【エクステリア・外構工事業者の集客方法11選】成功するためのコツやマーケティングが必要な理由を徹底解説

造園業や建築業で独立開業したはいいものの、集客がうまくできない・成約に至らない理由がわからないと悩んでいる方はいませんか？

事業を成功させるためには、ターゲットやトレンドを分析し、その時期に合わせたアプローチが大切です。この記事では、Web集客での成功のコツや、集客になぜマーケティングが重要なのかを解説します。

エクステリア・外構工事業者に集客が必要な理由

エクステリア・外構工事の需要は過去に比べると減少傾向にあります。だからこそ、ターゲットに合わせた集客方法を戦略的に行う必要があるのです。

ここからは、上記のエクステリア・外構工事業者に集客が必要な理由について解説します。

メインターゲットの30代が減少している

エクステリア・外構工事が必要な一戸建てを購入する世代は30代です。しかし、少子高齢化による人口減少は歯止めがかからず、メインターゲットとなる30代の数も減少しています。

メインターゲットに限りがあり、数が少なっている分、ただ集客するだけでなく確実に成約に結びつける営業が必要と言えるでしょう。

マイホームを購入する人が減っている

「夢の一戸建て」の時代は過ぎ、今は住宅事情や核家族化・非婚化によってマンション暮らしや賃貸を選択する人も増えてきました。一戸建て住宅を購入する人が減る分、戸建て住宅に付属する外構・エクステリア工事の需要も減っています。

ただ、逆に戸建て住宅が古くなり、住む人のライフスタイルに合わせて庭や外構部分のバリアフリー化など、リフォーム案件は増えています。新築だけでなく、リフォーム工事の需要にも対応できるとビジネスチャンスは広がります。

直接契約は利益率が高い

直接契約とは？

工事の契約を顧客と直接結び、自社施工として受注すること。直請け発注・直案件とも呼ばれています。

ハウスメーカーや工務店の下請けとして、外構・エクステリア工事を受注する業者も多いはず。しかし、下請けのため、利益率はそれほど高くありません。収益を上げるためには、利益率の高い直接契約を増やす必要があります。

外構・エクステリア業者の中には、「下請けなしの自社施工のためコストを最小限に抑えているので他社より安く施工できます」とアピールする業者も増加中です。自社施工を受注し、その技術やアフターケアを顧客に気に入ってもらえれば、リピーターや紹介も期待できます。

【オンライン】エクステリア・外構工事業者の集客方法6選

ターゲットも戸建て住宅ユーザーも減少傾向にある中で利益を獲得するためには、集客方法がキモです。デジタル時代だからこそ、チラシやタウンページではなく、インターネットを活用することで、必要な顧客に情報が届くようにしましょう。

ここからは、上記6つのオンラインの集客方法を解説します。

①自社のホームページを作成する

インターネット集客では、ホームページは必要不可欠。ホームページは顧客からの問い合わせのツールであり、自社の魅力や施工実績のアピールの場でもあるためです。

しかし、魅力的なホームページを作ればすぐ集客できるわけではありません。多くの顧客に自社のホームページにアクセスしてもらうためには、SEO・MEO対策が必要です。

SEO対策・MEO対策とは？

SEO(Search Engine Optimization)対策は、検索エンジンの検索結果に上位表示されるための施策です。検索エンジンに「ユーザーにとって有益なサイト」と認識されるために、ホームページを最適化します。
MEO(Map Engine Optimization)は、マップエンジン最適化のことです。検索時に、GoogleMApで上位表示されるための施策で、マップ上で自社・自店舗に誘導できます。

顧客は、自分の住む地域の業者をキーワード検索するので、「外構　(地域名)」や「エクステリア　(地域名)」で検索したときに上位表示されるようにSEO対策を施しましょう。

②ランディングページを作成する

ランディングページとは？

「広告のリンク先・着地先」を意味しており、SNSやインターネット広告から最初にアクセスするWebページをランディングページ（Landing Page）と呼びます。縦長の1ページに情報が集約されており、お問い合わせ・購入などの目的に特化した内容です。

外構・エクステリア工事会社のランディングページでは、外構工事を検討している顧客な向けて、施工実績や実例、自社の得意分野などの必要な情報を簡潔に説明しています。必要な情報が1ページでわかるランディングページは、問い合わせに直結させやすいためおすすめです。

③SNSを活用する

InstagramやX(旧Twitter)、Facebook、Tiktokなど、積極的にSNSを使って情報発信する外構業者も増えています。SNSからホームページへと誘導する仕組みです。

現在施工工事中の様子や、過去のリフォーム施工事例のビフォーアフターの写真で、見込み客にアピールするだけではありません。見栄えの良い写真画像を使って潜在的な顧客へのアピールもできるのが、SNSのメリットです。

ホームページはじっくり見ないけれど、SNSを日常的にチェックしているユーザーはたくさんいます。SNSに頻繁に投稿が表示されることで、少しずつ認知度が広がり、潜在的な顧客が開拓されるというケースもあるのです。

④ポータルサイトに登録する

ポータルサイトとは？

ポータルとは「門・大きな玄関口」を意味する言葉で、大きな情報の入り口となる巨大サイトをポータルサイトと呼びます。

住宅や外構専門のポータルサイトも多く、たくさんの業者が登録しています。それらの業者から一括で見積もり依頼ができる点がポータルサイトのメリットです。ポータルサイトにアクセスするのは、外構工事を検討中のユーザーなので、問い合わせがあれば成約率もぐっと上がります。

営業をかけなくても、見込み客からの問い合わせを増やすチャンスとなるのがポータルサイトです。

⑤施工の様子や事例の動画を制作する

写真以上の訴求力・説得力を持つのが動画です。施工の様子や、過去の工事のビフォーアフターを動画発信します。近年は、Youtubeだけでなく、短時間で閲覧できるInstagramやTiktokなどのショート動画でのPRも増えてきました。

また、動画では施工の様子だけでなく、「DIYのやり方」解説動画も人気です。自分でできる方法を解説して、「難しいと感じたら当社へご相談を！」と誘導できます。また、動画を配信することで、視聴者に親近感を持ってもらい、いずれ顧客になってもらうという長期的な戦略としても有効です。

⑥Googleビジネスプロフィールに登録する

Googleビジネスプロフィールとは？

検索エンジンGoogleが提供するビジネス用店舗情報管理サービスです。

Googleビジネスプロフィールへの登録は無料です。登録することで、会社情報・店舗情報がGoogleの検索やGoogleマップ検索の結果に表示されます。無料で利用でき、自社の情報だけでなく、店舗や施工写真、利用者の口コミ投稿などが活用可能です。

【PR】造園・植木屋　集客総合研究所なら集客につながるホームページを制作可能！

外構というデザインが関わるジャンルだからこそ、デザイン性の高いホームページはそれだけ顧客の印象も良くなります。ただし、プロの業者に制作を依頼する際は、外構・エクステリアホームページ制作の実績を持つ業者選びが重要です。

外構の知識がないホームページ制作会社に依頼した場合は、業界の効果的なPR方法を知らないため、打ち合わせで齟齬が出たり、仕上がりも「これじゃなかったんだけど…」というトラブルも起こりがちです。

造園業や外構工事の集客に精通した集客総合研究所では、外構工事の集客に効果的なホームページ制作だけでなく、その後の運用サポートを得意としています。ホームページに必要な情報からSEO対策、SNSの活用までのフルサポートをお任せください。

【オフライン】エクステリア・外構工事業者の集客方法5選

オンライン(インターネット)の集客はもちろん重要ですが、効果が発揮されるのはインターネットを利用する世代のみ。インターネットを使用しない世代を狙うのであれば、従来の方法も網羅しておきましょう。

ここからは、インターネットを使用しない「オフライン」の集客方法について詳しく解説します。

①チラシのポスティング

顧客に対して直接チラシをポスティングする方法です。新聞の折り込みチラシやポスティング業者に依頼する方法もあれば、自分で近隣エリアにポスティングする方法もあります。

近年はポスティングお断りの住宅も増えているので、効果は下がり気味です。

しかし、インターネットを使わない高齢者世帯では、チラシは見てもらいやすく、検討中の方には手元に保管してもらえるというメリットもあります。

②看板を設置する

地元の人には看板広告も効果的です。通勤ルートや駅前の看板広告は、自然に人の目に触れるもの。何気ない看板も、目につくものは意外に記憶に刷り込まれていきます。

しかし、看板はホームページのようにたくさん情報を盛り込めません。人の記憶に残りやすく、見やすい看板を作るためにはセンスが問われます。

実際に施工工事した外構の写真や「このような想いで造ります」というシンプルな提案が効果的です。

③顧客の口コミによる拡散

実際に施工した人の口コミや紹介で、新規獲得に繋がることもあります。顧客には施工後に感想を書いてもらい、ホームページで紹介しましょう。

ただし、顧客から新規を紹介してもらうためには、施工の出来よりも顧客担当者の人柄やコミュニケーション、仕事ぶりが大きく影響します。安くないお金を出している以上、ある程度の施工のクオリティは当たり前だからです。

担当してくれた人の接客態度やフォローが良く、「この人・この会社と末永く付き合っていきたい。次に何かあったときもお願いしたい」と思ったときに、ようやく他人に紹介したいと思えるはず。接客内容の質も高めていく必要があります。

④不動産や建築業者の下請けになる

ハウスメーカーや工務店、不動産会社の下請けとして、外構工事を受注する業者もたくさんあります。下請けは直接発注よりも利益率は下がるものの、元請け会社からの信頼を獲得できれば、続けての発注を受けて安定した収入に繋がることでしょう。

ただし、1社だけの下請けに依存していると、元請け会社の経営が揺らいだときにダイレクトに影響を受けてしまうので要注意。複数社と取引をしてのリスク分散も大切です。

また、顧客から直接発注を受けた案件と下請けの案件が被って、業務に影響が出ないように工程管理も必要となります。

⑤営業代行サービスを利用する

開業したばかりで営業をする余裕がない、外構工事業務に専念したいという場合は、営業代行サービスの利用もおすすめです。

その業界の営業のプロが担当してくれるので、営業だけでなく、今後の営業戦略の提案も期待できます。

エクステリア・外構工事業者が集客で成功するコツ

チラシのポスティングも行い、ホームページもSEO対策をしているのになぜか集客がうまくいかないという場合は、いくつかのポイントを外しているかもしれません。

ここからは、集客で成功するために押さえておきたいポイントを解説します。

エリアマーケティングを行う

エリアマーケティングとは？

地域(エリア)に特化したマーケティング手法です。環境・風土・生活様式・世代など、地域ごとの特色を考慮し、その地域に合わせたアプローチを選択します。

チラシを撒く、インターネット広告を打つにしても、対応できるエリア外のユーザーに届くのでは意味がありません。

また、漠然とした範囲でチラシを撒くのではなく、20代・30代のファミリー世帯が住む賃貸アパートを中心に営業するなどの戦略も大切です。無駄なコストを出さないためにも、営業範囲をしっかりと決めて行いましょう。

ターゲットを間違えない

外構工事の場合は、メインターゲットは戸建て住宅を購入予定の30代です。戸建て住宅が増えているエリア、若い世帯が住んでいるエリアに絞ってのアプローチが正解となります。30代が住宅購入・外構工事を依頼する際に、どんなところから情報収集をスタートするかを検討してみると良いでしょう。

また、高齢者世帯の場合は玄関回りのバリアフリー化や、庭じまい、劣化した外構工事など、リフォーム外構工事の案件も狙いどころです。需要のある場所に絞って営業戦略を立ててください。

自社の強みを明確に示す

外構・エクステリア工事に対応した会社はたくさんあるため、他社に比べて自社がどのように優れているか、他社にはない自社の強みを知ってもらう必要があります。しかも、これが顧客のニーズに合致したものでなければなりません。

スタイリッシュなデザインが得意、リゾート風の外構工事に実績多数、施工実績〇件など、自社の得意分野や強みをアピールし、競合他社と差をつけましょう。

対応エリアに住む潜在顧客がどのような情報を求めているか、自社の強みは何かを分析し、難しいときはプロのマーケティングコンサルタントに相談する方法もあります。

まとめ

ターゲットが減少傾向の今だからこそ、しっかりと成約に結び付けるためにもインターネットを使った効果的な集客が重要です。

しかし、ホームページやSNSは用意したら終わりではありません。顧客の目を引き、顧客のニーズに合わせた情報を発信し続ける必要があります。そのためにも、ターゲットとなる地域のマーケティングを行い、効果的なアプローチを選択してください。

難しい場合は、webマーケティング専門会社やホームページ制作会社への相談をおすすめします。専門家だからこそ、短期間でより効果的な一手を提案してくれるはずです。