【細川庭園】東京の真んなかにある日本庭園の見どころをご紹介

細川庭園は都会のど真んなかにあり、無料で入園できる日本庭園です。広大な敷地内には四季折々の花や樹木が植えられ、いつ行っても美しい景色を楽しむことができますよ。

散歩コースにする方も少なくはなく、古くから親しまれてきた公園です

この記事では、地域のひとに愛されてきた細川庭園の見どころをご紹介します。これから初めて行く方も何度も行ったことのある方も、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事を読んで、「細川庭園」の様な庭園を、ご自宅に作ってみたいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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その他、お庭・植物に関する悩みがあるお客様も、気軽に利用されているので、この機会に是非一度相談してみてください。

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目次

細川庭園とは?

細川庭園

出典元:https://www.higo-hosokawa.jp/

細川庭園とは?

細川庭園は、東京都文京区にある公園です。

元々は「新江戸川公園」という名称でしたが、2017年の改修工事に伴い「肥後細川庭園」となりました。庭園周辺は、江戸中期頃までは幕臣の邸宅があったところだそう。

幕末には細川家の下屋敷になり、明治時代には本邸となりました。その後、1960年代に東京都が購入し、1975年に文京区に移管されて現在に至ります。

細川公園の特徴は、自然の景観を生かした回遊式泉水庭園です。大きな池の周りをぐるっと囲むように、庭がつくられています。庭園の敷地面積は約18,500平方メートル。東京ドームの1.4倍以上の広さで、池を中心に庭園全体で四季折々の草花や山の風景を楽しむことができます

細川庭園の5つの見どころ!

細川庭園は東京の都会の真んなかにあり、無料で入園できるため散歩コースにする方も多いです気軽に散策できる日本庭園ですが、見どころはたくさんあるんですよ!そのなかでも特に見てほしい場所を5つご紹介します。

細川庭園を散策する際は、ひとつひとつの見どころを確認しながら楽しんでくださいね。それでは早速、見ていきましょう。

1【大泉水】庭園の要!中心におかれた大きな池

細川庭園

細川庭園は庭の中心に池があり、その池を囲むように庭が設計されています。池の名を「大泉水」といい、庭園の要となています。

大泉水の背後には山がありますが、春から夏にかけては青々とした力強い山が、秋には紅葉・冬には雪化粧と、季節によって違う表情の山の景色を見ることができますよ。

また、大泉水にうつる山々も風情があり、いつ行っても心に残る景色が見られるでしょう。

2【湧き水】細川庭園を満たす湧き水

湧き水

大きな池「大泉水」ばかりに目がいきがちですが、池の端にも注目してみてください。

大泉水の端には小さな滝があり、大切な役割をもっています。細川庭園は、人工的に循環された水を使用していません実は、池の水は小さな滝から溢れ出る湧き水と雨水のみで満たされています。

細川庭園は広大な敷地をもちますが、人工的に水をはっていないなんて驚きですよね。この規模の庭園では、かなり珍しいです。細川庭園を訪れる際は、小さな滝にも注目してくださいね。

3【灯篭】夜道を幻想邸に照らす明かり

灯篭

大泉水の周りには、大きな石の灯篭が置かれています。春日灯篭と呼ばれる一般的なものから雪見灯篭という背の低いものまで、大きさや形はさまざまです

ついつい大泉水や木や花に目を奪われがちですが、大小さまざまな灯篭にも注目してみてくださいね。

雪見灯篭は水面を照らすために背が低く作られているのだとか。趣がありますね。

4【松聲閣】2階から庭園を一望できる

窓
松聲閣とは?

松聲閣(しょうせいかく)は、元々は細川家の学問所や住まいとして使用されていたようです。修復と耐久性確保のため工事されたのち、2016年の1月にリニューアルオープンされました。

松聲閣には実際に上がることができ、2階は庭園を一望できるようになっています。庭の散策もよいですが、建物から眺める庭園も美しいですよ。

また、利用条件はありますが、予約をすれば集会室として利用することができます

5【喫茶「椿」】お庭を眺めながら甘いもので一息ついて

抹茶

松聲閣の1階は喫茶店になっています冬には暖かいお抹茶が、夏には冷たいお抹茶をいただくことができ、甘い和菓子も用意されています。

広い細川庭園を散策した後は、ゆっくり休憩しながらお茶やお菓子を食べて一息ついてもいいですね。

歩いて見る庭もよいですが、松聲閣から眺める庭も格別ですよ。ラストオーダーは午後4時なので、早めの利用をおすすめします。

細川庭園は四季で楽しみ方が変わる!

細川庭園には、季節ごとに楽しめる花がいたるところに植えられています。なかでも「門外不出の肥後六花」と呼ばれる花が植えられており、熊本独特の花です。

細川庭園では、そのうちの肥後椿・肥後芍薬・肥後花菖蒲・肥後山茶花の4つの花を見ることができます。花だけではなく木々の紅葉など、一年中楽しめる庭園です。

それでは、季節ごとの楽しみ方について詳しく見ていきましょう。

【春】肥後椿や肥後芍薬が楽しめる

肥後椿

春の花といえば、桜を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。2月〜3月の初春に梅が咲き、その後に桜が咲きます。

しかし、細川庭園の春の花は梅や桜だけではありません。肥後六花のうちのひとつ、「肥後椿」を見ることができます

肥後椿の特徴は、花弁が5から10枚の一重の平開咲き。おしべは梅芯と呼ばれ、梅の花のように広がっているのが特徴的です。そして、初夏にかけて肥後芍薬も咲き誇ります

春は、東京で見られる珍しい肥後椿と肥後芍薬を見に行ってみてはいかがでしょうか。

【夏】肥後花菖蒲が楽しめる

肥後花菖蒲

花弁が大きく鑑賞用として改良された、肥後系の花菖蒲。かつては門外不出として厳しく管理されてきた肥後花菖蒲を細川庭園で見ることができます

肥後花菖蒲の管理の厳しさは、1928年のパリ万博で出品を勧められても断り、友人や妻子・兄弟への譲渡も許さないという徹底ぶりそれほど珍しい花を細川庭園で見られるなんて、嬉しですよね。

今でも会員40名からなる保存団体「熊本花菖蒲満月会」があり、大切に管理されています。

【秋】肥後山茶花・水神社の大銀杏と秋のライトアップが開催

ライトアップ

秋には花弁が一重で、大輪梅芯咲きが特徴の肥後山茶花(ひごさざんか)を見ることができます。ひんやりとした空気のなか、大きく華やかな山茶花は寒さを和らげてくれるようです。

また、正門から神田川沿いに歩いていき南門を通り過ぎると、水神社があります。神社の鳥居近くには大きな銀杏の木が2本生えており、秋には綺麗な黄色に色づきます。

とても大きな木ですから、迫力満点!正門からは少し離れますが、ぜひご覧いただきたいです。

大泉水では「ひごあかり」と呼ばれるライトアップも開催されます。昼とは違う雰囲気の幻想的な細川庭園を楽しむことができますよ。

【冬】積雪が見れたらラッキーな雪吊り

雪吊り

北陸や東北地方でよく見られる雪吊りを細川庭園でも見ることができます。雪吊りは木のてっぺんから円錐状に縄を張ったもので、雪で枝が折れないように縄で保護する方法です。

しかし、細川庭園ではめったに雪が積もらないため、雪のついた雪吊りが見れるのは珍しいです。冬の散策では、雪の降る寒い日にあえて行ってみたいですね!

細川庭園の基本情報

開園時間:午前9時

閉園時間
日本庭園:2月から10月は午後5時、11月から1月までは午後4時30分
松聲閣:午後5時

休園日:12月28日から1月4日(定休日無)

細川庭園の入場料

無料

細川庭園の営業時間

open

2月から10月までは、午前9時から午後5時まで(入園は午後4時30分まで)。11月から1月までは、午前9時から午後4時30分まで(入場は午後4時まで)。時期により営業時間が異なるため、お気をつけください

喫茶「椿」の営業時間は、午前10時から午後4時までです。(ラストオーダー)

細川庭園へのアクセス

access

電車を利用する場合
東京メトロ有楽町線「江戸川橋」駅から徒歩15分
都電荒川線「早稲田」駅から徒歩5分

バスを利用する場合
Bーぐる「目白台一丁目」から徒歩5分
都営バス「早稲田」から徒歩5分
都営バス「ホテル椿山荘東京前」から徒歩7分

専用の駐車場はありません。近くには徒歩5分のところに目白台運動公園コインパーキングがあります。土日祝日は混み合いますので、公共交通機関を利用するとよいでしょう

細川庭園を詳しく知りたいならガイドボランティアを利用しよう

外国人を案内するガイド

毎週土曜日に、ボランティアによる庭園ガイドツアーが開催されています。参加費は無料で事前申し込みも不要。ぜひ参加してみてくださいね。

定員が5名以上になった場合は参加できない場合もあるのでお気を付けください。

集合場所は、松聲閣玄関前です。雨天時は、松聲閣の館内ガイドとなります。

細川庭園のまとめ

細川庭園の見どころや基本情報をご紹介しました。

細川庭園は歴史が古く、珍しい肥後系の花が栽培されているにもかかわらず無料で開放しているなんて驚きですね。アクセスもカンタンで、最寄駅からさほど離れていないのも魅力です。

いつ訪れても、それぞれの季節ごとに違う表情を見せてくれる細川庭園。ぜひ、ご家族やご友人とゆっくり散策してみてくださいね。

この記事を読んで、「細川庭園」の様な庭園を、ご自宅に作ってみたいと思われた方は、お庭手入れのプロである庭師に相談することがおすすめです。
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