【プロ庭師おすすめの高木工業所の商品まとめ】造園業から評判のよい庭道具をまとめて紹介

近年では、DIYや自分で行うお庭リフォームなどが流行しており、プロに依頼するより自分で好きなように作業を行う方が増加傾向にあります。中には、プロ顔負けの本格的な道具を豊富にそろえている方も少なくありません。

しかし、これから始めたい方の中には「どんな道具がいいのか分からない」「何が必要なのか知らない」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。

本記事では、プロ庭師からの支持も厚い高木工業所の庭道具について紹介します。現役プロがおすすめする道具を使って、安全に作業できるようぜひ本記事を参考にしてください。

目次

高木工業所とは

高木工業所は、日本で唯一のちょうなの製造所となっており、昭和32年創業の老舗工業所です。その他、なたの製造や刃物研ぎなども行っています。

ちょうなは「釿」、もしくは「手斧」と記載することもある通り斧の一種で、石器時代から使用されていた道具です。現在でも愛用者は非常に多く、全盛期には数多くの職人が製造していましたが、現在は高木工業所が唯一の釿鍛冶となっています。

ちょうなは、1,000度以上に熱して何度も繰り返し叩くことによって「強度」「鋭さ」が増します。さらに水蒸気につけた金づちで叩くことで表面の水蒸気を飛ばし製造します。

手斧(ちょうな)の選び方3つ

手斧(ちょうな)と一言でいっても、実はその種類は豊富にあり、目的や用途に合わせて適切なタイプを選ぶ必要があります。しかし、どんなものを選ぶのが適しているのか分からないと悩む方も少なくありません。

今もなお愛用している方が多くいる手斧ですが、前述した通り製造は高木工業所でしか行われていないため、どんなタイプを選べばいいのか、判断材料となる情報が足りないと感じる方も多くいるのではないでしょうか。

ここでは、手斧の選び方して特に重視すべき3つのポイントについて紹介します。まずは選ぶべき種類は実際にどのようなものがあるのか、具体的な選択肢について深く理解するようにしましょう。

【手斧の選び方3つ】
①種類で選ぶ
②柄の素材で選ぶ
③柄の加工方法で選ぶ

①種類で選ぶ

手斧の選び方で最も重要となるのが種類です。正しい選択をするためには、具体的にどんな種類があるのかを知っておかなければいけません。

手斧の種類は、主に「刃先の形状」で分類されます。「東型」「奴型」「蛤型」「コウモリ型」と、大きく分けて4つのタイプがあるので、それぞれについて下記で詳しくみていきましょう。

東型

古くは「関東型」とも呼ばれており、丸太などの仕上げに適したタイプになります。刃先は3寸2分のものが多く、約12cm前後が一般的です。

粗削りや丸太の皮むきなどでも重宝されるタイプで、手斧の中でも特にオーソドックスな種類といえます。

奴型

上記で紹介した東型と比べ、刃先がより広がりのある形状のものを指します。刃先は3寸6分のものが多く、13.6cm程の大きさが主なサイズです。

刃先の広がりがあるため、東型よりも気に触れる面積が多いのが特徴です。また、東型同様にこちらも手斧の中で特にポピュラーな種類といえます。

蛤型

その名の通り、刃先が蛤のような形に湾曲しているタイプです。刃にアールが付いているため、幅広い使い方が魅力的なタイプの手斧になります。

主に板の仕上げなどに用いられる種類で、東型や奴型と同じようにポピュラーなタイプの手斧です。

コウモリ型

その名の通り、刃先がコウモリのような形をしているタイプです。片面刃で、今現在もコウモリ型を愛用している大工は少なくありません。

他の種類とは異なりユニークな形をしているのが大きな特徴です。

②柄の素材で選ぶ

手斧は力いっぱい振り下ろして使用する道具です。そのため、持ち手部分はしっかりと握り力が込められるよう、頑丈な素材である必要があります。

手斧は柄の種類も様々あり、主となるのは「エンジュ」と「エゴノキ」の2タイプです。それぞれどんな特徴があるのかを詳しくみていきましょう。

劣化しにくい「エンジュ」

中国原産の落葉樹で、硬く割りにくい素材です。日本では街路樹として広く普及しているもので、初夏には可愛らしい白い花を咲かせます。見かけたことがある方も多くいるのではないでしょうか。

木質が非常に丈夫なため、家具や家の内装材・彫刻などに用いられてきた素材です。こうした強度の高さや頑丈さから、手斧の柄として採用されるようになりました。

中国では縁起がいい植物としても知られており、乾燥させた花は止血剤としても活用されるのが特徴です。また、エンジュの花言葉は「上品」になります。

頑丈で加工しやすい「エゴノキ」

近年では、エゴノキを用いた柄も種類も増えてきました。別名「シャノキ」と呼ばれる落葉樹で、日本の全国に分布されています。

先にお伝えしたエンジュ同様頑丈で硬く、さらに加工のしやすさも大きな魅力となっているのがエゴノキです。日本の伝統工芸にも数多く用いられており、和傘の柄にも活用されています。

エゴノキの花言葉は「壮大」で、美しくきれいな花を咲かせる姿も特徴的となり、盆栽やシンボルツリーとして多くの方に愛されている種類です。

③柄の加工方法で選ぶ

柄に関する選び方は素材だけではありません。エンジュ・エゴノキは柄として使用するためには、大きく湾曲させる必要があります。その加工方法で選ぶのも1つで、主に2つのパターンに分類されます。

それぞれどのような方法となるのか、下記表で確認してみてください。

生木の段階で紐を用いて枝を縛り、癖をつけてから伐採手斧の需要が減少傾向となっているため、現在ではあまり見かけなくなった古来からの加工方法です。
伐採後の枝を煮込み柔らかくしてから曲げる「曲げ木」という加工方法です。取り組むこと自体は難しくないもののある程度の習熟は必要になります。

プロの庭師がおすすめ!高木工業所の手斧3選

高木工業所で扱っている手斧のなかで、プロの庭師がおすすめするアイテムを厳選して3種類紹介します。それぞれの特徴や目的ごとに選ぶべき種類などをここでしっかりと把握しておきましょう。

【プロに庭師がおすすめする高木工業所の手斧3選】
釿(手斧)東型
釿(手斧)ハマグリ型2寸8分
釿(手斧)片刃型3寸6分

釿(手斧)東型

出典:KYOUENstore
刃長3寸2分
用途丸太の皮むき・荒削り・撲り仕上げ
型番7700

高木工業所・高木順一氏作の手斧・東型です。柄の部分はフィットしやすくしっかりと安定して握れるため、力を込めて作業がしやすいのが特徴になります。

庭・垣根仕事道具として重宝されており、丸太などの撲り仕上げに適した種類です。柄つき・柄なしの2種類から選べるため、目的や用途に合わせて選択しましょう。

釿(手斧)ハマグリ型2寸8分

出典:KYOUENstore
刃長2寸8分
用途板などの撲り仕上げ
型番7701

丸太の皮むきや荒削り、板などの撲り仕上げなど、様々な用途に活用できる人気のタイプです。刃にアールがついているので、使い方次第で色々な意匠を施せるのが特徴といえます。

有名な宮大工も愛用している高木工業所の手斧は、抜群の切れ味や使い勝手の良さが魅力で、プロからも一目置かれるアイテムになります。

釿(手斧)片刃型3寸6分

出典:KYOUENstore
刃長3寸6分
用途丁寧な仕上げ用
型番7702

丸太の皮むきはもちろん、荒削り・撲り仕上げにおすすめのアイテムです。方刃となっているため、他の手斧とは異なり繊細なコントロールが必要となります。

しかし、生み出される平滑性と切れ味が抜群で、他にはない仕上がりを実現可能です。1つ1つの手斧は全て手作りで製造されているため、味があり長く愛用できること間違いなしの逸品といえます。

まとめ:職人技が光る高木工業所の手斧を使ってみよう

いかがでしたか?手斧は需要が減少傾向となっている反面、長く愛用しているプロも多く存在しています。使えば使うほど良さが増す手斧を、ぜひ手に入れてみてはいかがでしょうか。

高木工業所は日本で唯一の製造所です。洗練された技術と匠の技で、多くのプロを魅了してきました。ぜひ職人技が光る高木工業所の手斧を使ってみましょう。

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