植木屋・造園業の独立方法は??【庭師の仕事内容も紹介】
全国の植木屋辞典
2020.08.29
この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。
当記事をご覧いただいた方は「これから植木屋として独立したい」とお考えではないでしょうか?
しかし、独立するにあたって何から始めればいいのか不安の方もいるでしょう。
ですがご安心ください。
当記事では、植木屋・造園業の独立を考える方に向けて、詳しい仕事内容や準備しておくべきことをご紹介します。
目次
植木職人・庭師の仕事内容は??
これから植木屋・庭師として開業して、一人親方として働くなら仕事内容を理解しておきましょう。
主な仕事は以下の通りです。
・庭木の剪定・手入れ
・庭木の伐採・伐根
・病害虫駆除
・移植作業(鉢、植木・庭木の植え替えなど)
・生垣調整
・草むしり
・防草シート加工
植木屋として独立した場合、仕事も自分で取ってくる必要があります。お客は個人・地方自治体・公共施設と幅広く、継続的な依頼であれば、安定した年収を確保することができますよ。
しかし、病院や学校などの公共施設で作業するなら「造園施工管理技士」という国家資格が必要となります。まずは小さなお仕事からコツコツと土台作りをしていきましょう。
植木職人・庭師の独立に際して必要なものは??
植木屋として開業するなら、まずは作業道具を揃えましょう。仕事の種類によって必要な物は変わるため全てを揃える必要はありません。
代表的な物は以下の通りです。
【移動・伐採】
・軽トラック、クレーン車
【剪定・手入れ】
・剪定バサミ
・刈り込みバサミ
・電動バリカン
・ノコギリ
・殺虫剤、殺菌剤、除草剤
・有機肥料
【その他】
・脚立
・軍手
・ゴミ袋
・スコップ
・シャベル
・作業着
上記のなかには、高価な物もあるため資金がある程度必要です。もし友人や仕事仲間からもらえる物があるなら、素直に譲り受けることが無難ですよ。
開業届や確定申告関連の申請は忘れずに!
個人事業主として仕事するなら、税務署に「開業届」を出す必要があります。開業届とは、個人事業主として働くことを証明する証のようなものです。
節税をしたい方は「青色申告承認申請書」という書類を提出する必要があるので、忘れずに一緒に渡しましょう。
廃材置き場や道具置き場を確保する!
植木職人・庭師の仕事は、道具とゴミが多くなってしまいます。現場で刈り取った枝葉も回収するため、保管場所が必要となるのです。
基本的にはレンタル倉庫を借りることがオススメですよ。もし自宅で保管できる場所があるならそちらでも問題ありません。
ゴミは各自治体ごとに決められた廃棄方法があるので、事前にチェックしておきましょう。
営業やチラシ作りもしっかり行う
独立して待っていれば仕事がくるわけではありません。植木屋として自分のスキルをアピールするために、営業活動を行いましょう。
営業方法は、チラシやホームページを作って宣伝することで集客します。チラシなら発行部数にもよりますが、1000〜20000円程度で作成することができます。
ホームページで宣伝する場合、ある程度ネットスキルが必要となるため、外注を雇って作成してもらうほうが無難ですよ。
どちらで作成しても問題ありませんが、一番大切なことは、あなたが他の業者との違いをどれだけアピールできるか、という点です。
植木屋・造園業の開業資金は必ず用意する
独立して仕事をするなら、ある程度の開業資金が必要なのです。
開業してすぐに仕事があればいいですが、収入が安定するまでは資金を消費して進めていくことになります。
それでは植木屋・造園業として開業する場合、どんなところにお金がかかるのか見ていきましょう。
・生活費
・道具費用
・営業費用
・人件費
・各種保険
上記費用は、人によって変動しますが200万円程度が相場となります。開業をする前に、一度冷静になってしっかりと事業計画を行いましょう。
万が一に備えて労災保険も加入する
個人事業主として働くなら、労災保険の加入は必須です。労災保険とは、簡単に説明すると「怪我をすれば保険金がおりる」制度。
例えば、仕事先で怪我をしてしまい数週間は仕事をできない状況になったとします。こんなときに労災保険に入っていなければ、もちろん収入はゼロになってしまいますよね。
とくに植木職人・庭師は危険を伴う仕事なので、万が一のために必ず加入しておきましょう。
他の植木屋・造園業をしっかり知ることも大切
「早く独立して自分の力で頑張りたい」と考えている方に、一つアドバイスさせてください。たしかに独立は素晴らしい挑戦だと思います。
しかし、植木屋として十分なスキルが備わっていなければ仕事を取ることにも一苦労だと思います。最悪の場合、挫折してしまうかもしれません。
そんな事態を避けるためにも、まずはスキルを磨いて自分の足場をしっかりすることが必要です。これは、造園業に関わらず全ての職業にいえることでしょう。
あなたのペースで大丈夫なので、まずは他の植木屋・造園業で腕を磨いてみてはいかがでしょうか。
植木屋・造園業の独立のまとめ
今回は、植木屋の独立についてご紹介しました。
「植木屋って仕事ない」
「植木屋は暇」
若い人は、このような考えを持つ方が多いです。しかし、植木屋として「造園技能士」、「造園施工管理技士」などの資格を取れば安定的に仕事を取ることもできます。
ほかにもチラシやホームページに力を入れて集客をしていけば必ず道は開けますよ。最初は仕事が少なくて焦る気持ちもあるでしょう。
ですが、どんな仕事であれスタートラインはみな同じです。新しい挑戦を応援していますね。