【すももの木(プラム)の剪定】甘酸っぱい夏の果実「すもも」の剪定時期や方法・育て方について解説

酸味がありさっぱりとした甘みが特徴の、すもも(プラム)。春には桜のような可愛らしい花を咲かせ、実だけではなく花も楽しめる果樹

耐暑性・耐寒性に優れており日本の気候にも合うため、はじめて果樹を栽培する初心者にも育てやすいです。

しかし、すももの木は成長すると背丈を超えることもあり、剪定が必要です。この記事では、すももの木の剪定時期や方法・育て方について解説します。

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目次

すももの木(プラム)の特徴

すももの木

すももの木は、バラ科サクラ属の落葉性中高木です。原産国は中国で、耐暑性・耐寒性に優れています。

成長すると樹高は2~4メートルほどになり、狭い庭やベランダで栽培するなら剪定で樹高をコントロールする必要があります

すももの木は30種類以上あるとされ、日本では果肉の赤いソルダムや味のよいサンタローザが人気です。

すももという名前は桃と違い酸っぱいので、「すもも」と名付けられました。そのほかには、プラムと呼ばれることもあります。漢字では「李」と書きます。

すももの木は日本の気候に適しており、一般家庭の庭でも育てやすい果樹です。花の開花時期は4月~5月の春で、白く桜に似た花を咲かせます。花言葉は「誤解・困難」です。

すももの木(プラム)の剪定時期

すももの木
すももの木の剪定時期はいつ?

すももの木の剪定に適した時期は、12月~2月の冬です。

冬はすももの木の休眠期となり、成長がゆっくりになります。剪定してもダメージを最小限にとどめることができるため、冬が適した剪定時期になります。

また、すももの木は短い枝に実を多くつけるという性質を持っています。そのため、花や実をつける前に伸びすぎた枝を剪定しましょう。

すももの木(プラム)の剪定方法

すももの木の剪定方法とは?

すももの木の剪定の基本は、透かし剪定と切り戻しです。

すももの木を丈夫に育て美味しい実をつけるには、剪定が必要です。不要な枝を取り除くことにより、樹木全体に養分が行き渡り健康な株に成長します。

また、鉢植えでの栽培など小さく育てたいなら、こまめに剪定をしてコンパクトに保ちましょう。

花と実を毎年安定して楽しむためにも、剪定は大事な作業です。

「透かし剪定」で不要な枝を切る

すももの木

すももの木の剪定は、基本的に透かし剪定をします。細い枝や病気の枝・内側に向かって生えている枝・成長を妨げる枝など、不要な枝を剪定していきましょう

すももの木は、成長すると4メートルにも達する果樹です。混み合っている部分を剪定しないと、あっという間に枝が成長して大きくなってしまいます。こまめに剪定をして、木の幅や高さをコントロールしましょう

透かし剪定で枝を間引いて風通しをよくすれば、日当りもよくなり害虫や病気の予防につながります。

長く伸びた枝は「切り戻し剪定」をする

剪定

すももの木は、短い枝に花芽をつける傾向があります。ですから、長く伸びすぎた枝・徒長枝は短く切って整えましょう。10センチ以下の枝・短果枝を作ることを意識してください

地植えではなく鉢植えで育てる場合は、木全体を小さくしたいですよね。その場合にも切り戻しをしますが、強剪定をしてしまうとダメージが大きいです。

成長しすぎる前に、毎年こまめに剪定をして樹形をコントロールしてください。

すももの木(プラム)の育て方

すももの木は、水やりなど日々の手入れは難しくありません。しかし、地植えではなく鉢植えで育てる場合は、植え替えをしてあげましょう

ここでは、すももの木の水やりや肥料・植え替えのタイミングについて解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。

水やりや肥料の頻度とタイミング

ガーデニング

水やりですが、地植えの場合は乾燥させないように管理してください。植え付けた後は基本的には水を与える必要はなく、雨水でまかなえます。

夏の日照りが続くときだけ、水を与えましょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてください。

肥料は、地植えの場合は2・10月に、鉢植えの場合は2・5・10月に即効性の化学肥料または有機肥料を施すことをおすすめします。

鉢植えで栽培するなら植え替え(鉢替え)が必要

ガーデニング

すももの木を鉢植えで育てる場合は、定期的に植え替え(鉢替え)という作業が必要です。植え替えをせずに放置すると、根詰まりや根腐れを起こしてしまいます

鉢底から根が出てきたら、植え替えのタイミングです。11月~3月の冬が、適した時期です。

植え替えの仕方は、ひと回り大きな鉢に肥料を混ぜた土をいれて準備をしておきます。株を引き抜いたら新しい鉢に植え替え、土を足し水をたっぷりと与えて完了です。

すももの木(プラム)が枯れる理由

すももの木は、難しい剪定技術や手入れが不要なく日本の気候にも適しているため、初心者にも育てやすい果樹です。しかし、正しく手入れをしないと枯れてしまうこともあります。

すももの木が枯れてしまう主な原因は、害虫被害や病気にかかってしまうことと剪定時期や剪定カ所を失敗したことです。

ここでは、すももの木が枯れる2つの原因について解説します。それでは、詳しく見ていきましょう。

害虫被害や病気によって枯れる

アブラムシ

すももの木につきやすい害虫は、アブラムシ・カイガラムシ・シンクイムシです。アブラムシは、葉っぱや枝の養分を吸い取り株を弱らせます。見つけたら、殺虫剤で駆除してください。

カイガラムシも、養分を吸い取ります。固い殻に覆われており殺虫剤は効きにくいため、ブラシでこすり落としてください。

シンクイムシは、ガの幼虫です。実を摘果せずに放置すると隙間にシンクイムシが侵入し、食害します。摘果をすることで予防になります。病気は、ふくろみ病と灰星病になることがあります。

ふくろみ病は、実が小さいときに奇形になる病気です。あけびのように膨らんでしまうのが特徴で、12月~1月頃に石灰硫黄合剤を散布すると予防になります。

灰星病は実にカビが生える病気で、梅雨の時期にかかりやすいです。灰星病にかかる実が多い場合は、EBI系の殺虫剤を散布するとよいでしょう。

剪定時期や剪定カ所を失敗した

枯れ

剪定をする目的は、木そのものを健康に保つためでもあり実を大きく美味しくさせるためでもあります

剪定時期や方法を間違えてしまうと、それだけで株を弱らす原因になってしまいます。すももの木の剪定は難しくはありません。

しかし、正しい時期に剪定をしないとダメージが大きく、株を弱らせてしまう危険があります。また、枝を切り過ぎてもダメージが大きいです。

剪定時期と剪定カ所は、必ず守るようにしてくださいね。

すももの木(プラム)に実をつけるために人工受粉させよう

受粉

すももの木に実をつけるためには、花が咲いた後に受粉しなければなりません。自家結実性の品種なら、自分で受粉してくれるため安定して実を楽しむことができるでしょう。

しかし、すももの木は一般的には、自分で受粉しにくい果樹です。ですから、人工受粉をする必要があります。

すももの木は、同品種の花粉では実をつけない品種が多くあります。すももの木は、品種の違う株を2つ栽培しましょう

すももの苗を購入する際に、相性のよい品種の組み合わせをあらかじめ確認するようにしてください。

人工受粉のやり方は、花を摘んで別の株の花に擦りつけるだけです。この作業を繰り返して、人工受粉させます。筆や梵天を使って作業すると、効率的です。

人工受粉はとてもカンタンなため、初心者でも難しくはありません。

すももの木(プラム)の実を美味しくするために「摘果」をする

すももの木

美味しく大きな実をつけるためには、摘果という作業を行います。摘果とは、余分な実を間引くことです。摘果をすることにより、残された実に養分を行きわたらせることができます。

その結果、美味しくて大きな実がなるというわけです。

すももの木の摘果は、2回行います。1回目の摘果する時期は、花が咲いてから1ヶ月後です。その頃になると大豆くらいの実がつき始めます。

黄色くなっている実や、害虫の被害にあっているものなどを間引きましょう。

2回目の摘果をする時期は、1回目の摘果から20~30日後に行います。実と実の間隔が小果の品種なら5cm・中果の品種なら8㎝・大果の品種なら10cm間隔になるように間引いてください。

残す実の目安の数は、長めの枝なら3~4個、短めの枝なら1個です。

すももの木(プラム)の収穫時期と方法

すももの木

すももの収穫時期は、6月下旬~8月の夏です。果実が熟して赤く柔らかくなったら、収穫するタイミングです。収穫する際は、剪定バサミなど切れ味のよいもので実を取りましょう。

すももの実は、苗を植え付けてから3~4年は実をつけません。実を収穫できるまでは時間がかかりますが、気長に樹木を育てていきましょう。

すももの木(プラム)の実がつかない原因と対策

すももの木

すももは、植え付けから数年経たないと実をつけない果樹です。最低3年目までは実を収穫できなくても、根気よく樹木を育てていきましょう

4年目以降も実がつかないなら、花が多すぎて養分が足りていないからかもしれません。花が多すぎるなら、開花した後に半分ほど摘んで減らしてみてください。

また、すももの木は実がついても落下してしまうことの多い果樹です。美味しい実を育てるためにも、摘果をしてひとつの実に養分を集中させるように調整してくださいね。

すももの木(プラム)の剪定をプロに依頼した場合の費用は?

剪定

すももの木の剪定や手入れは、難しくありません。日本の気候にも合い、園芸初心者でも育てやすい果樹です。

しかし、慣れていない方は難しいと感じるかもしれません。また、大きく成長したすももの木の剪定は怪我をする恐れもあります。そんなときは、プロの業者に頼るのもひとつです。

そこで気になるのは剪定料金ですが、職人一人あたりで費用を計算する業者や樹木1本で計算する業者などさまざまです。

たとえば、職人一人あたりの日当なら15,000円~30,000円が相場となります。

樹木の高さで料金が決まる場合は、3メートル未満の樹木なら5,000円。5メートルまでなら7,000円。7メートルなら15,000円となります。

見積もりは複数の業者でとるのがおすすめ

見積書

見積もりの算出方法やサービス内容は、業者により異なります。実際に剪定を依頼する前に、見積もりをとって確認しておきましょう。

見積もりは1社ではなく、3~5社の複数社からとることをおすすめします。樹高や本数など、状況によって金額が異なるからです。

見積もりをとって、あなたに合った業者を選んでくださいね。

なお、庭革命では無料で複数社から見積もりをとることができます。ぜひ利用してください

すももの木(プラム)の剪定のまとめ

すももの木

すももの木の剪定時期や方法、育て方について解説しました。

すももの木の剪定や日々の手入れ方法は、それほど難しくはありません。果樹をはじめて栽培する方でも、挑戦しやすいですね。

しかし、美味しい実を収穫するためには根気強く育てる必要があります。人工受粉や摘果などの慣れない作業が不安な方は、プロの業者に頼るのもよいでしょう。

正しい剪定時期や方法で、毎年安定したすももの実を収穫してくださいね。

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