【プロ庭師おすすめの竹割り9選】竹を簡単に割る方法や便利な道具をまとめてご紹介
2023/09/24
園芸はもちろん、DIYでも注目されている「竹」は、様々な用途がある人気の材料です。しかし、「竹がきれいに割れない」「希望の大きさの竹がない」なんて悩むかたも少なくありません。そんなときは、自分自身で竹を割ってみませんか?
本記事では、プロ庭師がおすすめする本当にいい竹割りを厳選して9種類紹介します。近年では、庭の竹垣を自作する方も少なくありません。理想的なスタイルを自分自身で制作する楽しみも味わえるのでおすすめです。
そもそも竹割りとは何なのか、その種類や購入する際のポイントについても詳しくお伝えしますので、ぜひ本記事の情報を参考に竹割りを選んでみてください。
目次
竹割りとは
その名の通り、竹を割る道具です。丸竹を割るための道具で、目的や用途に合わせて様々な種類の中から最適なものを選ぶ必要があります。
最もポピュラーな種類は「竹割鉈」と呼ばれるもので、大きな包丁のようなシンプルな形が特徴です。円形のものやのこぎりの形のようなものなどもあり、それぞれの特徴を知ることで適切な種類を判断できます。
竹割りにはどんな種類がある?
一言で「竹割り」といっても、実に様々な種類があります。例えば竹ひごは竹を割るところからスタートします。竹ひごとは、丸竹を細く割ったもので、竹割りを使って制作するのが基本です。
目的に合わせて適切な竹割りを選ぶことで、幅や厚みを理想とする大きさに近づけることができます。主となる竹割りの種類は下記の3種類となるため、それぞれの竹を割る方法についてみていきましょう。
【竹割りの種類3選】 |
誰でも簡単に使える「両手用竹割り」 レジャー用に利用される「竹割鉈」 いろんな用途に使える「ナタ」 |
誰でも簡単に使える「両手用竹割り」
丸竹を均等に割るための円形の道具で、「菊ナタ」「菊割り」とも呼ばれます。丸竹を数等分や周りする際に非常に便利で、手間を少なくして割れるのがポイントです。
使用方法は、竹割り器の中心部分を丸竹の末口に合わせ、木槌などでたたき刃を食い込ませていきます。長い丸竹の場合は無理に立たせず、斜めにして刃を入れていくようにしましょう。
手で握る部分が2か所あり、しっかりと握り押し下げることで竹をることが可能です。両手用竹割りは何枚に割るかによって三つ割や八つ割などを使い分け、多いもので十三割りなどがあります。
レジャー用に利用される「竹割鉈」
竹の繊維に沿って縦に割ったりそいだりするための専用鉈で、大きさは全長や30cm程あります。厚さ4mmから5mm程度、刃の長さは18cmから20cm程度、幅3cmから4cm程が一般的なサイズです。
丸い竹を半割りしたい場合、竹の末口から竹割を用いて割を入れます。手で避けるほどの割が入ったら地面に置き、片側を持ち上げるようにして半分に割るのが通常の割り方です。
持ち上げる方が薄く割れていくため、何回か上下を入れ替えながら割ればかまぼこのように均等できれいな形に割れます。レジャーでも活用しやすいのが特徴で、「竹割りといえば専用の竹割り鉈」と考える方も少なくありません。
いろんな用途に使える「ナタ」
様々な場面において活用できるナタという名前は、包丁・斧・鎌・刀剣以外の大型の刃物の総称として使用されています。鉈は片手持ちに適しており、刀身が厚く丈夫なのが特徴です。
ナタは主に木を削ったり雑草を切り払う際に用いられると考える方も多くいますが、決まった使用方法はなく、山林で働く方々にとって様々な用途に適した刃物になります。
竹を割る場合は上記でお伝えした「竹割鉈」と同じ方法で行ってください。ナタにも数多くの種類があり、竹割りや薪割りなど力仕事に適したものから、ナイフや包丁のように、細かな手作業に適したものなど様々です。
竹割り道具は自作できる?
頻繁に使用しない場合、竹割り道具を買うのは勿体ないと考える方も多くいます。その場合、竹割り道具を自作する方法もありますが、簡単にできるものではありません。
例えば両手用竹割り期のようなものの場合、厚めの板を数枚用意し、竹の割れ目にスムーズに割り込んでいくことができるよう角を立てる必要がありますが、それにも専用の道具が必要です。
そのため、初心者の場合は特には専用の道具を購入した方が失敗のリスクもありません。竹割道具はホームセンターなどでも手軽に手にすることが可能となるため、近隣のお店をチェックしてみましょう。
竹割りを購入するなら工具セットもおすすめ
竹割りを購入する場合、単品だけではなく様々な用途に使用できる工具セットや、ナタなどを購入するのもおすすめです。中には、竹割り道具のみのセットなどもあります。
また、竹割りだけではなく、竹を活用した工芸品や竹細工などを作成する際には、必要な道具が色々あり、目的に合わせて揃える必要があるため、工具セットがあれば好きなアイテムを作成できるのもポイントです。
例えば、竹かごを作成をする際の基本となる道具を1つずつそろえるのは手間となるので、工具セットなどを活用するようにしましょう。主に必要となる道具は下記の通りです。
【竹かごを作成する際に必要となる主な道具の種類】 |
竹割り のこぎり メジャー 剪定ばさみ 切り出しナイフ ノギス |
プロの庭師がおすすめ!竹割り9選
数多くの種類がある竹割りは、初めて扱う方はどれを選べばいいか判断できず、悩んでしまうケースが少なくありません。竹割りを選ぶ場合、どのような目的で使用するのかが大切です。
例えば、決まった大きさに限った竹割りをする予定なのか、様々な目的に合わせて竹割りするのかなど、なぜ道具が必要なのかまずは明確にしておきましょう。
下記でプロの庭師がおすすめする竹割りを9選紹介します。それぞれの特徴などをよく比較し、何が一番適しているかを正しく選択してください。
【プロの庭師がおすすめする竹割り9選】 |
千吉 竹割 両手用 全鋼刃 6割 130mm KONYO 大五郎 竹割 中 八つ割 150mm 大五郎 竹割 小 四つ割 120mm 伝匠 鋼付竹割 4ツ割 160mm ARC 鋳物 竹割 6ツ割 大 20cm 大金 竹割 中 8本割 イモノ製 アークランドサカモト 竹割り鉈 刃渡り180mm 五十嵐刃物工業 鋼典 両刃竹割鉈 手打鋼付 ケース付 竹割鉈両刃 |
千吉 竹割 両手用 全鋼刃 6割 130mm
サイズ | 14cm×34cm×6cm |
仕様 | 6つ割 |
刃部 | 刃物鋼 |
本体 | 鉄 |
重量 | 880g |
竹割り作業が楽に行える両手用竹割りの6つ割りタイプです。鋼刃で切れ味が抜群によく、初心者でも扱いやすいのが大きな特徴といえます。全鋼刃・鉄素材のアイテムなので、ハンマーでたたいても壊れる心配はありません。
力任せに使用しても安定して竹割りが可能で、溶接がしっかりしている良質なアイテムといえます。一度に均等に竹割りができるので、スムーズな作業が可能です。
効率よく作業をしたい方に特におすすめで、耐久性も高いため長く愛用できます。申し分ない強度は、さすが竹割り専用のアイテムといえるでしょう。
KONYO 大五郎 竹割 中 八つ割 150mm
サイズ | 36cm×15cm×13cm |
仕様 | 八つ割 |
刃部 | 鋳物製 |
特徴 | リバーシブル |
重量 | 2.4kg |
小さ目の円できれいに竹割りが出来る道具で、リバーシブル仕様になっているのがポイントです。約2kgと重量もあり、手に馴染みやすいのも大きな特徴になります。
径が大きいアイテムはささくれだってしまうケースが多くありますが、これは小さ目サイズなのでこうしたこともなく、スムーズに竹割りが可能です。
研磨して刃を付けてから使うとさらに活用しやすくなるのも特徴の1つといえます。切れ味も抜群で力が必要なく、女性でも使いやすい竹割り道具です。
大五郎 竹割 小 四つ割 120mm
サイズ | 31.5cm×6cm×12cm |
仕様 | 四つ割り |
刃部 | 鋳物製 |
重量 | 1.19kg |
四つ割りの両手用竹割りです。サイズが小さ目のアイテムですが、作りはしっかりとしているので使用に何の問題もありません。切れ味も申し分なく初心者でも手軽に活用できます。
長さや厚みがあるモノの場合、最初の切り込みが難しい場合もありますが、一度入れてしまえばしっかりと切ることが可能です。DIYにも活用しやすいサイズというのも特徴的といえます。
鉈と違って怪我のリスクも少なく、斬り倒して乾燥させた竹をたたき割るのにも使えるのも魅力です。厚みがあり丈夫な作りなので、様々な用途で活用できます。
伝匠 鋼付竹割 4ツ割 160mm
サイズ | 16cm×37.5cm×8cm |
仕様 | 四つ割り |
刃部 | 合金鋼 |
本体 | 高級青鋼鍛造品 |
重量 | 1.84kg |
刃先には高級刃物鋼が使用されており、スムーズに竹割りが可能となるよう鋭利な刃付けが施されています。また、先端の突起部分はハンマーで叩きやすくなっており、簡単に割れるのも特徴の1つです。
従来の鋳物製とは異なり、強度が強いため叩き割れてしまう心配もありません。耐久性もあるため安心して長く使い続けられます。重量が軽く取り扱いしやすいのもポイントです。
長い竹を割る場合は壁などに押し付けて割るなどの工夫をすることでさらに割りやすくなり作業がはかどります。一枚一枚丁寧かつ鍛錬され、鋭く仕上げた割込刃で竹割り作業を楽しみながら行えるアイテムです。
ARC 鋳物 竹割 6ツ割 大 20cm
サイズ | 43.8cm×20.4cm×8cm |
仕様 | 六つ割り |
素材 | 鋳物 |
重量 | 3.78kg |
鋳物製の両手用竹割り器です。重みがあるためきれに竹を割ることが可能で、サクサク作業をすすめていけます。しっかりとした作りで扱いやすく、初心者でも手軽に竹割りができます。
刃がついていないため怪我のリスクも少なく、竹割りに慣れていない初心者の方にもおすすめのアイテムです。竹割り器そのものに重量があるため、ハンマーなどで叩かなくても作業が可能となっています。
手に馴染みやすく、長く使えば使うほどコツを掴んでより使用しやすくなるのもポイントです。真っすぐキレイに竹を割れるため、工芸品や竹細工を作る際におすすめのアイテムといえます。
大金 竹割 中 8本割 イモノ製
サイズ | 37cm×15cm×6.5cm |
仕様 | 八つ割り |
重量 | 2.58kg |
八つ割り用の両手用竹割り器で、女性でも体重をかけてスムーズな竹割りをすることが可能です。太い竹の場合はひっかかってしまうこともありますが、通常の竹であれば問題ありません。
3kgに満たない重量ですが、しっかりときれいに竹を割れるので作業を問題なくすすめていけます。初心者でも使いやすいアイテムで、初めての竹割り器として申し分ありません。
八つ割りで竹を使用した工芸品や竹細工、竹垣などを作成する際におすすめのサイズといえます。幅広い用途に活用できるのもおすすめポイントの1つです。
アークランドサカモト 竹割り鉈 刃渡り180mm
サイズ | 35.3cm×6.5cm×5.2cm |
付属品 | 収納ケース |
刃部 | 刃物鋼 |
スタイル | 竹割両刃180mm |
重量 | 428g |
竹割りだけでなく、レジャーシーンでも活用しやすい竹割鉈です。プラスチック柄で割れやすく、使い勝手のいいアイテムといえます。収納ケース付きなので腰につけて作業でき、ワンタッチで脱着可能です。
竹細工の制作など細かな作業シーンでも活用できるのも特徴の1つといえます。コスパのいい竹割鉈を探している方は、ぜひ一度試してみてください。
薪割や枝切にも活用できるため、園芸用工具として1つあると活用の幅が広がり、様々なシーンで活用できます。竹加工の初心者に特におすすめのアイテムです。
五十嵐刃物工業 鋼典 両刃竹割鉈
サイズ | 30.5cm×2.5cm×30.5cm |
付属品 | ベルト通し付きの収納鞘 |
刃部 | 刃物用炭素鋼 |
柄 | 白樫 |
重量 | 285g |
竹割り用として最も適しており、竹細工の制作にもおすすめのアイテムです。簡単に研ぐこともできるため、長く切れ味を保ちながら愛用することができます。
ベルト通し付きの収納鞘が付属してあるので、作業を効率よくスムーズに行えるのも大きな魅力の1つです。柄の部分の材質は白樫で、手に馴染みやすくフィット感が得られます。
強度もあり簡単に壊れてしまう心配もないため、初心者や様々なシーンで使いたいという方に特に適したアイテムです。軽くて扱いやすいアイテムなので、1本あると非常に便利な枝切りとなります。
手打鋼付 ケース付 竹割鉈両刃
サイズ | 42.2cm×6.8cm×6.2cm |
仕様 | 両刃 |
刃 | 鋼付き |
付属品 | 収納ケース |
重量 | 332g |
両刃の竹割鉈です。抜群の切れ味を誇っており、竹割りだけでなく細かな竹細工の加工や様々なアイテム制作を行う際にも使い勝手が良いのも特徴です。
初心者でも扱いやすく、経験者はもちろん初めて竹割りするという方にもおすすめといえます。収納ケースが付属しているので怪我のリスクも少なく安全性も問題ありません。
木製の柄で手に馴染みやすく、しっかりと握ることができるため力が入れやすいのもポイントとなり、慣れていない方でもスムーズに作業をすすめられます。
まとめ:安全に使える竹割りを活用しよう
竹割りをスムーズに行うためには、安全に使えるアイテムを見極めることが大切です。怪我のリスクを抑えるためにも、目的に合わせて数多くの種類の中から最適な道具を選ぶことが欠かせません。。
竹割りは園芸専門店はもちろん、ホームセンターなどでも手軽に購入することが可能です。両手用竹割りは一気にいくつもの竹を割ることが可能で、竹割鉈は様々なシーンで活用できます。
どういった目的で使用するのか、何のための竹割りなのかをまずは明確にしておきましょう。本記事で紹介した情報を参考に、最も適したアイテムをぜひゲットしてください。