【ムクゲの剪定】生命力の強いムクゲは剪定で綺麗な花を咲かせましょう!ムクゲの剪定時期や方法を解説
2021/01/25
南国を彷彿させる大きくて華やかな花をつける、ムクゲ(木槿)。手入れの手間もかからず生命力も強いため、初心者にも育てやすい花木です。
庭木としてではなく生垣にもすることができ、扱いやすい植物です。しかし「剪定の時期はいつ?」「どんな枝を切ったらいいの?」と、不安になりますよね。
この記事では、ムクゲの剪定時期や方法について解説します。これから育てる方は、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んで、「ムクゲ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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目次
ムクゲの特徴
ムクゲ(木槿)は、アオイ科フヨウ属の落葉低木です。原産地は中国で、ハイビスカスに似た大きくて華やかな花を咲かせます。
北海道でも花を咲かせるほど、寒さにも耐えます。非常に丈夫で耐乾性もあるため、道路脇の街の街路樹や生垣によく使われています。
木槿の根は横に広がらず深く張るため、狭い庭でも育てることができますよ。また、生命力が強く神経質に手入れをしなくてもよく育つため、初心者にも育てやすい樹木と言えます。
花の開花時期は、7月~9月にかけて。白やピンクなど、鮮やかな花を咲かせます。ムクゲの花言葉は「デリケートな愛・尊敬」。韓国の国花になっています。
ムクゲの剪定時期
- ムクゲの剪定時期はいつ?
ムクゲの剪定に適した時期は、11月~3月です。
ムクゲは、春に伸ばした枝に花芽をつけます。冬に剪定をすれば、花芽を切り落とす心配はありません。
また、冬は成長が緩やかになる休眠期です。休眠期に剪定をすれば、木へのダメージを最小限に抑えることができます。
6月~10月の間も剪定は可能ですが、花芽を切り落とす可能性があるため冬に剪定するのが無難です。
ムクゲの剪定方法
ムクゲの剪定は、あまり神経質になる必要はありません。どの枝を切っても耐えてくれる、丈夫な木です。
しかし、好きなように切り過ぎると不格好になってしまい、見た目が悪くなってしまいます。ここでは、ムクゲの剪定の仕方について解説します。ぜひ、参考にしてください。
基本は不要な枝を切る「透かし剪定」
- 透かし剪定をしないとどうなる?
枝や葉が生い茂ると、内側の密度が高くなり蒸れてしまいます。風通しが悪くなり群れると、害虫被害や病気にあいやすくなります。
それだけではなく日当たりも悪くなるので、うまく光合成ができずに樹木が弱まり、枯れる原因にもつながります。それを防ぐために、透かし剪定をします。
透かし剪定は細い枝や弱い枝・枯れた枝・内側に向かって生える枝など、樹木の成長を邪魔する枝を中心に切りましょう。
それらの不要枝を剪定することで、適度に風通しをよくすることができます。
樹形を乱す「ヒコバエ」も剪定する
春から秋の生育期は、枝がぐんぐん成長します。株元から勢いよく伸びるヒコバエ(ヤゴ)も、忘れずに剪定しましょう。
ヒコバエは樹形を乱すだけではなく、葉や枝の成長を阻害します。ヒコバエを剪定することで、花芽や葉に栄養が行き渡ります。
また、ヒコバエにつまずいて転んでしまう危険もあるため、見つけたらすぐに剪定してください。
ムクゲの育て方
ムクゲは、普段の手入れも簡単です。ほかの樹木と違うのは、根っこがデリケートなこと。
ムクゲは丈夫で育てやすいですが、根だけは繊細なので鉢替えの際は触れないように注意してください。ここでは、ムクゲの育て方について解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。
水やりや肥料の頻度とタイミング
地植えの場合は、植え付けて根が張れば、とくに水を与える必要はありません。夏の日照りが続くときだけ、水やりをしてください。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水を与えてください。
肥料は、植え付ける際に緩効性化成肥料を土に混ぜておきましょう。その後は、7月~9月の間に1度だけ、緩効性化成肥料を与えます。
12月~1月は、骨粉と油かすを混ぜたものを与えるとよいでしょう。
鉢替えのタイミングと方法
ムクゲを鉢植えで育てる場合は、定期的に鉢替え(植え替え)という作業が必要です。鉢替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます。
鉢底から根が出てきたら、鉢替えのタイミングです。鉢替えに適した時期は、12~3月です。鉢替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に肥料を混ぜた土をいれて準備をしておきます。
ムクゲの株を抜いたら、根についた土は落とさずに植え替えます。新しい鉢に植え替え、土を足してあげましょう。水をたっぷりと与えて、完了です。
ムクゲハ根に傷がつくと育ちが悪くなり根腐れを起こしやすくなります。根には触れないように、気をつけてくださいね。
ムクゲは生垣にしても◎
ムクゲは寒さに強く刈り込みにも耐えてくれるため、生垣にもできますよ。
生垣といえば葉っぱのみで花のイメージはありませんが、ムクゲの生垣なら夏には大輪の花が庭を華やかにしてくれます。外から見たときの景観も、素敵ですね。
鉢植えで狭い庭やベランダで育てるのもよいですが、生垣として庭いっぱいにムクゲを育てるのもお洒落です。
ムクゲの花が咲かない原因と対策
ムクゲの花が咲かない原因で考えられるのは、剪定で花芽を切り落としてしまったことです。ムクゲの花は、その年の春に伸ばした枝につく性質を持っています。
花芽がつき始める春以降に剪定すると、花芽も一緒に切り落としかねません。翌年に花をたくさん咲かせるために、剪定は11月~3月までに行いましょう。
ムクゲが枯れる理由
ムクゲを育てるのは簡単ですが、まったく枯れないというわけではありません。剪定の仕方や育て方によっては株が弱り、最悪の場合には枯れてしまいます。
とくに、害虫被害や病気には気をつけてくださいね。また、根はデリケートなため、扱い方が悪いと弱らせます。ここでは、ムクゲが枯れる理由について解説します。
害虫被害や病気によって枯れる
ムクゲつきやすい害虫は、アブラムシとハダニです。
アブラムシは春に発生する害虫で、葉や茎の養分を吸い取り弱らせます。排泄物がすす病の原因になりますので、見つけ次第殺虫剤で駆除してください。
ハダニは葉に寄生して、傷をつけ弱らせます。こちらも、市販の殺虫剤で駆除しましょう。ハダニは水に弱いので、霧吹きで葉を濡らして普段から予防するとよいですよ。
根詰まりが原因で枯れる
ムクゲは生命力があり、初心者でも育てやすいです。唯一気をつけたいのは、根。地植えの場合はよいですが、鉢植えの場合は定期的に鉢替えをしなければなりません。
鉢替えを怠ると成長した根が鉢のなかで窮屈になってしまい、根詰まりや根腐れを起こし枯れてしまいます。
また、ムクゲの根は傷つけられると根腐れを起こしやすく、そのまま回復せずに枯れてしまうことがあります。鉢替えの際は、根に触れないように気をつけましょう。
ムクゲの剪定した枝は挿し木で再利用できる!
ムクゲは挿し木で、株を増やすことができます。挿し木をつくるのに適した時期は3月~4月なので、剪定で切り落とした枝を再利用できますよ。
また、5月~6月と9月~10月も、新しく生えた枝で挿し木をつくることも可能です。
挿し木のやり方は、枝を10~15センチほど切ります。水に30~60分ほどつけたら、用土に挿し発根するまで乾燥させないように水やりをします。
1カ月ほどで発根するので、そのまま鉢で育てるか庭に植えましょう。
ムクゲの剪定をプロに依頼した場合の費用は?
ムクゲは初心者でも育てやすい樹木のため、自分で育てるのは難しくはありません。
しかし、生垣などたくさん植える場合や花を安定して咲かせたい場合は、プロの業者を頼ってもよいでしょう。
また、生垣にしている場合は剪定用のハサミやバリカンなどの道具を揃えなければならず、少々面倒です。プロの業者なら上手に樹形を整えてくれますし、手間もかからず楽ですね。
そこで気になるのは剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。
たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。
樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円。5メートルまでなら7,000円。7メートルなら15,000円。
それ以上になると、実物を見て見積もりを出す業者が多いです。
見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ
見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。
見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。自宅に来てもらう場合や持ち込みなど、状況によって金額が異なるからです。
見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。
なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください。
ムクゲの剪定のまとめ
ムクゲの剪定時期や方法、普段の育て方について解説しました。
非常に丈夫で寒さにも耐え、剪定しても株が弱まりにくいムクゲ。庭木としても生垣としても、鉢植えでも育てられるため初心者には扱いやすい樹木です。
しかし、正しい時期に正しい方法で剪定しなければ美しい花を咲かせ続けることはできません。
自分で剪定するのに自信がない方や管理を誰かに任せたい方は、プロの業者に頼るのもひとつですよ。ムクゲを剪定して、毎年花を咲かせてくださいね。
この記事を読んで、「ムクゲ」の剪定を業者に依頼したいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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