機肥料。天然素材100%で薬剤・防腐剤は使用していません。野菜・果物・全ての植物に安心して使えるので、初めての有機肥料にもおすすめです。

根本にパラパラと撒くだけで2ヶ月効果が持続し、水をかけると無臭になるため、室内でも利用できます。水に溶かせば液肥として利用できる汎用性の高さもポイント。

ブランドタクト
重量900g
形状顆粒
適用植物草花、野菜、観葉植物など
肥料成分チッソ、リン酸、カリ、天然ミネラル
素材発酵鶏糞

朝日工業 骨粉入り有機由来原料100%野菜の肥料

骨粉を使用した有機由来原料100%の有機肥料。野菜の旨みを引き出すアミノ酸がたっぷり入っており、元肥・追肥としてあらゆる野菜に使えます。

粒状で使いやすく、量もたっぷり入っているため、家庭菜園でも広範囲に撒けるのもポイントです。

ブランド朝日アグリア
重量5kg
形状粒状
適用植物野菜
肥料成分チッソ5、リン酸6、カリ5

オーガニックグリーン

野菜ソムリエ推奨のオーガニック堆肥です。3~6ヶ月の長期間発酵させた堆肥で、土壌粒子の団粒化を促進。排水性・通気性・保水性に優れ、地力を高める効果を持っています。

発酵中の高温により、病原菌や雑草の種は死滅しているので、安心して使える有機肥料です。

ブランドHighclass glamour
重量40L (約15kg)
形状粉末
適用植物果物、野菜、薔薇、観葉植物
肥料成分チッソ3.75%、リン酸61.72%、カリ1.65%、炭素窒息12%
素材牛フン堆肥 おがくず 植物性残さ (野菜くず)

日清ガーデンメイト 100%有機野菜の肥料

油かすと骨粉を使用した100%有機肥料。野菜を美味しく元気に、果物を大きく鮮やかに成長促進させます。

花壇・菜園・庭木で元肥にも追肥にも使用可能。2.2kgと女性が一人でも扱える重さで、チャック付きなので保存にも便利です。

ブランド日清ガーデンメイト
重量2.2kg
形状粉末
適用植物果物、野菜、花木など
肥料成分チッソ4、リン酸3
素材骨粉、カルシウム、油かす

iimono117 有機肥料

窒素を多く含んでいるので、葉物野菜の栽培に最適。ホウレンソウやキャベツがぐいぐい育ち、プロにも家庭菜園にもおすすめです。

使いやすいペレット(粒状)なので、肥料が風に飛ばされず、有機肥料の匂いも軽減。機械での散布にも対応しており、広範囲に撒くことができます。

ブランドiimono117
重量15kg
形状粒状
適用植物草花
肥料成分チッソ4.51%、リン酸1.59%、カリ2.09%、炭素窒素比 10
素材骨粉、カルシウム、食品残渣

オーガニックピュアブラウン

主原料サトウキビの数少ない植物性100%有機肥料で、安心・安全に使えるのが特徴。厳しい審査を経て有機JAS認定資材資材として登録され、有機農業の適合性も評価される肥料です。また、フィリピンではハラール認証と有機認証も取得済。

匂いが少なく屋内やベランダでも使用できるため、有機肥料が初めての方にもおすすめです。

ブランド再生計画
重量1kg・2kg
形状粉末
適用植物草花
肥料成分窒素、リン酸、カリウム
素材サトウキビ

漢方有機質肥料プロボカシ

プロの農家が使うぼかし肥料で、有機JAS適合資材としても認められています。

厳選された漢方系植物を原料とし、自社独自の技術でゆっくりと発酵させたペレット肥料です。連作障害の軽減や有効微生物の増加、根はり効果、地力増進などの効果も期待できます。野菜・草花の元肥にも有効。

ブランド中島商事
重量2kg
形状顆粒
適用植物野菜・草花
肥料成分チッソ3、リン酸3.4、カリ1.7
素材漢方系植物

花ごころ 有機化成肥料

家庭園芸専用の有機化成肥料で、化成肥料と有機肥料の特徴を併せ持つハイブリッドな効能が特徴。

即効性の高い化成肥料成分が生育初期からしっかりと育て、ゆっくり長く効く有機肥料が野菜を美味しく仕上げます。

撒きやすいペレットタイプで、元肥にも追肥にも使用可能。

ブランド花ごころ
重量1.64kg
形状粒状
適用植物野菜・草花
肥料成分チッソ8、リン酸8、カリ8

ハイポネックスジャパン ブリリアントガーデン バラの天然有機

天然有機100%肥料で、「土壌中の有用微生物の活性」と「土壌改良」のダブルの優れた効果を発揮します。

アミノ酸、ミネラルを含み、美しく大きな花をたくさん咲かせるので、バラの肥料として最適。花・葉の色艶も鮮やかに。花持ちの良い丈夫な植物を育てます。

ブランドハイポネックス
重量1.8kg
形状粉末
適用植物草花
肥料成分チッソ4、リン酸4.5、カリ1.5、アミノ酸、ミネラル

東商 有機100% 野菜の肥料

有機栽培愛好家におすすめの人気野菜肥料です。

アミノ酸を多く含む魚粉を配合しているので、うま味成分もアップ。品質が保証された原料のみを使用した国産有機100%の肥料で、野菜を美味しく安全に育てます。

マグネシウム・カルシウムや、実つきを促進する骨粉も配合されており収穫アップにも効果大。健康な野菜をたくさん楽しみたい方に推奨します。

ブランド東商
重量1.8kg・4kg・650g・4kg(6袋)
形状顆粒
適用植物野菜
肥料成分魚粉・骨粉・油粕・米ぬか

まとめ:野菜や果樹をすくすく育てたいなら有機肥料がおすすめ

有機肥料は、じっくりと長く効果が続き、土壌改良にも効果があります。化成肥料のような即効性はありませんが、元気な野菜・果物をたっぷり収穫したいのであれば、有機肥料はおすすめです。

ただし、生物由来・自然由来の原材料を使用しているため、「匂いが気になる」という口コミも見られます。匂いが少ないタイプや水に溶けると匂いがなくなるタイプの有機肥料もあるので、探してみましょう。

有機肥料と化成肥料の両方の効果を併せ持つ商品もあります。育てたい野菜や規模に合わせて選んでくださいね。

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