【下請けの外構工事会社は儲かる？】元請けになるための3つのポイントや集客方法をご紹介

造園業で独立開業後は、顧客が少ないので収入も不安定。経営が起動に乗るまでの収入面を支えるのが、下請けの仕事です。下請けときくとネガティブなイメージを持つかもしれませんが、実はメリットもしっかりとあります。

いずれ、顧客が増えれば元請けとして収入アップの機会も増えていくことでしょう。この記事では、下請け・元請けのメリットやデメリット、外構工事会社が下請けから元請けになるためのポイントを解説します。下請け・元請けの仕組みを知って、効率よく収入アップを目指してください。

そもそも「下請け」とは？

下請けとは？

A社が仕事を引き受け、その業務の一部またはすべてをB社が引き受けることです。A社が元請け、B社が下請けとなります。複数社が下請けになることもあります。

下請け契約は、大企業と中小企業、中小企業と小規模企業の間で行われるものです。下請け企業が大企業の製造の一部門を丸ごと担当していることもあります。大企業にとっては人件費を抑える手段であり、下請け企業にとっては収入を安定させるための手段です。

造園業や外構工事で独立開業した際は、経営が軌道に乗るまでは下請けの仕事で収入を確保することになります。

外構工事会社における下請けのメリット・デメリット

「下請けいじめ」という言葉があるように悪いイメージもありますが、下請けは悪いことばかりではありません。日本経済を支えてきた元受け・下請けの関係は、下請けにとっての大きなメリットもあります。

ここからは下請けのメリット・デメリットを解説します。メリット・デメリットを正しく理解して、収益を増やしましょう。

外構工事会社における下請けのメリット

下請けは大企業の元請けに搾取されるというイメージを持っていませんか？下請け制度が長年成立している背景には、下請けとして仕事を請け負うことにも十分なメリットがあります。

この章では、下請けで得られる恩恵についてを知っておきましょう。

営業費を削減できる

元請けとして仕事を受注するためには営業が必要です。しかし、取引先からの下請けであれば、営業費はかかりません。下請け仕事を引き受ける間は、仕事と収入を確保できるメリットがあります。

下請けの契約が続く間は、営業が必要ない分、新規の仕事を獲得するための時間を本来の業務に集中できる点もメリット。、営業にかける時間や人件費もコストカットできます。

企画や開発が不要になる

新商品・サービスの企画開発には膨大な時間と費用がかかります。しかし、小規模企業の場合は企画・開発にかける人員や資金・時間がない会社も多いことでしょう。大企業が商品開発をし、下請けが製造するという流れは、下請けにとっても業務に集中できるというメリットに繋がるのです。

一定量の仕事を確保しやすい

下請け企業は、元請け会社から仕事を回してもらえるため、仕事を求めて営業に走り回る必要はありません。元請けと下請けの関係が良好であれば、一定量の仕事を確保できるメリットとなります。

元請け会社にとっては、さらなる大きな仕事を受注するための企画開発や営業に専念でき、下請けにとっては業績安定に繋がるwin-winの関係です。

外構工事会社における下請けのデメリット

営業や企画開発面でのコスト削減ができ、一定量の仕事を確保できるのが下請けのメリットですが、反対にデメリットもあります。

ここからは、下請けのデメリットを解説します。

取引条件の変更が不可能

下請けの厳しさを特に感じるのが、納期や費用などの取引条件の変更ができないという点です。

外構工事は屋外作業のため、大雨や台風など天候によっては作業ができずに工期の遅延が発生することも珍しくありません。納期に間に合わせるためにハードな労働になることもあります。

また、契約の時点で下請け業務の報酬は決まっています。仕様変更等で材料費や作業機器のレンタル代が発生すると、下請け企業の負担となってしまうのです。

元請け業者の業績に影響する

大・中企業の元請け企業からの受注に依存している場合、元請け企業の業績が悪化した場合に大きく影響を受けます。

営業をしなくても一定の仕事を確保できるのが下請けのメリットですが、逆に元請けの景気によっては、受注する仕事量が減り、売上も減少するリスクがあると知っておきましょう。

一社の下請けに限定せずに複数社と取引をしたり、自社でも元請けになるための営業活動をしたりなど、リスクを分散する方法もあります。

突然の取引中止もある

下請けは、元請けから仕事をもらう立場故に、上下関係のような形になります。元請けの担当者から理不尽な条件を突きつけられたり、発注金額の減額を強いられたりといった「下請けいじめ」や、突然仕事をもらえなくなるリスクも知っておきましょう。

元請けの業績悪化や方針転換など、突然取引中止となる理由はさまざまです。取引中止になっても経営を維持できるよう、元請け一社に頼りきらないリスク分散やWebを利用しての集客がおすすめです。

外構工事会社が下請けから元請けになるメリット

下請けで安定した収入を確保し続けるのももちろんありですが、自社による営業活動で元請け企業になることもできます。

ここでは、上記の外構工事で下請けから元請けになるメリットについて解説します。

下請けよりも有利な条件で契約できる

直接仕事を受注する元請けは、下請けよりも契約の条件は有利です。

下請けほど厳しい工期や材料費に悩まされることもなく、自社に有利な条件で契約を締結できます。元請けの実績にもなり、今後の営業活動でも有利となることでしょう。

料金設定が自由にできる

発注者から直接受注する元請けは、相手が見積もりに納得すればよいので料金設定も自由です。また、下請けに発注する際も、相場の範囲で金額を指定しやすくなります。

下請け業者を利用することで利益を大きくできる

下請け企業に発注することで、自社の規模以上の仕事を受注可能になります。大きな案件を受注し、複数の下請けに発注することで新たな実績にもなるはずです。

また、自社で行えない専門性の高い工事を下請けとして発注するというやり方もあります。

下請け業者をうまく利用すれば、より幅広い仕事の受注に繋がるのです。

人の雇用に関する固定費用を削減できる

前述の通り、下請け業者を利用することで自社の規模以上の仕事も請け負えます。大きな案件はそれだけ人員が必要ですが、下請け業者に委託すれば、自社で人を雇用する必要はありません。下請け会社に任せることで、新たな人を雇用する給料や保険、福利厚生面での負担を抑えることができます。

また、雇用でコストカットできた費用を営業や企画開発にまわすなど、経営面でもメリットは大きいと言えます。

外構工事会社が下請けから元請けになるための3つのポイント

下請けのデメリットを回避し、収益アップを狙うのであれば、下請けから元請けにシフトチェンジしていく必要があります。

ここからは、脱・下請けのためのポイントを解説します。

①技術の底上げをする

資格取得や新たな技術の導入など、自社でできることを増やしていく努力も必要です。

技術力の底上げによって、受注できる業務の幅が広がり、収益アップのチャンスも増えます。従来の下請け業務に依存するのではなく、自社が元請けとして仕事を受けられるように体制を整えていきましょう。

②複数の取引先を確保する

元請け先一社に頼る経営は、元請けの業績不振による突然の契約打ち切りなどのリスクが高くなります。

経営の安定のためには、リスク分散は必須です。元請けの共倒れにならないためにも、複数の取引先を確保しておきましょう。

③ホームページを制作して集客を行う

集客方法のひとつとして、ホームページを利用したWeb集客があります。若い世代ほどインターネット検索で業者探しをする傾向があり、ホームページは絶好のPRの場です。

しかし、会社情報を掲載しただけのホームページでは集客はできません。まず人に見てもらうために、検索で上位表示されるホームページを用意する必要があります。

また、ホームページを見て興味を持ってもらうために、顧客の信頼を掴む情報提供や施工写真も重要です。

外構工事会社のホームページ制作で大切なこと

ホームページ集客ができれば、営業担当を用意するコスト削減にも繋がります。では、集客ができる外構工事会社のホームページとは、どのようなものでしょうか。

ここからは、集客に強いホームページ制作の条件を解説します。

自社の得意ジャンルを明確に示す

どの外構工事会社も、自社の得意ジャンルがあります。カーポートやフェンスの施工実績数や、門扉、アプローチなど、他社には負けない工事実績や技術をアピールしましょう。

カーポートの施工実績累計〇件、年間〇件などの具体的な数字があると、ホームページを見る側もその実績に安心できます。

施工事例の写真を掲載する

外構工事を前向きに考えている顧客は、施工事例や実績を知りたがります。過去にどのような外構を手掛けてきたのか、自分の好みに合うテイストか、仕上がりはどうなのかなど、目で見て一番納得できるのが施工事例の写真です。

いくら仕上がりが良くても、写真が暗くアングルがいまいちではイメージは半減します。施工写真は、晴れた日の明るい時間帯の撮影がおすすめです。

可能であれば、プロのカメラマンに依頼して、施工後のイメージがしやすい写真を撮ってもらいましょう。

SNSとホームページのリンクは必須

InstagramやX(旧Twitter)、TikTokを活用して、ホームページに誘導する方法も主流です。SNSは拡散力も高く、幅広い世代にリーチします。

施工実績や外構の新商品、キャンペーン、日々の業務をSNSで発信し、「詳しくはこちら」などのリンク経由でホームページにアクセスしてもらう方法があります。

SNSをフォローしてもらえば、最新情報の発信で親近感や信頼度もアップ。誘導効果を狙うためには、SNSの定期的な更新が必要です。有益かつフォロワーを楽しませる投稿で、「この会社は信頼できる」と思ってもらいましょう。

検索順位を上げるためにSEO対策を行う

SEO対策とは？

SEO(Search Engine Optimization)対策は、検索エンジンの検索結果に上位表示されるための施策です。検索エンジンに「ユーザーにとって有益なサイト」と認識されるために、ホームページを最適化します。

ホームページを作っても、そのページを多くの人に見てもらえなければ集客にはなりません。より多くの顧客にアクセスしてもらうためには、SEO対策が必要です。

ただし、SEOは専門知識も必要となるため、本業の時間を圧迫するリスクもあります。「SEOもホームページ更新も難しい」という場合は、プロのSEO業者に任せるという方法もあります。費用はかかるものの、独学で手探りでSEO対策をするより、短期間で確実な結果を出してくれるはずです。

レスポンシブデザインを実装する

レスポンシブデザインとは？

デバイス(パソコンやスマートフォン)の画面サイズに依存しないページデザインのことです。アクセスしたユーザーのデバイスに合わせて、最適化したデザインで表示されます。

全員がパソコンでホームページを閲覧するとは限りません。スマートフォンが普及し、なんでも手軽にスマホ検索できる時代だからこそ、パソコンとスマートフォン・タブレットなど、あらゆる端末に対応したレスポンシブデザインが推奨されます。

パソコン向けのデザインは、スマートフォンでは表示が遅く、見づらいという欠点があります。スマートフォンユーザーにもストレスなく閲覧できるよう、レスポンシブデザインを実装しましょう。顧客に配慮ができる企業というイメージアップにも繋がります。

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ホームページ制作をプロの業者に依頼すると、デザイン性が高くSEOに強いサイトが期待できます。ただし、造園業の知識がない制作会社や、外構・エクステリア工事会社のホームページ制作の経験がない業者に依頼した場合は、打ち合わせで齟齬が出たり、イメージが伝わらないというトラブルも起こりがちです。

集客総合研究所では、業界のWeb集客を知り尽くしているため、ホームページ制作からその後の運用まで徹底サポートが可能。外構・エクステリア工事業者のホームページとして、どのような情報発信が必要か、どのようなアプローチが効果的かを検討し、集客力アップのための最適解を提案します。

下請けの外構工事会社に関するよくある質問

これから独立開業する方にとって、外構工事の下請けに対しての疑問はたくさんあるはず。

ここでは、以下の下請けの外構工事会社に関するよくある質問を集めました。

下請けの外構屋は儲かる？儲からない？

前述の通り、下請けは安定した仕事を確保できるのがメリット。受注数が増えれば、それだけ収入は上がりますが、利益率も上がるかどうかは契約内容次第です。また、元請けの指示によって無理のある工期・内容になるリスクもあります。

収益アップを狙いたいのであれば、営業活動を積極的に行い、元請けとして受注しましょう。

営業担当を雇う余裕がない場合は、先行投資でホームページ集客を狙うのもおすすめです。ホームページ制作と、軌道に乗るまでは専門業者に委託し、その後は簡単な更新方法を教えてもらって自社で対応するという方法もあります。

下請けのまま直接取引するのは禁止？

発注者から、「元請けを飛ばして下請け業者に直接受注したい」と言われることもあるかもしれません。

直接取引は違法性はありませんが、狭い業界なので元請け業者に知られて関係が悪化するリスクもあります。印象が悪くなったことで他の下請け仕事が途切れて、収益が悪化してしまうという結果は避けたいものです。

商売上の暗黙の了解というものもあります。直接取引で収益アップをしたいのであれば、最初から元請けとして受注したほうが安全です。

まとめ

下請けは、造園や外構工事で独立開業した直後の収入を支えてくれます。営業活動をしなくても安定した仕事・収入が確保できるため、本来の業務に集中できるというメリットもありますが、元請け次第で仕事が打ち切られたり、負担が増えたりというデメリットも知っておいてください。

収益アップを狙うのであれば、下請けではなく元請けになれるよう徐々に切り替えていくことも大切です。営業活動が苦手・時間や人員がない場合は、ホームページを使ったWeb集客をおすすめします。

Web集客では、SEO対策を施し、検索上位に表示されるホームページ作りが重要です。定期的な更新・管理やSEOに割く時間がない業者は、プロの力を借りてスタートアップを乗り切りましょう。